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小説蛾螺倶璃砦

2006-06-20

[][] マジカルゾンビ・で☆かんぱーず大谷  マジカルゾンビ・で☆かんぱーず大谷 - 小説蛾螺倶璃砦 を含むブックマーク

第二話「LIVE AND LET DIE」 (第一話)

「あー、朝もはよからひどい目にあったわ。元に戻れたからいいようなもんの」

「い、異種生命体同士の意思疎通というのは、難しいものですね」

「そういうレベルの問題じゃなかったような気がする。 あー、あの子が今日の晩からうなされるのが目に浮かぶわ」

「お、お困りなら、“マジカルゾンビ”の出番ですよ」

「…余計うなされるわよ」

 と、擬態の干し首ストラップが突如動きを見せた。

「あ、あ、あれは」

「こら動くな! あんた只でさえ妖しい姿なんだから!」

 こちらの言う事などお構いなしで、干し首ストラップが一点に向けて蠢動する。

 その先には、頭から上半身にかけて白いペンキをしたたらせ長袖の右腕がむりやりに引きちぎられ左足をバケツに突っ込んだ姿の見るからに全身不幸でございな少年ガタイも面構えも相当に立派な御仁に胸倉をつかまれていた。ついでにせっかく無事だった右足に猫が小便をひっかけていた。

「お、お困り度数50ロメロのお人です。こ、これは助けないと」

古典をてんこ盛りにしてみましたって感じが、いかにも胡散臭いんだけれど、シコミじゃないわよね」

「そ、そんなことはありませんよ。ほら、見てください。彼が助けを求めていますよ」

 言われ、見てみると。

「おおう、にいちゃんよ。この落とし前、どうつけてくれるよええ!」

「はっはっは」

「にいちゃんのせいで、こちとらひでえ目にあったわけだ。わかってんのかええ!」

「はっはっは」

「ど、どうです。あれは、あまりの恐怖に笑うことしか出来なくなっているタイプだと当社のマニュアルにもありますですよ。ここは助けるにしくはありませぬ」

「ものは言い様か」

「さ、ささ、変身をば」

「つーか本当の所これシコミでしょ」

「さ、ささ。早くしないと、彼が大変な事に」

「にににににいちゃんよお。にいちゃんがそんな態度だともうあれだな!働らいてもらうしかないなぁっ!」

「はっはっは」

「さ、ささ」

「……わかったわよ。この魔法の上腕骨を使えばよかったんだっけ?」

「そ、そうです。それをエレガントに振り回してください」

「…回すだけでいいの? なにか呪文とかいらないわけ?」

「だ、大丈夫です。回せば呪文が出る仕組みになっていますから」

「そう。それじゃあ」

 おうぇうぇえうええおうえぇえぇうえぇえ

 

「にいちゃんにいちゃん!もうあれだ、ここここここで働くか、働くかぁっ!」

「はっはっは」

「まち な さい! ごぼ この外道! ごぼ」

「だ」

「わた」

「ぎゃあああああああ亜ああああああああああああJK%こあsいあいあいあいあいいああああっ」

「はっ………」

「名乗 る 前に 逃げるな! ごぼぼ あああ、たすけた、人は、気を失ってる! ごぼぼぼb」

「や、やりましたね! 初仕事成功ですよ!」

「これのどこが成功だあああああ! ごぼぼぼぼ」

つづく