「ひさしぶりー」
「おぅ、久しぶり。」
相変わらず、低くて響く声が耳をくすぐる。
こうして会ったのは何年ぶりだろ。ビシッとスーツで決めて、すっかりかっこよくなっちゃって。
「呑もう呑もうって全然誘ってくれねーじゃん。」
「えー、こないだ電話したよ? でも出てくれなかったじゃない。」
「よく言うよ! いっつも俺からの電話に出ないのそっちじゃねぇか!」
そう言いながら、私のわき腹をくすぐってくる。そこが弱点だって、まだ覚えてるのね?
でも、ちょっと、今日はダメ。
あなたは新郎なんだから。こらえなさいな。
ほら、向こうで花嫁さんが待ってるよ!