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2008-11-16

スパイ狩り2 14:38 スパイ狩り2 - あるおはなし を含むブックマーク はてなブックマーク - スパイ狩り2 - あるおはなし スパイ狩り2 - あるおはなし のブックマークコメント

右手を高く掲げた山田が叫ぶ。

レイコ加藤号ーーーーっ!!」

「な、なに?」

路地の角から爆音を上げて無人のオートバイが向かってくる。前面には「レイコ加藤号」と書いてある。思わず後ずさる鈴木

その隙に山田レイコ加藤号に飛び乗り走り去る。

「し、しまった!」

慌てて鈴木もハルミ井上号と名付けられたオープンカーに乗り込む。

欲求ふ・マンから払い下げられたこの二台は将来の幹部候補筆頭である山田鈴木に支給されていた。

鈴木はハルミ井上号を駆り山田を追う。郊外の山道でようやく山田の姿が見えてきた。

山田観念しろ!」

先行する山田トンネルに向かっていた。鈴木の叫びに山田は振り返り、何かを叫んでいる。

と、その時、鈴木の目にトンネルシャッターが閉まり始めるのが映る。山田は閉まるシャッターに気づいていない。

山田、後ろ!後ろ!じゃない、前!前!」

トンネルを指差し鈴木が絶叫する。ようやく山田気づき前方を向く。

しかし時すでに遅し、閉まるシャッター山田レイコ加藤号もろとも巻き込まれる。激突音、そして爆発。トンネル前は火の海となった。

ブレーキをかけトンネルの前で止まるハルミ井上号。鈴木は車から降り、呆然と前方を見つめる。

山田、おまえって奴は…」

と、その時、火の海の中から叫び声が聞こえてくる。

「………オオオオオオオ…!」

「!?」

鈴木が異変に気づいた次の瞬間、全身火だるまになった山田が雄叫びをあげつつものすごい勢いでこちらに向かってくる。

鈴木が唖然としている間に、山田はハルミ井上号のボンネットを蹴り、飛翔した。

「俺は、俺はオーストラリアに跳ぶぞおおォォォォ!!」

山田はそう叫び、一目散に後方に駆けていった。

我にかえった鈴木は急いで山田を追跡し、空港封鎖まで行ったが山田の身柄を確保することができなかった。

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