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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2005-12-19

[] 音と光が寝静まり 深海の奥でシーツの波が影を落とす 00:51  音と光が寝静まり 深海の奥でシーツの波が影を落とす - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  音と光が寝静まり 深海の奥でシーツの波が影を落とす - pour away

部屋の扉を開けると

行き場を失くした音と光達が寝息を立てている

それらを起こさないように気をつけながら奥へ



音も無く彼女は佇んでいる

深海のような色に照らされて

ゆるやかな波が浮かび上がる



全てが凍りつく時間の止まった世界

その海にそっと横たわる

波がさらりと揺れる



僕の額を撫でる彼女の手も

その世界と同じように青い熱を伝える



抱きしめると砕けて散ってしまいそうで

放って置くと溶けて無くなってしまいそうで



とても柔らかくとても冷たい唇

しなやかで尖った細い指

僕の体を彼女の指が雪が舞うような音を発てて滑る

彼女の全てが僕の熱を奪っていく



僕の白くぼんやりと灯る熱を吸った彼女は

子供をあやすように微笑む

溶け掛かった氷のように一筋の汗が落ちる

心地よい冷たさが誘う

さらに深い所へ眠り落ちていく