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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2007-07-28

[] からっぽ 18:51  からっぽ - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  からっぽ - pour away

うっすらと開いた目で何かを見ている訳ではない

ゆっくりと上下する胸もただ規則的に動いているだけ

部屋の中に置かれているオブジェクト

何も考えず何も見ず何も聞かない

ただひたすらにそこにある

不意に外で大きな音が聞こえ体がびくっと震える

あまりに無防備な状態な為に必要以上に体が反応してしまう

急に意識を戻されたぼくという入れ物

意識と体のズレ

その言い様のない違和感が不愉快に背中をくすぐる

意識と体を無理やり馴染ませるように息を深く吸い込む

体の中にぼくが居るぞと体に言い聞かせるように

体の主導権をぼくへと移すように

外にダイブして拡散して浮遊していたぼくの意識も途端にひとつに集まった為かまだ少し酔いが残っている

アルコールの酔いとも車酔いとも言えない

浅く思考が纏まらずに気を抜くと体から意識が零れ出してしまう

まるでぼろぼろの如雨露で水を運ぶときに底から少しずつ水が漏れていくように

そういやきみはぼくのこの癖がひどく嫌がっていた事を思い出した

これをやると人としての気配が消えるからと

二人で居るのに一人にしないでと

掴みどころのない人じゃなくて掴めない人は嫌と

そんな事を良く言われた

どうでも良い事を突然思い出すぼくの脳に少し面白いよと声をかけた