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2007-10-12

jealousdog さんへの手紙

| 04:37 | jealousdog さんへの手紙 - 論理兵站 を含むブックマーク はてなブックマーク - jealousdog さんへの手紙 - 論理兵站 jealousdog さんへの手紙 - 論理兵站 のブックマークコメント

http://neo.g.hatena.ne.jp/jealousdog/20071009/1191937244

「お題以外」に何をするか悩むということは、「お題」以外のことを書きたい欲求があるということですね。「お題」ではないもの、すなわち外部から与えられたテーマでないものを書きたいのだということが読み取れます。ということは「お題を外部から得ないこと」を欲しているのではないでしょうか。

もしここで手法やテーマなどの提案をしてしまうと、それは「お題」になってしまいます。どんなアドバイスをしても質問の要求を満たせないことになります。真剣に答えようとすると、これは相当な難問です。

しかしおそらく方法はあります。

とりあえず思いつくのが、「お題」を得たときに、それを含まない創作をでっちあげるやり方です。まず「お題」に沿って、連想しながら、演繹しながら、帰納しながら、逆転しながら、誇張しながらアイデアを出したのちに、列挙した事柄のリストの中から「お題」だけを排除し、残った要素だけで創作をするのです。これなら読者は「お題」の存在を感知できません。

それとも、求めることは、そういうことじゃなかったでしょうか。読者に「お題」の存在が知れようと知れまいと、いくら抹消したとはいえ自分が「お題」の存在を知っている限り、そんなんじゃ満足できない感じでしょうか。お仕着せでなくオリジナルのものを作りたいとか、無から有を生み出したいとか、そういう話だったでしょうか。それとも食人祭りの熱気から離れたところで静かに書いてみたいとか、創作発表にまつわる雰囲気についてのことだったでしょうか。

だけど私は思うのです。

「お題」を外部から得なかったとしても、結局は自分の中から湧き上がる「お題」を採用することになるんじゃないのかなーと。そう考えたとき、「お題」を持ってくる場所が自分の外部だろうが内部だろうが、そんなところに優劣はないですよね。ひとまとまりの何かを作るきっかけになる最初のひとかけらなんて、何だって構わないのです。

そんなこと読者にとっては、知ったこっちゃありません。読者からは結果しか見えないのですから。

最初のひとかけらのアイデア制作途中に行方不明になることもよくあることだし、分裂することだってあるし。前作の最後に使った単語から次回作を書き始めるしりとり方式だろうがなんだろうが、完全に自由なのです。言い換えるならばスーパーフリーです。

作者らしさが宿るのは、最初のひとかけらではなく、アイデアの発展のしかただと思うのです。アイデアをこねくりまわしている間に、どれが最初の発想かなんてわからないようになってしまいます。

そんなわけなので、「お題」を採用するか採用しないかにこだわらないことこそを、おすすめしたいのです。

ところで「お題以外」で何かをしたいという言葉を裏返すと、ひょっとしたら、すでに jealousdog さんの心のうちには、書きたいものが存在しているのではないですか?

どんな内容でも、どんな書き方でも、短くても長くても、完成していてもしていなくても、斬新でも陳腐でも、そんなことは気にするようなことではなくて、人が何かを書けば、それが創作なのだと思います。あるいは、書かないことも。

ファック文芸部には書かずに放置されているようにしか見えないグループ日記とか、消されちゃったグループ日記とかがありますが、あれって実はすごいんです。あいつらはスーパーフリーを体現しています。言い換えるならばスーフリです。みんなもっと目を向けるべきだと思います。

今回は一行の質問に答える形で、長文をひねり出して投稿することができました。やっぱり書簡って文豪っぽいですよね! いっぺんやってみたかったのです。やりたいこと以外はやらないのです。やりたくないこと以外をやるのです。

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