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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2006-02-09

[] 寝る前に光る携帯 14:17  寝る前に光る携帯 - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  寝る前に光る携帯 - pour away

疲れが体の至る所に残っている

自分の体の頼りない部分が際立って見える

歩く人はみな忙しそうに見える

自分だけが弱音を吐いているような



お酒を飲みに行く余裕も無くて

眠る前に陰鬱な酒をあおる

蛍光灯をつけると

その暗い部分が照らされてしまう

そんな下らない恐怖

迷子になった子供みたいに

月の明かりに頼る

思いのほか明るくて冷たくて優しい

青く照らされた酒が喉を焼く

舌が痺れる

心と脳も痺れて欲しいのに

どれだけ飲んでも頭は冴えていく

見上げるといつもの部屋が少し広く感じる

自分で自分を見下ろしているような感覚

まるで自分が部屋そのものになったように

座り込んでいる自分はそのままの姿勢で動かない



何秒か何分か何時間か経ったのだろうか

グラスの氷が溶ける音で気がつく



グリーンのランプをちかちかさせて携帯が知らせる

横になりながら君のいつもの普通すぎる声に戸惑う

慌てて取り繕う声が思わず裏返る

なんでもない会話をしながら思う

また落ち込んでるのね?って聞かれたらどうしよう

何かあったの?って聞かれたらどう答えよう

なんだか助けられてばっかりで情けないな

おやすみなさい