Hatena::Groupneo

pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2007-04-12

[] 叫び 10:46  叫び - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  叫び - pour away

声を上げた

産声にも断末魔ともわからない叫びを

自分の持ち得る力をありったけ喉に込めて撃ち上げた

張上げられて空へ上る声は連なる岩山に響いた

灰色に繁る古代の森に木霊した

鳥達が一斉に羽ばたき空を覆い隠した

夏のスコールを降らせる雲がそうするように辺りは一瞬暗くなった

やがて波紋が消えるように再び辺りは静まり返った

舞い降りてくる鳥の羽音と遠くの波の打ち寄せる音

僕は元からそこに生えていた樹木のように立ち尽くしていた