とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。

        いろいろやっていければと思います.
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2008-02-13

道猫 23:11 道猫 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 を含むブックマーク はてなブックマーク - 道猫 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 道猫 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 のブックマークコメント

猫を拾った。道端で雨に濡れていたのを見ていたたまれなくなり、自転車の籠に突っ込んで走ってきた。自分の部屋の片隅に手ごろな大きさのダンボールがあったので、そこへ放り込んだ。

もともと自分には拾い癖がある。道路の脇に落ちているかつてなんであったかかすらわからない金属製の輪などは、すでに10本ほど自分の家にある。道端にはいろんなものが落ちている。割れた鏡、靴の片方、ジャケットのフード、地球儀の土台。そういうものは見つけ次第拾って、自転車の籠に突っ込んで走る。何に使うかはわからないが、とにかく「回収」していた。そんなわけで、今日は猫を拾ってきた。

中身を見てみる。現金だ。現金が入っていた。1000円札が8枚、あとは全て小銭で、だいたい2000円ぐらいか。レンタルCD店の会員証、耳鼻科の診察証、コンビニのレシートも出てきた。赤い。クレジットカードも出てきた。これを落とした人はさぞかし困っているだろう。私は元の場所に戻すことにした。わずらわしい事は嫌いなので、警察には届けない。元の場所に戻しておけば、いずれ落とし主が探しに来るだろう。私は主がこの猫と再開する場面を想像し、思わず笑みがこぼれた。タダで返すのもなんなので、私は1000円だけ失敬することにした。ほぼ1割だ。

そんなわけで、私は猫を拾った場所に戻ってきた。自転車の籠に入れていたせいで、少々外側に傷がついてしまった。こればかりは私の考えが至らなかったところではあったが、もともとここに放置されていた場合に受ける傷と比べれば、まだましだろう。私はもう一度中身を確認した。1000円札が7枚、小銭、会員証、診察証、レシート、クレジットカード。よし。元の位置にではなく、道のできるだけ端のほうへ静かに置いた。そして、元の位置には、戻した。

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