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小説蛾螺倶璃砦

2006-10-26

[] 精神チラリズムとしてのツンデレ  精神的チラリズムとしてのツンデレ - 小説蛾螺倶璃砦 を含むブックマーク

 ツンデレとは文上パンチラとみつけたり。

 なにを錯乱したかとお思いだろうが、まあ聴いていただきたい。

 ツンデレとは、パンチラのようなものなのだと、私達の研究で明らかになったのだ。

 つまり、こうだ。

 まずチラリズムというものがある。パンチラブラチラ、チチチラ、パンツはいてない、腸チラなどがそれだ。

 一瞬だけ見える、というエロチシズムに人、特に我々ボンクラは非常弱いものである。それが2Dだろうが3Dだろうが、である事は論を待たない。2D派の方などは、それが絶対に見ることが不可能であるがゆえに入れ込んでしまう所があるが、私も2D派ゆえ、長くなるので割愛させていただく。

 さて。周知の通り、これらは全て「視覚的に見える」ものである。“映像”として直に目で見れる、といった方が良かろう。

 翻って文章では、この感覚を直に味わう不可能である事がおわかりになるだろうか。

 「パンチラした」と、直接婉曲問わずに書かれている文章では、パンチラとは言わない。なぜならあなたが、わたしが、それを直接映像としてみていない。想像は可能であっても、瞬間的な映像として、脳裏に焼きつくわけではないのだ。あくまで文章の組み立てから、逆算して生み出された映像だ。“その瞬間”ではなく“その瞬間だったろう”でとなるのは容易に想像できるだろう。 たとえばパンチラを見た時、そのパンツの色、形状などは完全には見切れない場合が多い。つまりそこに想像と可能性の取捨が発生するわけだが、文で書かれると「なになにであった」、「なになにのように」という事になり、考えうるものがどうしても限定されるわけだ。もっと言えば舞-HIME4話の「はいてない」は実際の映像を“見せない”からこそ、より「はいてない」を意識できるのであり、それは“書かない”ではあらわすのが困難なのであるが、長くなるのでここでは触れない。

 さておき。

 これでは、萌えない。

 よって、文章では「パンチラ」という概念は表現は出来ても、映像にはどうあがいてもかなわない。

 だが、ちょっと待ってほしい。チラリズムという地平で、文章は映像に、負けてしまうのか? 文章によるチラリズムは、踏破不可能んなのか?

 ノー。

 なれば、文章は映像では見えないチラリズムを、始めから想像をする事によって成り立つチラリズムを書けばいい。見ることが出来ないモノを書けばいいのだ。そうだろう?

 そこで登場するのが、精神、心理、内面というやつだ。これは、見ることは出来ないものの代表である。

 では、その中でチラリズムと言えるものはあるか? ある。そして私達はそれを知っている。

 ツンデレだ。

 堅牢かつ凛としたツン。その合間から垣間見える、気を許したからこそのデレ。

 それがチラリズムとなる事は、理の当然ですらある。

 そして、そのどちらも“そのもの”を見る事はできず、ただその結果を見るのみである。ゆえに、ここは想像の出番でもある。

 ならば、そこは文章の独壇場。

 映像よりも情報量が少ない文章であるがゆえの空白を、想像によって、思う様埋め尽くす。

 そうする事によって更にそのツンデレ昇華するのである。その様はパンチラに対するそれと同じであり、それは文上パンチラとすら呼べる、とは私達の考えすぎであろうか?

 そう。パンチラ映像の持ちえるチラリズムならば、

 ツンデレこそは、文章が持ちえるチラリズムなのである。

 以上は傘狸住衛門(かさだぬきじゅうえもん)「サササ賞の言葉に代えて。あるいはちらりちらり」から、ツンデレチラリズムに関する箇所の抜粋である。

 傘狸住衛門エモエモ大学萌栄誉教授は、この言葉を書いた後に、「僕の体液を全てエモにして空に巻く!」と息巻き、富士山頂への「“日本の中心でも、萌えを叫ぶ”ダイビング」を決行したが、それが失敗したのか成功したのか良くわからないうちにまさしく雲散萌消してしまった、と当時の新聞が伝えている。

2006-08-03

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第四話「は、はらが勝手に… うわぁああああああ」  (第一話)(第二話)(第三話

「あのさ」「ははい」

 授業が一通り終わり、校内は部活に帰宅にだべりに、生徒達が授業時間よりも遥かに騒がしい忙しい時刻。その賑わいから遠ざかるように、誰もいない裏山で一人と一匹は茂みに身を隠して語り合う。

「変身をさ、するじゃない私」「ええ」

「その時さ、口が上手く動かなくてなかなか喋れなくて不便なんだけど。なんとかならない?」

「ででも、今日朝は話し合えたじゃないですか。あの助けた青年にも、警察には我々の事は話さない、と約束できましたし。最後は笑顔でお別れだったではありませんか」

「あの笑顔はなんか死とか現実とか色々覚悟した笑顔だったと思うぞあの後すぐ早口に耐えられなくて血反吐はいちゃったしな。ってかさ、助けた相手に恐怖対象認定されてどうするのよ」

「そそういうものですか。この世界の人は難しい」

「んなこと言ってる間には、どうにかしろ。じゃないと…」

「は針金は勘弁ですね。わかりました、設定を変えておきます」

「設定? それでどうにかなるわけね?」

「ははい」

「じゃあよろしく」

 と、そこに、声。

「あ~、あ~、あ~。だ~あれかいませんか~。だ~あれもいませんか~」

 隠れていた茂みの向こうに、人が来たようだ。

「バカこんな時間にこんな場所に人なんかいねーよバカ」

「あ、あの、こんな場所に黙々とつれてきて一体何を」

「いんや特に何、って事は無いぜ。このまま黙々と有り金全部渡してくれれば終わりね」

 こうなっては、出るに出られない。とそんな所に。

「ここれは、お助けのチャンスですよ! 100ロメロ位ですよ!」

 と言い出すバカお供。その大声は山に響く程ではないが茂みの向こうには確実に聞こえた。

「あん? だれかいんのかだれかいんのかおい」

「あああばれましたね。やるしかありません」

「…ちっ。仕方がないわね」

 仕方無しに取り出した魔法の上腕骨を回して。

  「変身~~~☆」

   おうぇうぇえうええおうえぇえぇうえぇえぇうぇぇうえ

ばしゅ~~~~~ぅ

「なんだ煙が」「ごほ、げほ、く、くせえ」

 変身煙幕にむせる悪漢にまず一声。

「この愚か者共!」

 すっぱりと出る声に好感触。続けて第二声。

「自分の貧弱な懐具合に我慢が出来ず、他人様の物に手をつけるとは言語道断! そんな不届きな愚者にはこの」

「なんだこれう、うわうわうわうわあああああああ!」

まきついてく、うわくせええええあああああああ!」

「助けてたすけてたすけてたすけてたすけて助けて!」

「マジカル…、ちょっと! これどういう事よ!」

 口は確かにちゃんと動く。そして己の腹の裂け目からまろび出た小腸大腸もまた、動いて悪漢とついでとばかりにかつあげ被害者にも絡み付き、動きを封じていた。

「えええ、だから設定ですよ。マジカル吐血からマジカル腸結びに必殺技の変更を」

「なんで必殺技がそんなのばっかなのよばかああああ!」

「ぎゃああああ」「うわあああああ」「ひいいいいぃぃいい」

 

「…」

「…あいつ、何してる?」

(つづく)

2006-07-29

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第三話「空飛ぶ円盤UFA」 (第一話)(第二話

 時は既に昼下がり。クラスメイト達は各々の好む場所で昼食をとり始める。

 それを横目で見ながら悪趣味ストラップに話かけているもの、一人。

「あのさ」

「ななんですか」

「ご飯。食べたいのよね」

「ははい」

「食べたいのよね」

「ははあ? 別に、そのようなことを私に言わずお食べになれば」

「ない」

「ははっ?」

今日朝5時起きしてまで作った弁当が無いの」

「ははあ。ならば学食や購買や近場のコンビ二などをお使いになればよろしいのでは?」

「私の分ならそれでいいんだけれど、駄目。あの弁当は代えがきかないのよ渡す分だから」

 ストラップがカチゥ、カチゥと怪しい音を鳴らし始める。なんとはなくしたり顔である。

「カチゥ。ななるほど。そういう事でしたか。いやはや驚きです。あなたに限ってそういう事があるとは」

「あるとはって、あんた、あたしをどう思ってたのかなぁ参考までに聞かせて欲しいんだけれど答えによっちゃあ針金があんたの口を永久に閉じる事になるからよろしいか」

「はは、はは。ままあ物騒なのはそれ位にしてですね、お弁当、どうなされるんですか?」

「そういえばそうね…。うーむ。今から家に帰ってたら昼休み終わっちゃうし…。うーーん、この際購買パンで我慢してもらうしかないか?」

 そこにストラップが目を原色にビカビカ光らせて、口を挟んだ。

「おお待ちを。ここは“マジカルゾンビ”の出番です」

「…」

「ままた嫌そうな顔を」

「だってさあ、腐乱死体に変身してなんとかなるような事態じゃないでしょうよ」

「だ大丈夫です。方法は、あります」

 ストラップの目がビカビカ光る。

 

 場所は変わって屋上。そのあちらこちらで生徒達が歓談の花を咲かせている。それを屋上でも一番高い給水等の上で、特に眺めるでもなく見ている一人の男子学生がいる。ちなみに彼は腹が減っている。いつもここに来るまでには弁当一つが手渡されておいるはずだが、今日はそれがない。

 たまにある事だ、と彼は思う。この場合、しばらくしたら学食に一緒に行くか購買のパンを渡される手筈になるので、しばらくの間ここで景色を眺めていればいい。

 暇だが、腹が減っている今は動かずにいるのが一番楽だ。

 と、いつものように空をみていると、何かがこちらに向かって飛んできている。

 「鳥」

 と呟いてみたが、それは飛んでいるというより風に流されているように彼は感じた。羽ばたきが無い。

 「滑空」

 それはこちらに向かってきて、来たと思ったら既に頭上を通り過ぎていた。

 その何かと一瞬、

 「目」が合った。

 「目?」

 疑念がわいたが確信はもてなかった。「それ」は既に過ぎ去っている。方向は裏山のほうだ。ふとそこから視線を戻すと、彼の手元に弁当箱が落ちていた。

 それを手に取りつつ、彼は最前の疑念を口にしてみた。

 「…首?」

 疑念は解消されなかった。

(つづく)

2006-06-20

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第二話「LIVE AND LET DIE」 (第一話)

「あー、朝もはよからひどい目にあったわ。元に戻れたからいいようなもんの」

「い、異種生命体同士の意思疎通というのは、難しいものですね」

「そういうレベルの問題じゃなかったような気がする。 あー、あの子が今日の晩からうなされるのが目に浮かぶわ」

「お、お困りなら、“マジカルゾンビ”の出番ですよ」

「…余計うなされるわよ」

 と、擬態の干し首ストラップが突如動きを見せた。

「あ、あ、あれは」

「こら動くな! あんた只でさえ妖しい姿なんだから!」

 こちらの言う事などお構いなしで、干し首ストラップが一点に向けて蠢動する。

 その先には、頭から上半身にかけて白いペンキをしたたらせ長袖の右腕がむりやりに引きちぎられ左足をバケツに突っ込んだ姿の見るからに全身不幸でございな少年ガタイも面構えも相当に立派な御仁に胸倉をつかまれていた。ついでにせっかく無事だった右足に猫が小便をひっかけていた。

「お、お困り度数50ロメロのお人です。こ、これは助けないと」

古典をてんこ盛りにしてみましたって感じが、いかにも胡散臭いんだけれど、シコミじゃないわよね」

「そ、そんなことはありませんよ。ほら、見てください。彼が助けを求めていますよ」

 言われ、見てみると。

「おおう、にいちゃんよ。この落とし前、どうつけてくれるよええ!」

「はっはっは」

「にいちゃんのせいで、こちとらひでえ目にあったわけだ。わかってんのかええ!」

「はっはっは」

「ど、どうです。あれは、あまりの恐怖に笑うことしか出来なくなっているタイプだと当社のマニュアルにもありますですよ。ここは助けるにしくはありませぬ」

「ものは言い様か」

「さ、ささ、変身をば」

「つーか本当の所これシコミでしょ」

「さ、ささ。早くしないと、彼が大変な事に」

「にににににいちゃんよお。にいちゃんがそんな態度だともうあれだな!働らいてもらうしかないなぁっ!」

「はっはっは」

「さ、ささ」

「……わかったわよ。この魔法の上腕骨を使えばよかったんだっけ?」

「そ、そうです。それをエレガントに振り回してください」

「…回すだけでいいの? なにか呪文とかいらないわけ?」

「だ、大丈夫です。回せば呪文が出る仕組みになっていますから」

「そう。それじゃあ」

 おうぇうぇえうええおうえぇえぇうえぇえ

 

「にいちゃんにいちゃん!もうあれだ、ここここここで働くか、働くかぁっ!」

「はっはっは」

「まち な さい! ごぼ この外道! ごぼ」

「だ」

「わた」

「ぎゃあああああああ亜ああああああああああああJK%こあsいあいあいあいあいいああああっ」

「はっ………」

「名乗 る 前に 逃げるな! ごぼぼ あああ、たすけた、人は、気を失ってる! ごぼぼぼb」

「や、やりましたね! 初仕事成功ですよ!」

「これのどこが成功だあああああ! ごぼぼぼぼ」

つづく

2006-06-18

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第一話「死んだら驚いた」

「おねえちゃん? おねえちゃんってば」

「…」

「もう時間だよ時間。学校だよ学校。」

「…」

「いつまで布団かぶってんのよー。取っちゃうよ?」

「あ、…よ」

 悲劇は、掛け布団一枚先にあった。

「お」

「おは、よ、う」

 そこにあるのは。

 腐乱死体であった。

「ぎぃ、ぎあ、あ、あ、あ、あ、あ、っ」

「あ、あのですね」

 何者かが、視界にはいった。

 それは白骨化した頭蓋骨であった。幸か不幸か、顔の皮膚が所々に付着している。良く見れば、歯茎が腐乱しグチュグチュと

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「あー、あ、だか、ら、いや、だ、ったん、だ」

 たどたどしくため息をつく。言葉の端からときおりヒュルルルルと、咽から息が抜ける音が聞こえる。

 その顔は。

「かかかかっかっかかか」

「あ、あ、顔、ね。い、…やー、まさか、はっこ、つ、…がみえちゃ、うとはね。は、は、は」

「か、顔もそうですが、右手のゴア表現も、当社といたしましては」

「ひ、ぎぎぎぃぃぃぃぃ!!」

「こ、んな、ただれ、た手の、・・・どこ、が、いい、んだ、…か」

「と。当社といたしましては、悪漢に対する制圧力が飛躍的にあがあがあがあが」

「悪漢以外にも上がってるでしょうが! ごぼぼぼぼぼぼ」

「ぎやああああああああああああああ!!」

「そ、その血反吐も、当社比常人の3倍の致死量を」

「うるせえええぼぼぼぼぼぼぼ」

「ああああああああああああああああああああああああああっっっ!!」

(つづく)