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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2006-12-12

[] 眠りにつく温度 - side m - 17:28  眠りにつく温度 - side m - - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  眠りにつく温度 - side m - - pour away

ひんやりと静まった部屋のドアを開ける

鞄とコートと上着を投げる

狙った所に落ちるそれらを見て満足する

金属がぶつかる音が部屋に響く

灯りをつけてソファに倒れこむ

自分の生活する匂いに落ち着く

暖かいココアでも淹れて温まろう

冷え切ったシーツを思い出して身震いする



身動ぎできない寝苦しさに目を覚ます

いつの間に眠ってしまったのか

落とされた部屋の灯り

掛けられた毛布

体に絡まる部屋着の女

寝苦しさの原因はコイツか

邪魔しやがって・・・

振り解いて立ち上がろうとする

突然子供が玩具を取り上げられたかのように顔がくしゃくしゃになる

センサーでもついてんのか・・・?

首に手を回されているのでそのまま持ち上げる

コイツが圧し掛かっていたせいか首や体の節々が痛む

(狭いところで眠ったからという可能性はこの際考えない)

寝室まであと少し

冷たいシーツの上にこの物体が起きないようにを降ろす

寝汗をかいた肌には気持ちがいいだろう

冷たいシーツに相殺されて丁度いい温度になる

隣に横になるとさっきとは打って変って穏やかな顔

眠ってても現金なヤツだ

見てて飽きない面白い

さっきまで近寄りがたかった眠るための場所

今は疲れを癒す瞬間唯一の場所