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2007-07-24

第十一回萌理賞感想

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十一回です、絶賛開催中の十二回じゃありません。

書こうと思ってて忘れてたので、前触れなしに書く。

舞台は「萌理学園」で、お題は「七不思議」だった

そうなのです。これを見たとき思ったことはこんな感じ。

  1. 萌理学園はシェアードワールドである。
  2. それはいろんな人が好き勝手書けるってことである
  3. みんなが不思議を描けば、すぐに七つを超えてしまう
  4. ならば先回りしてそれを説明してしまえないか?

そしてできた拙作『ミス・アンド・ミスター・ミステリー

前もって説明してやりたかったので、どうしても一番乗りしたかった。そのため急いで作ったのは否めないのですが。

何が描きたかったか

  1. 不思議を作り出す存在
  2. そして、年ごとにその仕事は引き継がれる
  3. また、仕事人次第で不思議の数は増えたり減ったりすることもある

これで、次々に紡がれる萌理学園の「七不思議」を説明できると考えました。甘かったのですけれどね。

「第十一回萌理賞」で「七不思議」をめぐって展開される「萌理学園」というシェアワールド

私のミスターくんとミスさんは、異能はあるけれど、幽霊等の大きく人知を越えた存在を作り出すことはできません。というかそこまで考えてなかった。

そして、大小様々な勢力により不思議は生まれ、着せ替え幽霊稲荷さま、ミステリーサークル飛ぶ教室、とかいろいろが現出した。

また、作る者あらば、壊す者現るが世の理。かくして不思議委員会、調査委員会、よだれお嬢様、七不思議ハンター、とかいろいろが校舎に暗躍することになる。

さらに、そういった対立構造など見えないかのように綴られる、それぞれの不思議物語

そういう「七不思議」にまつわる幾層かのレイヤー物語が、「第十一回萌理賞」を舞台に語られることでシェアードワールドとしての「萌理学園」をはじめて感じられたような気がします。

これはお題の設定の妙だろうなあ。広くて使いやすいお題ももちろん良いのですが、こういう具体的なのもうまくハマると思わぬ効果を発揮するものだなと思いました。

楽しかった!

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2007-07-18

『火葬国風景』、『十八時の音楽浴』、『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』感想

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『火葬国風景』,海野十三

僕らの大好きな昭和がここにある。実際に昭和を生きた人が書いた文章が、僕らの幻想昭和欲を満たしてくれるという奇妙な感覚。これが文芸っていうフィルターの効果なんだろうなあと思う。

いかがわしくておどろおどろしいタイトル登場人物(甲野八十助、鼠谷仙四郎とか言う大仰な名前がいい)、棺桶経由火葬国行きの描写。そこに象徴的に存在を示唆されるマドンナ「露子」。ああ、こりゃあいじりたくもなるよなあ。

『十八時の音楽浴』,海野十三

(なんかヤバいものを)打って変わってSF的なディストピアが描かれる。さわやかなイメージも浮かぶ「音楽浴」というフレーズは、洗脳音楽のことだった!

ああ、海野十三ってこういう人なんですね。

「ピシーリ」なんていう擬音が自然に出てくる感じが、本物なんだと思う。

国民洗脳する音楽という為政者にとってはドラえもん秘密道具のような便利アイテムだけど、使い方を間違えるとひどい目にあうよという定型スタイルに、科学者コハク博士政治家アサリ女史の対比や、洗脳のもとでも、いや、だからこそ様々な息抜きを見つけ出す国民の姿などを織り交ぜつつ、物語ラストへと走っていく。その辺のがけっぷちへの疾走感と、飛び降りた先に見えるラストが気持ちいい。

『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』,ゆずはらとしゆき

本作の副題にもなってる「アネット」というキャラクターは、原作『十八時の音楽浴』でちょろっと登場するだけなんだけど、このタイトルを見て、ああなるほど、そこを膨らませるのか、ライトノベルになるとそうなるのか、と思ったのだけど、そんな生易しいもんじゃなかった。

コハク博士眼鏡っ子になってるのはともかくそんなにエロい話じゃありませんからっ、「幸福(エクスタシー)得たけりゃ肛門よ」せんせーっ、ゆずらせんせーっ!

とまあ、そんな風にも思うけど、基本的には話の筋は原作に忠実で、エロさも、膨らませる方向を了解すれば、間違いなくそのエッセンス原作に含まれているものだし、その辺に海野十三恐るべしの感を得ずにはいられません。

で、ゆずはら先生創作力が発揮されてるのは、原作の二編を結びつける理屈でっち上げる部分なわけですが、これがまた。「漆黒のアネット」の意味がわかるときには素直に感心したし、そこから『火葬国』の描写につなげていく文脈のうねりには興奮を禁じえませんでした。

でもまあ閉じた話というより、思考ループに閉じ込められる感じで、その辺の浮き足立たされた感触も嫌いじゃありません。

通して

海野、ゆずはら、両作者の持つ「文芸」という言葉へのこだわりはうれしかったです。

三次創作の線もいくつか考えていたのだけど、そのタネが次々つぶされていくのは悔しかったです。

あと、duke565さんの『スフィア』を思い出した。直接は関係ないけど。

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2007-06-24

『エアライン』第2回

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(承前)

自然な姿勢で見ていたからだろうか、少しバランスを崩してしまい2,3回滑車を回す。なんとか態勢を立て直し、もう一度その数字を見ると「230486794」になっていた。するとこれは、回転すると増えるらしい。僕は、嬉しかった。ここに僕が進んでいることを証明するものがあったのだ。雲などという不確かなものを頼りにしなくても僕は僕が進んでいることを信じられる。もちろん自分で滑車を回しているのだから僕が進んでいることは僕がよく知っているのだけれど、こうやって身近に分かりやすい形で現れているというのはなんとも心強いことだと思った。僕の今は「230486794」だ。いつも同じ視界にいる僕の唯一の変化とそして現状を保障する文字列。さあ、漕ごう。僕は変化しなくてはならない。

きいこきいこと滑車が軋る。僕は進む。なんと心強いのだろう。あんなちっぽけな文字列がこんなにも大きいなんて。相変わらず疲れは感じない、どころか活力が出てくるようだ。漕ぐのにも慣れたし、僕を止めるものは何もない。

漕いで漕いで漕ぎ続けていると、視界の端に何かが見えた。あれは……線だ。僕の線とは別の線だ。遠くに、細く、でも確かに線がある。空と雲と僕の線以外のものが初めて見えた。見えたけれどもその線は遠すぎて、僕は何も出来ないし、やっぱり漕ぎ続けるのであった。

ずうっと漕ぐと、細かったその線がだんだんとはっきりして、いずれは完全に空を分割する境界線になった。その線は僕の右側上方から前方へと伸びていた。前を見ると、僕の線にだんだん近づいているようだった。それでもやっぱり僕には漕ぐことしかできないから、漕いだ。僕の線とその線で3分割されていた空は、いつの間にか交差した線により4分割になっていた。その交差点はまだ遠くにしか見えないけれど、そこにいけば一番近づけるわけだ。どうせ他には代わり映えのない景色しか見えないのだから、そこを目指して漕ぐことにしよう。

さっき見た交差点に近づくと、思ったよりも線どうしが上下に離れているらしいことが分かった。そして、見かけの交差点はまだ先のほうに移動している。これではあまり意味がないかもしれない。今の僕は「230875690」だ。ちょっと張り切って漕ぎすぎたかもしれない。線に近づけないとしても、それはそれで元に戻るだけだ。ペースを取り戻すことにしようか。しばらくはもう一本の線からそんなに離れることもなさそうだし、僕には、慌てる理由も、慌てない理由もないのだ。

漕ぎ続けていると、声がした。

「よう、兄弟」

つづく

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2007-02-06

ラクダのビスケットは齧られない

ラクダのビスケットは齧られない - -N-t-S-d- を含むブックマーク はてなブックマーク - ラクダのビスケットは齧られない - -N-t-S-d- ラクダのビスケットは齧られない - -N-t-S-d- のブックマークコメント

彼はいつもの様に店に出ていた。

雑多な仕事も一段落がつき、カウンター椅子にかけていた。彼の店に並ぶのは靴。そう、彼は靴屋の主人だ。通りに面した窓から外をぼうっと眺めながらビスケットを齧る。今齧ったのはキリンの形だ。いつものように椅子に座り、いつものようにビスケットを齧る。悪くない毎日だ。そう思う。

ビスケットの箱には「たべっ子どうぶつ」という商品名とライオンウサギといった動物イラストプリントされている。

続けて箱に左手を入れ、触れた一枚はラクダだった。

「ラクダは最後」

そう呟きながら箱から別の一枚を取る。ウサギだった。耳が欠けている。でもそんなことはどうでもいいことだ。ラクダが最後であればそれでいい。耳の短いウサギをつまんで口に放り込む。箱に手を入れてから口に放り込むまでの一連の動作の間、彼は“手元を一度も見ていない”。

そうやって三十分ほど過ごしただろうか。箱の中のクマに手を触れた時、彼は店の前に男が一人立っているのに気付いた。サラリーマン風の男が表の貼り紙を見ている。そこにはこう書いてあるはずだ。「かんたんな洋服の仕立て直しいたします」

ガラガラン……

ドアを開けて男が入ってきた。余裕を感じさせる所作でぐるうりと店内をゆっくり見回してから男は口を開いた。

「ここは、服の仕立て直しもやってるのか? 靴屋なのに」

「やってるから貼り紙してあるんですけどね」

「……フン、それもそうだな」

「どういった御用で」

ボタンを付け直して欲しいんだが」

そう言ってカウンターに高価そうなコートを乗せる。ブランド物だろう。

「はいはい、えーっと、こりゃいい品だ。で、取れたボタンはどこです?」

「……おいおい、私はボタンもつけられないような男に見えるのか? 持っていたらわざわざ出向くもんか。仕立て直しができると書いてあるからには当然ボタンぐらい用意できるんだろ」

表情を変えずにゆったりとした口調で男はそう言った。主人は客のその態度が気に入らなかったが、店主としての責任を果たすため、数秒の沈黙の後口を開けた。

「ああ、そうですか。ふうむ、これ、ブランド物でしょう? こういうのって服ごとに小物を作ったりするのでね、流通してるのかどうか……」

「私は今苛立っていてね。困るんだ、ボタンが無いと。はっきりしろよ、できるのか、できないのか」

「……そしたらね、ちょっとしたツテがあるもんで、聞いてきますよ。電話してくるからちょっと待っててね」

そういって店主は奥の部屋に下がる。プッシュホンをピポパと鳴らし、どこかへ電話をかける、ふりをする。

「あーどもども、ムカデ屋でございます。いつもお世に話になっておりますーぅ」

店にいる男に聞こえるように声を出した。会話の相手など実はいない。

「いや、どうです最近。え? またまたーそんなことおっしゃる。ウチですか? そちらさんに比べたらぜんぜん大したことございませんよ……」

そんな無駄話をしているように見せかけながら店に目を向けると、男がズボンのポケットに手を入れてこちらを睨んでいる。少し遊びすぎたかもしれない。

そう思った。

「ところで、そちらであのブランドボタンって手に入りますかな。そうそうそうそう、それそれ。え、今すぐにでも? あーいやいや、ありがたいです。ええ、ええ、はい。ではよろしくお願いいたします。あー、いやいや、こちらこそ。それでは、はい、失礼いたしますー」

そんな適当を口から出るに任せて受話器を置き、店に戻りゆっくりと椅子に座って男に告げる。

ボタンありましたよ、お客さん運がいいね」

「聞こえてたよ。日頃の行いがいいからな、私」

「そうですか」

「明日までにできるのか」

「はあ、そうですね」

「なら、やってくれ」

「そしたら、ここにお名前を書いていただいて、えー、はい結構です」

「じゃあ、明日来るよ」

「あ、ちょっと」

帰りかけた男を呼び止める。男は振り返って怪訝な表情を見せた

「お代を先に頂けますか」


「さて、どうしますかね」

男が帰ったあと主人はパンダ型のビスケットを口に放り込み、両腕を上げて体を大きく伸ばしながら言った。

「めんどくせーなぁ、でも言っちゃったしなぁ、明日できるって」

鼻でため息をふぅとつきながらコートを持ち上げてボタンを見る。二つの色が不規則に混ざり合っていて、見るからに手が込んでいるのがわかる。三つあるボタンのうち真ん中がなくなっていて、残った糸が寂しそうにほつれていた。なんだかコートがかわいそうになり仕事をすることにした。

奥の部屋に行き小物入れをがさごそと探す。ここら辺にあったと思うんだけどねえ、などとつぶやきながらいじっていると目的の物が見つかった。これこれ、と取り出したのは真っ白なボタンだった。次にコートの一番下のボタンを取り外した。主人の右手には白いボタン左手には二色のボタン。白いボタンをテーブルに置き、左手ボタンを撫で回す。

「ふふん、こうなってんのか、君は」

そんなことを言って納得したような顔をするが、彼は“手元を一度も見ていない”。

コートボタン左手に持ったまま今度は右手をテーブルの白ボタンに伸ばす。腕はピンと伸び、その指先はボタンから30センチほど離れているだろうか。そして主人は、さらに腕を"伸ばした"。

指先から伸びる"腕"。うっすらと透けて見えるその"腕"はゆっくりと、白いボタンを掴む。腕はやがてボタンを包む繭のようになり、一瞬光って消えた。後に残ったのは、不規則に二色の模様が混ざり合うボタン。主人が左手ボタンをテーブルに置く。全く同じような二つのボタンが、並んだ。

「ふー疲れたぁ。ちょっと軽いけど、いいだろ」

さっきまで白かったボタンを取り上げつつそう言い、今度は糸を探す主人。コートは数分後、元の姿を取り戻した。


あくる日。

今日も主人はカウンターに座りビスケットを齧る。今はコーヒーも淹れてある。通りに面した窓から外をぼうっと眺めながらビスケットを齧る。今齧ったのはネコの形だ。いつものように椅子に座り、いつものようにビスケットを齧る。悪くない毎日だ。そう思う。

箱の中のキツネに手を触れた時、彼は店の前に男が一人立っているのに気付いた。四角い帽子を被った長身の男が表の貼り紙を見ている。そこにはこう書いてあるはずだ。「かんたんな洋服の仕立て直しいたします」

ガラガラン……

男は真っ直ぐカウンターに向かってきた。その後に小さな子供がついて来る。二人いたのか。子供のほうは一見小学生にも見えるが、高校制服を着てるところからすると高校生なのだろうか。長身の男は胸元からビニール袋に入ったボタンを取り出し、主人に見せた。昨日の男が持ってきたコートについていたボタンと同じものだった。主人はそれに気付いたが、あえてとぼけることにした。ズズズとコーヒーをすすり、ひと言。

「この『ボタン』がどうかしたの?」

「いや…… 見覚えがないなら別にいいんだ…… どんな服についてた『ボタン』なのか思い出せなくてね……」

「ふ~ん……」

どうもおかしな客だな。よりによって昨日来た客と同じボタンなんて。別に僕が気にすることじゃないけどさ。そんなことを考えながらも、少年の方に声をかけてみる。

「ボーヤ、『たべっ子どうぶつ』ひとつどお? ラクダは最後に食べるって決めてるからそれ以外なら何食べてもいいよ」

「いえ、結構です」

少年は胸の前で両手のひらをこちらに向けてそう言った。かわいくないガキだ。もういい、あの客もいけ好かない奴だったし隠すことでもないだろう、と主人は思った。

「でも、見覚えがないもなにもさ…… その『ボタン』の服ならほら、そこに修理したばっかのヤツがあるよ。昨日全く同じ『ボタン』を付け直してくれってお客さんあってさ」

「えっ!?」

物凄い形相で驚く少年。無表情な男。

「ジョウタロウさんッ!!」

「やれやれだ…… 見つけたぞ…… コウイチ君……」

どうやら長身の男は「ジョウタロウ」、少年は「コウイチ」という名前らしい。ジョウタロウとはまた変わった名前だ。しかしそれにしても──

「『見つけた』?」

「い…… いえ…… そ…… それより、どんな客でしたか? 名前わかります?」

どもっているコウイチ君。それに顔には凄い汗。しかしその質問は主人の癪に障った。

「『名前』? そりゃあ分かりますとも、バカにしてんですか? 注文を受けた客は全て覚えてますよ。それがお客に対する思いやりってやつです、何百人何千人だろうとね」

「本当か……」

「やっ、やったァ! すごい! な……なんて名前か教えてもらえますか?」

そこまで必死にならなくても教えてやるのにと思いつつ思い出す主人だが、なぜかなかなか出てこない。珍しい名前だったはずなのだが。

「それよりも、服のえりのところに注文のフダが付いてましてね……。もちろん覚えてますよ、何百人だろうとね。見た方が早いかなーと思って」

そう言いつつ、服の元に歩み寄り、札を見ると「吉良」と書いてある。えーとなんと読むのだったか、そうやって主人が思い出そうとしているのに、コウイチのやつが見せてくださいなどと声をかけてくる、うるさい。

思い出せないうちに、右手に熱さを感じた。主人はコーヒーをこぼしたのだと思った。

しかし、右手を見ると、そこにあるべきコーヒーカップと、それを支持するべき親指と人差し指が、無かった。代わりに血が噴き出し、骨が見える。


「な、なあんだあーーーーーッ! わたしの手がァーーッ!」

理解不能理解不能

???"キュル"??????"キュル"?"キュルキュルキュルー"????

"コッチヲ見ロ"

"オイ……コッチヲ…見ロッテイッテルンダゼ"

?っ ??"キュル"??????"キュルキュル"??????"聞こえる"???"キュルキュルキュル"?車輪??の???"キュルルキュル"?????音???????右の????肩の????後ろ?

"コッチヲ見ロッテイッテルンダゼェーーーーーッ"


主人は"見た"。確かに"見えた" "見た見た見た"。把握した。この髑髏が付いた戦車のような"モノ"は主人の持つ"腕"と同じ"モノ"。

それに思い至った瞬間"そいつ"は主人の口に飛び込んだ。痛い。熱い。苦しい。

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

「『犯人』のスタンドか」

ジョウタロウがそういう。スタンドという"モノ"に攻撃された主人は昨日直したコートに伸びる手を見た。あいつだ「吉良」だ。読み方は結局思い出せなかった。それが主人の最後の視界だった。

チュドオオオォオオォォォン

主人は爆死した。

ラクダのビスケットが転がっていた。


本体
「靴のムカデ屋」の主人
スタンド
ラッピング・ペーパー

──死亡


ジョジョの奇妙な冒険 (38) (ジャンプ・コミックス)

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2007-01-25

超・撃・強・幻

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        文芸
         │      nand
         │
         │
         │
         │        フ
萌─────┼─────ァ
え        │        ッ
         │        ク
         |
         │
sirouto2    │
         理論

comnnocomcomnnocom2007/01/26 09:53IEで見たらずれてたのでAA記法に修正。はてブでの指摘ありがとうございます。

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