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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2004-10-03

[] 飼猫 16:14  飼猫 - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  飼猫 - pour away

部屋の明りをつけなくても

外の明りのおかげでうっすらと見渡せる

明るい夜に排気ガスの塊のような雨雲が浮かんでいる

「自分の目に映る景色は自分の心の中の景色」

なんて言ってた人を今は恨む

天候すら嫌な気分にさせるなんて



部屋の扉を開けて腕の中に滑り込む彼女

物音ひとつしないまま



この腕を掴んだり、手を伸ばしたり

この体を愛くるしいお気に入りのおもちゃみたいに

一通り遊んで満足したのか

くるりとこっちを向いてにやっと笑う



持っていたグラスを横において

彼女の誘うような首筋に甘噛み

部屋に彼女の吐息が木霊したような気がした

手をほどけない様に絡めて

細い髪の毛を撫でて



憂鬱な気分を察知してきてくれたような気がした

こんな仕種のひとつひとつに何時も救われてるんだろうな