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掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2003-12-02

[] 酔っていた気がする 猫とパンだった気もする なんだったのかな 18:23  酔っていた気がする 猫とパンだった気もする なんだったのかな - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  酔っていた気がする 猫とパンだった気もする なんだったのかな - pour away

最後の列車だったと思う

駅に着いたのは

ここから自宅までかなり歩く気がして

いつも歩いてたっけ

駅のロータリーは静まり返っていた

人の気配すら無いように思える

なんでその駅に降りたんだろう



諦めて歩く事にする

眠かったし

でも正直どうでもよかった

寒かったし

早く帰れればよかった

疲れていた




道中

猫がいた

猫だったように思う

そう

猫がこっちを見ている気がした

寒かった とても



鞄からパンを取り出し

そのパンを

確かにパンを

その

前に置くことにする

猫の前に

酔っていたのかもしれない



確かにその猫はこっちを見たまま

うん

こっちを見ていた

礼のつもりか頭を下げたように見えた

こっちの眼を見て

風が吹いていて



食べている隙に頭を撫でようと考えて

人の気配はなかった

考えてなかったかもしれない

触りたかった

それは叶わずパンを持っていかれた

でも触れなかったんだ

逃げてしまって

猫は

その猫は

鞄から取り出したパンと

取り出したはずのパン




一陣の風が吹き抜ける

寒かったのかそうでなかったのか

そう風

猫の去った空間

気のせいかもしれない

猫はパンを食べたのかな




その風の中に

声のようなものが聞こえた 多分

鳴き声のような

風の音のような



でも

お礼のような気がした

猫が話すわけはない

そもそも猫は感謝なんてしないように思う

犬ならまだしも

猫は自分勝手だ

犬は頭が良い



その場から立ち上がる

帰らなきゃと思った

寒くなってきたし

そう寒かったんだ

犬は自分を人間だと思い

猫は自分を神だと思う

そんなジョークを思い出した

風も冷えてた

酔っていた気もする



街を見下ろすと

全ての明りが消えていた

とても眠かったし

夜も深かった

猫もいない

いつもはもう少し明りがついていた気がした

だけど

そんなことは気にしたこともないから

わからない

パンは確かに鞄から出した



そういや停電するっていう知らせが

来ていたような

来ていなかったような

なんだっけ

家に帰らなきゃ



空と街が逆さまになって

でも最終の列車だったんだ

別に逆さまになったって

寝転んでいたって構わない

猫もこっちをみていたし

確かに眼があった

風と共に消えた猫と



上に光る星が街の灯りに見えた

それは少し頭の奥の小さな部分を温かくしてくれて

酔っていたんだ

呑んだ気がする

パンは最初から無かったのかもしれない

かなり酔っ払っていたのかも

よくわからないが

何の話だっけ



そうそうあれは確か昨日の・・・