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小説蛾螺倶璃砦

2006-05-05

[][] 仮想敵、あるいはライバル、あるいは強敵と書いて。  仮想敵、あるいはライバル、あるいは強敵と書いて。 - 小説蛾螺倶璃砦 を含むブックマーク

 ファ文、通称ファック文芸部には、いまだにいろいろと足りないものがある。 今なら…、そう、仮想敵だ。 ライバルだ。 空意地を張り合う相手だ。

 その為に、私は「ファントム」に手を伸ばした。

 「ファントム」の思想は、ファック文芸部思想と、近しい部分がある。

 およそこの世にある全ての文芸世界に当てはまらない、はみ出し者。 それがファック文芸部。 「ファントム」も、自分達が当てはまる場所を探している所がある事に、設立に向けた話が出ていた頃より、私は気が付いていたッッッ!(少し得意げに)

 それがファック文芸部共鳴するのか、反発するのか。

 結果はどちらでもない。 つまり、棲み分けが可能だったのだ。

 「ファントム」という場所はやさしい。 本当に心根のやさしい場所だ。 「このメンバーで殺し合いをしてもらいます」といわれたら、まず躊躇が出てくる関係。

 生ぬるいっ!

 ファック文芸部はそんな生ぬるい場所じゃない。

「さて、このメンバーのでこ」

「ひゃあっ! 我慢っ、できねー!」

 パン パン

   パン 

 パラララララ

  パン

    パラララララ

   パン   パン

「えっ、っっつつつあああ!?」

「あっれ~、おじちゃん、どうしたんでちゅかー? おなかから血がでてまちゅよ~? はやく押さえないと出血多量でしんじゃいまちゅよ~ はやくはやく~」

「押さえんのより、縫うのが先じゃね?」

「つ~~かその前に、弾取らないと、だよな~」

「それもそーーーか? ひははははっはああは!」

「うあ、うあ、うあ?!」

「あんたさー、あれだよな、自分が殺されるなんてまさか、って感じ? 自分が殺し合いには関連しないとでも思ってた? 自分は端で見てるだけの傍観者、危険は無いとか考えてなかった? 俺はこいつらにこんな残酷な事言ってたまんねえとか顔に出してなかった?

 駄目だ。 駄目駄目の駄目の駄目。 自分が殺されるなんてさ~、いつ起きてもおかしくないんだよ~? 心臓とか脳とかが破裂したり~、車やバイクや雷やスズメバチ通り魔や隕石や宇宙人警察がさ~、いきなり襲いかかる事だってあんのよ、この世界。

 ならさー、殺そうと思った相手が武装してるって事もあるのは当然じゃんか。 それなのに、なぁにぃ、今の顔。 間抜けを通り越しての間抜け面さらしちゃってさ~。 そんな顔してるから気が付いたら自分の腹に風穴が開いちゃうんだって」

「おま、え、ら、ころ、ころ、ころさる、ぞ」

「だーかーらー、言っただろ? 当たり前じゃん? そんな事」

 そんな、お互いがお互いの頭に銃を突きつけあって乳繰り合っているファック文芸部と「ファントム」とでは、やはり棲み分けが簡単に出来てしまう。

 なにより、彼らの言う「文学」とファック文芸部における「文学」とではその内容は軌を一にしない。 まるでこっちが亜空の立場。 私のせいじゃない。 集合ファク識のせいだ。

 まあ、もとより精神論ではなく紙とblogという媒体の違いからして棲み分けは簡単であるけれども。

 実は話が逸れている。 仮想敵の話だ。

 「ファントム」の文芸部門には仮想敵にふさわしい人物はいなかった。 それらの内容が新城カズマの提唱する所の「ゼロジャンル」にシュートインしていく摩訶不思議アドベ~~ン~~チャーーーー、なのはかなり興味を引いたが、それはファック文芸部とは軌を一にしない。 ファック文芸部ではジャンルにこそファックであるからだ。 我々が、と勝手に全体化して言うが、我々が目指すべきものは「食卓にビールを」の「ジャンル不能」である。 私のせいじゃない。 集合ファク識のせいだ。

 実は話が逸れている。 仮想敵の話だ。

 文芸部門には仮想敵にするにふさわしいような、奇怪な存在は見当たらなかった。 奇怪な存在を探すほうがどうかしているという漫談もあるが、ここでは触れない。

 しかし、対談の中で、ひとり、ファック文芸部の仮想敵にするに値する奇龍が「ファントム」の中に潜んでいた。 この場合の「奇」は当然の様に「優れている」の意味を含有している。

 さておき、奇龍の話だ。

 その名は、

<続く>