2007-09-26
さも一般的そうな創作チェックポイント
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「ファック文芸部の四つのちかい」のうちに「投稿しないと地獄に落ちる」というのがあったのを忘れていたのです。ワナビー本を読んだので紹介します。
本気で小説を書きたい人のためのガイドブック - extrameganeの読書記録 - 100冊読書
既存の「小説の書き方」本の傾向を総合的に紹介した本といえましょう。海外小説を含むいろんなジャンルの小説を引用し、参考にすべき点が挙げられているので、得意分野以外の本を読み始めたい人にもおすすめです。あと悪い例として村上春樹が出てくるので笑った。意欲的な本じゃないか。自分は村上春樹も角川春樹も好きだけれど、たしかにパロディするにしたってどうしようもないもんなあ。
小説を書く上で一般的な注意点が列挙されていたので、自分用メモをします。十分条件ではないけど必要条件ではありそうなので。小説をある程度読んでればだいたい何のことを言っているのかわかるとおもいます。ちなみに具体的な方法は本の中に書かれているよ。
で、自分なりに要点を整理しなおしてみた。企画段階と執筆段階は明確に分かれるものじゃないと思うけど。以下の項目について余裕でクリアしている人は読む必要ないと思います。もちろんファック文芸部の諸兄はガン無視の方向で。
- 企画段階
こういうチェックポイントを満たす小説なら評価の俎上に乗せますよっていう文壇の上から目線ですが、銭のためにはしっかりしたいと思います。ぼくも。
自分で整理しておいてアレですけど、こんなエントリにブックマークがたくさんつくようだったらぼくはみなさんの見識を疑います。小説を書く気もない人はブックマークを遠慮してください。もしこの記事のタイトルが「小説を書くための10のポイント」とかなっていたら微笑みながら軽やかにブックマークしてくれて構わないですけど、そうでないので空気読んでください。
ちょっと精子に置き換えて考えてみるよ!
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オーシマさんのアンリーチな世界はコピーがグライダーで変種が向こうからやってきてコンニチハという話をいまだに考えているのです。ひねもすのたり。反芻しすぎ。
アンリーチャブル・ネットワーク。あるいは、書き手はアンリーチな世界でどう生きるのか。 -
chaosroute.g.hatena.ne.jp/nekoprotocol/の「アンリーチ」検索結果
「まったく異なる姿になってしまった自分由来のミームと再会」したときの感情は「自分の数世代後の子孫と出会った」ときの感情と似ているのではないかというのが今のところの自分の考えです。そもそも世界はアンリーチなもので、法律なんかによってリーチできるように決めているだけにすぎないのだと。
無性生殖ですと自分のコピーは(エラーがないかぎり)オリジナルと変わりません。複製が広まっていきます。印刷に例えられましょう。
しかしアンリーチな世界では変種が広まっていくということなので、これは印刷には似ていません。写本に似ているのじゃないかと思ったわけです。そういえばさきほど自分は写本についての記事を書きました。
写本、あるいはエラーの起こるクリップボード - 論理兵站 - ファック文芸部
無性生殖が印刷なら、有性生殖は写本ではないでしょうか。写本は筆記者が原典をファックすることによって生まれます。精子と卵子ですね。
ファック文芸部の部長は、このようなことを予言してグループ名称を決定したわけです。みなさん、おそれいりましょう。かしこまりましょう。
ということで、子孫と出会った blogger は、もちろん悲しむ必要がありません。人類の歴史、いや生物の歴史がファックの歴史であったことと同じく、すばらしいことなのです。この流れを絶やさないために、我々は元気な子を成さねばなりません。元気な子は、あっちこっちでファックされて、たくさんの子孫を残すことでしょう*1。
自分の遺伝子そのものは残らないけど、誰かとファックするという関係性が「因」となり、新しいコンテンツの「果」が次世代に残るわけです。
そのままの形で残るもののほうが、どっちかいうと不幸せなのです。非モテだから。
キャラクター商品
メモ | |
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http://b.hatena.ne.jp/entry/5983498
http://b.hatena.ne.jp/entry/5985311
たぶんだけど、キャラクター商品の権利者(第一次産業にあたる?)っていうのは、キャラクターグッズを作る業者(第二次産業に当たる?)には頑張ってほしいわけです。たくさん売れる商品を作ってほしいし、画期的な商品を作ることで新規のファンを獲得できたら超うれしい。で、個々の業者に許諾を与える/与えないの判断をしてきた。
だけどウェブ2.0時代においてですね、権利者にとって都合のいい業者を簡単に探せるんじゃね? という可能性が出てきた。おっさんが集まってユーザーの希望を考えるより、消費者サイドに近い人間から自分がほしくなるようなアイデアを吸収したほうが効率いいかもしんないよという実験なのではないかと。べつにおもちゃ屋とか専門の業者じゃなくて、素人(しばしばワナビー)にデザインさせたほうが多くの商品化アイデアを集められるかもしんないし、ひょっとしたら商品化のときに契約が有利に結べるかもしれない(キャラクターにネームバリューがある場合、制作者の戦績にもなりますし)。
経緯はたぶんそんなところであって、創作者は蚊帳の外だなーと思いました。極北に住んでいる人には、相変わらず銭なんて降りてきません。
ただ、批評的創作の層を厚くする効果はあるように思えるのです。しょせん公認は得られないだろうと同人でやっていた人が、銭を得られるようになるかもしれない。好意的に受け取るとですけど。ニュートラルに予測するなら「ディズニーキャラクターをモチーフにしたオシャレTシャツ」「気鋭のデザイナー」「南青山で展示されるよ」みたいなゲロのにおいがプンプンする予感です。いままでの流れからすると、そうなるんじゃないかな。そういうところに呼ばれる「気鋭のデザイナー」っていうのは、たいていゲロくさいから。心が温まりますね。
しかし少年野球のユニフォームにキャラクターを使用する程度の銭は、タダで許可すればいいのに。すでにある程度浸透して人々の血となり肉となったコンテンツの場合は、そんな小銭だったらとらないほうがよっぽどねえ。やなせ先生と F 先生は、教育現場に限り許諾とかありませんでしたっけ。自分の精子を広範囲に撒き散らす目的なら、無料のほうがいいと思います。
写本、あるいはエラーの起こるクリップボード
メモ | |
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印刷技術が普及する以前の写本には、複製を作るだけでなく勝手に編集や推敲するための意図があったようで、権利の概念が浸透した現代においては「むちゃくちゃやってるなー」なのだけど、人類の営みとしての創作だと考えると、そっちのほうがスタンダードだったりする。
reblog は面白いものだと思う。容量が余ってる時代にはこれもありだと思う。コピーされた量の多寡が、後世の歴史家の判断基準になるから。しかし同時代人に生きる我々からしたら、ただのバックアップじゃねえのと思えてしまうことがなくもなかったりなんかしちゃって、それ以外の何かを並存させたらもっといいのになーと思う。
たまにエラーを起こして内容がわずかに改変されるようになっているツールとか、reblog と思わせておいて意図的に改変することが流行するとか、なんかそういう生物的な仕組みがあったらいいのに。「読み間違い」「空耳」は、どんどん組み込んで行きたい。
reblog は reblog として使いつつ、たまに変種を混ぜておく。一次元より大きい伝言ゲーム。わざわざ調べないと原型がわからない。
reblog 程度の気軽さで、他人の作品の剽窃、盗用、パロディなんかを積極的に行うように心がければ、既存の仕組みが壊れていい感じの混沌を引き寄せられるのではないか。せっかくこの時代にあるツールなのだから、できることはやらないと多様性の神様に対して申し訳ないなーと思う。
ニコニコ動画などの MAD や、(音楽的な、あるいはそれ以外の)マッシュアップ作品が面白いとしたら、それは昔から行われていた創作手法がしばらくぶりに復活して、非常に新鮮だからなのかとも思う。人類に古くから備わっていた楽しみ方なのだなと。