とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。

        いろいろやっていければと思います.
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2007-10-17

[] 20:17 2007-10-17 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 を含むブックマーク 2007-10-17 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 のブックマークコメント

「これ、大豆ですから」

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診察室に二人、男が座っている。向かい合っているのは、医者と非医者。先に口を開いたのは、医者

「で、食人症、と聞いてはいるのですが、もう少し詳しくお話をお伺いしないとわからないのでね。お願いできますか?」

それを聞き、もう一人は小さくうなずいた。

「今思い返すに、最初のそういう兆候はやはり爪噛みだったと思います。少なくとも私が小学生のときからすでに爪切りは使っていなかったはずなので、その頃から爪は噛んでいました。最初は爪切りが面倒だからだったのですが、回数を重ねるごとに、ああ私は食感が好きなんだ、と実感しました。こう前歯でプチップチッっと硬い爪の破片を切ることが楽しくて仕方がない、と」

医者は黙って時々うなずきながら聞いている。話は流れるように続く。

「手の爪噛みと比べると足の爪噛みは結構後のほうに始めて、その空白期間は私はニッパーを使っていたのですがまあそれはいいですね、足の爪、足の爪のほうが分厚いですよね、だから食感もまた違うんですよ。噛んだときにすぐにプチッとは切れずに少しくにゃっと変形するんですね。あとは……足の爪ってずっと口の中で転がしてるとだんだん層が分かれてくるんですよ。それを下の歯ではがすのがまた面白くって、あと爪を噛んでて面白いのが、端っこだけ噛んでからこうぐーっと横に裂く感じで引っ張ると、爪の端でターンして、爪の付け根まで裂け目が入って、そのあと思いっきり引っ張ると、爪の生える部分がずろっと出てくるんですよね。ここがくにくにしてて面白いんですよ、爪と皮膚のちょうど間ぐらいの食感かな?」

医者は手元の紙に時々メモをしている。

「そこから次に派生したのは、皮膚ですね。最初は、なんて言ったらいいかな。指の角?こう爪の角がありますよね、ああ、すみません、まあ今までの話から大体察せると思いますけど自分すごい深爪なんですよね、こう爪が指の端より内側までしかない、で、その内側の爪の端、端が少し食い込んだ形になりますよね、そうすると、そこだけ皮膚が、ほんの少し余るんですよ。だから、そこを噛みちぎるわけです。これは足のほうがやりやすいかな、特に親指は皮が厚くて大きいのが取れるんですよ、それを奥歯でぐちりぐちりとすりつぶしてから舌の上で味わうのがとても面白くて、自分ではこれが一線超えた何かだったんじゃないかと思っています」

医者の手は体の前に組まれている。

「そこらへんからですかね、並行して血に興味を持ち始めたんですね。もともとけがをけっこうするので供給には事欠かなかったんですが、その頃はしょっちゅう下唇をちゅうちゅうと吸ってましたね、あとはさっき言った指の角をかじった時の血、あとは皮膚をはがした後のざらざらした部分、あれ真皮っていうんでしたっけ?あの味もなかなか独特だなぁ、あと舐めたときのビリビリする感じもなかなかいいですよね、あとは血じゃない液体も滲み出ますよねあれはなんですか、組織液……ですよね、それをまた吸ったり」

医者は伸びを

「一番ざらざらしてるのは踵の真皮ですね、踵の皮は安全ピンで突き刺して剥がすんですよ、これを覚えるとね、物足りないんですよね、踵が一番、広い面積を取れるですよ、やっぱり食べごたえがあるんですよね、ぐゆぐゆとする感じはここじゃないと味わえない。でもやっぱり食べた後が痛くて痛くて、それに剥がすときも力加減を間違えるとすぐ真皮が傷ついちゃうので、最近は火で炙るんですよ。そうすると水ぶくれになるでしょ?そうしたら、それを潰して組織液を吸ってから浮いてる皮を、と。ずいぶん手軽なんですが、やっぱりどうしても歯ごたえがなくなってしまう」

医者

「この間ついに二の腕の肉に、手を出しまして、ほら、ここら辺にえぐれた跡があるでしょう、最初はよく切れるナイフで切ってたんですがね、最後どうしたらいいかわからなくて、結局引きちぎっちゃったせいでちょっと跡が残っちゃって、さすがにやりすぎたかな、と思いましたがなかなか面白い食感なんですね、こう、さくさくしてる、一番食用の肉で近いのは豚トロかな、あれは豚の首の肉ですか。けっこうしゃくしゃくいうんですよ。で、ぷちぷち。こっちにもあるんですけど、腕の表と裏?では食感が全然違うんですね、裏はなんかやわやわして」

「さっきから全然メモとか取らないですけどいいんですか?」

医者は心をその場に戻した。

「えーとね、話は聞いてましたよ、話は聞いてたんですが、えーとお宅、もしかして自分のしか食べたことないですか?」

言い終わるか終わらないかのうちに、相手はうなずいた。

「えーとねぇ。さっきから聞いてると、どうもねぇ、まず自傷癖?だよねぇ?それと、どうも自分というものに妙に自信があるからナルシシズム入ってるでしょ?どうもねぇ、違うんだよなぁ、少なくともうちで扱うようなもんじゃないなぁ」

「えぇっ」

医者はおそらくなんの意識もせずに声を詰まらせた、小さく声を吐いた。

「どうも話からすると、うん、今度からうちじゃないところに行ったほうがいい、紹介状を書いておきます」

医者は棚から空欄が数ヵ所ある紙を取り出すと、さらさらとそれを埋め始めた。

「いや、ええ、待ってください、もっと話を聞いてください、聞いていただければわかりますから、それに」

「すまないがもう今日はこれくらいにしてくれないか。まず私の紹介先に行ってくれ、それとも何か、私の紹介が信用できないとでも」

男二人の会話がどうにも噛みあわない。一方は相手を必死に見据え、もう片方はひたすらそっぽを向いている。

「人の肉を食べていないあなたは、とにかく食人症ではない。よって、ここでは取り扱えない。これ以上言うことはない」

医者は相手の腹に向かって面倒そうに言い放った。

「絶対、絶対もう一回来ます、そのときこそわかってもらえるはずです」

医者は半ば追い出される形で、部屋を出た。

「あー疲れた。なーんでああも食人にこだわるかねぇ。流行ってんのかね。あー疲れた」

医者は口をとがらせながら、書類作成を始めた。膝の裏から採取した腱を噛みながら、印とペンを器用に使う。

「あーりゃとにかく素人だな。あんなんに食人症なんて病名もったいなくて使えるかよ」

SukeySukey2011/05/04 17:51I thank you hmulby for sharing your wisdom JJWY

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