とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。

        いろいろやっていければと思います.
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2008-02-14

逆太郎 18:49 逆太郎 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 を含むブックマーク はてなブックマーク - 逆太郎 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 逆太郎 - とある理系男子の書斎には、どうしても小説が少ない。っていうか無い。 のブックマークコメント

昔々あるところに、お爺さんとお婆さん、そして一人の青年幸せに暮らしていました。その3人は食べるものにも着るものにも全く困ることのない、非常に裕福な暮らしぶりでした。これらは代々引き継がれていたような富ではなく、また、一代限りでこれだけの富を普通の方法で築けるほどの能力はありませんでしたし、もとよりそのようなことが可能な経済構造さえまだ整ってはいませんでした。そのような状況でこれだけの富を手にする一番簡単な方法は、盗みです。お爺さんとお婆さんにそれをさせるのは酷でしたから、その役は青年が引き受けることになりました。当然、褒められた行動ではありませんから、何らかの形で正当化を行わなければいけません。日本語には便利な言葉がありまして、「義賊」という便利な概念があります。相手が悪者であれば、盗みを行ってもよいのです。青年は、悪の象徴である鬼から財を盗むことにしました。盗まれる鬼からすればたまったものではありません。当然報復を行うはずです。報復されてはかないませんから、その青年は鬼を完膚なきまでに叩きのめします。人間一人で鬼全てを倒すのは大変ですから、ともに戦う仲間が欲しいところです。出来れば、青年の言いなりになるような。鳥は昔から「鳥頭」と言われているほど阿呆の象徴ですから、都合がいい。青年は、その鳥の中でも攻撃力の高いと思われる雉を仲間にしました。猿も「朝三暮四」などの故事にその頭の悪さが表されているのでこれも都合がいい。そして言いなりになると言えば犬、忠誠心において犬に勝る動物はいません。犬と猿の仲が悪いということだけが気がかりでしたが、青年はその3つをしもべとして脇に置いておきました。しかし、それらの動物たちもいくら言いなりになるとはいえタダでは仲間にはなってくれません。そこで、青年は団子をそれらに与えました。当然何もないところから団子は出てきません。お婆さんが青年に団子を持たせていたのです。当然何もないところから青年は出てきません。青年はお爺さんとお婆さんが手塩にかけて育てた存在です。その青年にも、当然少年時代があり、さらにさかのぼれば赤ん坊だった時代があります。しかしこのお婆さんが赤ん坊を産んだというのは少々無理があります。いいことを思いつきました。この青年桃太郎という名前でしたから、桃から産まれたことにしてしまいましょう。どこから調達したかといえば、川からです。川の上流でなにが起こっているかを観測するのは大変ですから、その部分に付いて触れずにいることが可能です。そして、お婆さんが川で洗濯をしているというのはごく自然なことです。その間、お爺さんには山で柴刈りでもしていただきましょう。お婆さんとお爺さんの存在については、もはや誰にも異論をはさむことを認めませんでした。そして、なんとか話としての筋は保たれたとさ。めでたし、めでたし。

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