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2006-06-02

美徳は暴力です

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イトクラブにいくのはいかがでございましょうか。

ファイトクラブと申しましても、腕や脚を使うところではございません。そこでは舌がすなわち剣となり、声がすなわち鞭となるのです。

言葉によるファイトクラブ、なんと甘美な響きでございましょう。


ルールは唯一つ。「嘘を吐かなければならない」


おお、お気付きになられましたか。流石でございます。そうです、嘘を吐かなければならないというのもまた嘘でございますから、真実を述べねばならないのでございます。かくして、嘘と真の境界はなくなりまして、言の葉の混沌が現れ出ることと相成りまする。


この快感に溺れるかどうかは偏に貴方様の思い如何でございますが、私といたしましては、そうでございますねえ、で

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2006-04-28

ファック文芸部に入った文豪の皆さんへ

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最近ファック文芸部の部内では新しい部員が入部したり、ライトノベル大賞に投稿しようかという話も出たりしていて活気が出てきています。部員も10人を超えて、色々な考え方をする人同士が刺激を与え合いながら切磋琢磨していて素晴らしいなあと思います。そういう中で、僕がファック文芸部について思う事を少しまとめてみました。


とまあはてなに入った技術者の皆さんへ - jkondoのはてなブログを換骨奪胎しようと思ったけど長いのでやってらんねえ。

とりあえずデス日本研究者の不倶戴天blogを一億回と二千回読んだらいいんじゃね?

んで、自分なりにファック文芸部でやることを考えて欲しい。そんなに難しいことじゃないはずさ。その結果としての行動ならなんでもいい。「考えた結果、何も考えないことにした」っていうのも立派な結論

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2006-03-05

whatdunit ミステリが成立するには。

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id:xx-internet:20060224:p1にて、ミステリの一形式としての "whatdunit" に注目が寄せられました。これはかなり魅力的な概念なので、いろいろこねくり回してみたいと思います。

まず whatdunit とは何かというところから。

whatdunit にはその元ネタとして "whodunit" という言葉があります。これは "Who have done it" を略した言葉であり、ここでの "it" は基本的には殺人のことです。つまり、「誰がそれをやったか」「誰が殺したか」という意味になり、純粋犯人当て小説を指すミステリ用語が "whodunit" 「フーダニット」です。

んで、この who を what にするとどうなるか。そのまま入れ替えると "What have done it" となり「何がそれをやったか」という意味になり、これではは犯人が人ではないミステリになってしまいます。これはこれで社会派っぽい意味深なテーマになりうると思いますが、あんまり発想が広がらないので、xxさんがぶち上げたとおり「何が殺されたか」と言う意味で "whatdunit" という語を用いることにします。

では、 whatdunit ミステリは成立するか、という本題に入ります。

純粋意味で whatdunit を求めるなら、それ以外の 4W1H は明らかになっていないといけません。つまり、「誰が、いつ、どこで、どうやって、なぜそれをやったかは全てわかっているのに何をやったかだけがわからない」という状況が必要です。こんな状況に至る経緯こそがミステリだと思ってしまいますが、例えば次のような状況はどうでしょう。


舞台はとある大富豪大邸宅

そこに差出人不明の一通の封筒が届く。中に入っていたのは一枚のカード。そこにはこんな文面が印刷されていた。

今夜十二時

何かが起こる

    柳生怪盗XI

厳重に警備を固めてその時を迎える大富豪

時計の針が十二時を回っても、何も起きた気配は無い。

しかし! 目には見えない大きな変化が、どこかに起きていたのだった!!


これならば、先に示した whatdunit ミステリの要件を満たしているように思われます。

つまり、

誰が = 怪盗

いつ = 今夜十二時

どこで = 大邸宅

なぜ = 怪盗なので、犯行そのものが目的

「どうやって」だけが、少し苦しいですが、何が行われたのわからないのですから、どうやってやったかがわからないのは当然とも言えます。何が行われたかを解き明かした時に、どうやってやったかが即わかるようであれば良しとしましょう。


さて、賢明なる読者諸氏にはご理解頂けたかと思いますが、この小説を面白くするのは非常に難しいことだといえるでしょう。だって、何が行われたのかがわからない、つまり表面上は何も起こっていないのです。誰かが消えたわけでもなければ、何かが盗まれたわけでも壊されたわけでもない。それでもなお「何か起こっているはずだ」と捜査を続ける探偵。まさにドン・キホーテ。滑稽以外の何物でもありません。

となれば、犯人側から描くことを考えざるを得ないわけですけど、これまた難しい。犯人の行動を描くということは、犯人が何をやったかを読者に教えることに他なりません。

となると、うーん、あとは叙述トリックしかありませんかねえ。

もしくは犯人自体が意図しなかったことを結果的にやってしまっていたとか。


とここまで、考えてきて、ふと思い当たりました。

あるじゃないか、この条件に当てはまる whatdunit ミステリが。しかも、誰もが知る名作。

その作品にも怪盗が出てきて、大暴れします。しかし怪盗自体は怪盗の名にそぐわず何も盗みませんでした。

しかし全てが終わった後、担当の警部はヒロインの少女にこう言うのです。

いいえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。

あなたの心です。

そう。その作品とは『ルパン三世 カリオストロの城』です。

あの作品は、全てが最後のこの台詞のために作られていると言っても過言ではないでしょう。『カリオストロの城』こそ極上の whatdunit ミステリだったのではないでしょうか。


追記:ところで "whatdunit" って「ワッダニット」ってかくとニッカボッカみたいですね。

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