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日常、器具類 iiiiii! このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-07-06

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さて彼(id:hachi_gzk)がたばこを買いに部室から出た後のことであるが……。正直に言って、彼がどうなったのかは私にも判らない。

私の前からも姿を現さなくなってしまったのだ。

彼はここ1ヶ月のファック文芸部の出来事で、精神的に追い詰められていたらしい。彼には文学青年特有のやや被害妄想に過ぎるところがあり、今回の「萌理賞」に参加できなかったことを相当に悔やんでいた。各自の講評を楽しみつつ自分の言いたいことを言う、いわば馴れ合いに参加したかったそうだ。

彼のその姿が、彼との最後となってしまった。私としてもその記憶は非常に嫌な記憶として残ってしまうだろう。

断っておくが、私はもちろん私(id:hachi_gzk)であるが、この彼(id:hachi_gzk)というのは私ではない。ややこしいと思うが、とにかく聴いて欲しい。

今、ここに文章を書いているのははてなダイアリーの方の私だ。普段から感想日記などの適当な事をダイアリーにて書いてきたが、ここ最近は「萌理賞」をキッカケに私自身がダイアリーにて創作めいたことを始めるようになった。

まあ素人芸なのであるが、読んでいただける事を目的に書いているので、感想が無くとも落ち込まずに、出来るだけ感心できるような読める文章を書こうと精進している。

けれどその様なことをするのは、やはり間違いだったという他ない。

つまりは、それは彼の存在意義を消すような真似をしていると言うことだ。なぜファック文芸部という場所がありながら、作品をダイアリーに書くなんて暴挙をしてしまったのだろう。

彼は創作の海の中でしか生きられないというのに。

その事に気付いた彼はショックの余り、私を殴った。彼が私を殴るなんて事は、彼をこの場所に作ってから初めてのことだ。だが、その時は私はファック文芸部という存在は、もう必要が無いと思っていた。だからその時は私も彼を殴っていた。そして叫んでいた。

「お前なんぞはもう要らん。すぐさま俺の前から去ね!」

その時の気持ちが貴方にも判るだろう? 自分のダイアリーに好きなことを書けるなら、もうここは要らないじゃないか!

彼は最後まで、彼としての生を渇望していた。私にはその望みを叶えてやることが出来なかった。あまつさえ彼に罵声を浴びせてしまった。

彼はいない。残念ながら、ここにはもう誰もいないのだ。

彼の生きた証は10にも満たない掌編だけだ。

そうだ、今日私がファック文芸部部室に来た理由だ。それを話さねばならない。

彼の持ち物を引き取るためだ。

ファック文芸部に置いてある個人用の彼のロッカーには、幾つかの本が残されているはずで、それを私が引き取る事にした。私が作り上げた存在だ。彼のロッカーの中身を私の好きにしていいだろう?

彼は文章、いや、言葉という物が相当好きだったようだ。元々小説物語には興味は無かったらしい。その言葉の自身の持つ意味で、他人の想像力を限界まで引き延ばしたいと常々私に語っていた。無理な話だと思うが、確かに信じていたのだろう。言葉の力ってモノを。

単語帳や詩編などが置いてあったはずだ。

彼の生きた形見として大切にしておきたいと思う。

形見だの生きた証だのと、随分只姿を見せない物に対して失礼な事を言っているが、彼は恐らく、恐らくだが生きていると思う。ただ、私の前からもう姿を見せないのだ。彼は私という存在から決別したのだ。

私という実在の人物との鎖を外して、

彼はこの虚構の中で生きる決意をした。

どうか部員達、彼が姿を見せなくなってもロッカーをそのままにしてほしい。ロッカーを他の部員に譲るなんて事はしないで欲しい。彼とファック文芸部を繋ぐ存在は、

今やid:hachi_gzkと掠れた文字となって残っている、このロッカーしか無いのだから。