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日常、器具類 iiiiii! このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-09-23

闇に染みこんだ街中。通りを木造の建物が並び、それらが闇に濃い色を溶かし込む夜。獣、物の怪の類が、量子力学の助けを借りて、数多の状態として存在している丑三つ。

男が歩いて居る。見たところ20代~30代、いや40代~50代であろうか。男は着古したTシャツを着て、あせたジーンズを履き、文学的危機状態の街を歩いている。そう街は先ほど一切を諦めた! その諦念の黒の中、一人の男がしずしずと歩く。手に汁ソバの器を持ち。

その男の後を下駄の音が付いていく。既に憑いているのかも知れぬ、下駄の音。カラーン、コロー 汁ソバの男は気がついているのか? カラーーーーン、コローーーーン はたまた、元より耳が失せているのか。 カラーーーーン、コローーーーン  時折、器に箸を突き入れ、掴んだソバを啜り上げる。音。 カラー ずうずずうずずうずずずるコローずうずずうずずずうずずずずずる

街中が震えている。ソバを手繰る音で街を奮わして居る。イヤ、それは男の背後に忍び寄る下駄が作り出した、まやかし事。たかだかソバを手繰る音響によって世は変わらぬは常套。常に生きる者は畢竟、苦に屈して行くが所業。? だがくっきり浮く想像。そのハッキリした繰り言に、この背後に居る下駄の音も恐慌し、速攻で荒唐無稽な行為を後悔し。?? 明快に崩壊する実感。この算段が段々と、カウントダウンしていく事を、あの快男児が糾弾し。???

なんだこれは?

「ああ、やっぱり難しいな」汁ソバの男が振り返る。「というか、もう俺は部をやめたはずだったけど?」しかし、下駄の音は止まず、汁ソバの男に歩む。「つーか、一人称を三人称に偽装して騙るの止めたら?」下駄の音、更に威嚇的に鳴り。「もう俺は文芸的に死んでるんだから、抛ってくれよ」汁ソバの男の足下まで、下駄が鳴る。しかし姿は見えず、ただ暗澹が。

ずずずずっずずずずっずずう。

暗澹にランタンを掲げ、万端整わず待つ急患の情感だ。循環する思考、煌々と放つランタンの円光が、電脳炎上するブログの諸症状を解消、緩和。お前、規制緩和で理性なんか、ノーカンか? ノーコントロールで文章書くそうだが、思わぬエンドロールで各賞入賞だ。そんなしょうもないショートコント書いたんなら今度会うか。会って言ってやっか? 「そんな文で自分偽れる分際か? 何時バレるか時間の問題だ、そこで震えてろ爾来の門外漢」

これは文芸ではない! ガキの言葉遊びだ!

「そうだね。だから俺は部活動を止めた筈だったんだ。俺にはやっぱり文章の才能無かったからね。あ、これフリースタイルって言うんだってさ。執拗に韻を踏みながら、相手を挑発する文芸なんだ。面白いだろ?」

汁ソバの男は、下駄の音を見る。そう、私は目の前の男に見られている。汁ソバの器を持った男。目の中で揺れているのは、もはや狂気でしかなかった。

「やるってんなら、やろうか? 人とは違うフリースタイル文芸をさ」

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