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2009/09/05 (Sat)

こおり

14:51 | はてなブックマーク - こおり - No Title

まだ春のつもりでいると少々暑いが、夏というにはまだ日差しが弱い。それでもじっとしているだけでジットリ汗ばんでくる、そんな昼下がり。

ノートPCのモニタを見つめていると、彼女がお茶を持ってきてくれた。

「ありがとう」とマグカップを取ろうと目をやると、二つあるうちの彼女の方のお茶には氷が浮かんでいる。

「あ、いいなあ、こおり・・・」

とつぶやくと、

「え、入れてほしかった?待ってて」

といって、彼女は僕のマグカップだけを持って、また台所へ戻っていく。

「あ、いい、うん、ごめん、ありがとう」と煮え切らないような返事をしながら、そのあとをいそいそとついていき、彼女の手元をのぞく。

彼女の髪から、石鹸の残り香が漂う。


彼女が可笑しそうにクスクスしたのを見て、ふと明日までの書類を作っていたのを思い出し、あわててPCの前に戻っていく。

さっきの言い方は少し子どもっぽかったかなあ、と頭をかきながら。


彼女が戻ってきて、僕の机にマグカップを置く。お茶に浮かんだ氷は、熱かったなかに入れたせいか、もうだいぶ小さくなっている。飲んでみるとあんまり冷えてないけど、そんなんでも、なんとなく顔がほころんでしまう。

窓の外に目をやると、その先に、本を読んでいる彼女がいる。目が合って「ん?」という感じでこっちを見てるから、「んーん」と首を軽く振って、またモニタに向かう。

夏はアイスで

「イェーイ!OH茶!玉露入り」粉末タイプ


初出:こおり - A SAME OLD STORY

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