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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2007-09-04

[] 好きなもの 11:49  好きなもの - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  好きなもの - pour away

壁に映った月明り

深夜に目が覚めてのそのそとトイレへ向かう

ユニットバスの窓から月明かりが静かに入ってきている

壁に格子が掛かった窓の形に月の光が切り取られて貼り付けられている

この明りが好きだ

蛍光灯や豆球の明りなどの人工的な明りとは比べ物にならないほど安心する

眠気眼でぼ~っと歩く僕に

「こんな時間に起きたのか」

とか

「怖い夢でもみたの?」

とか聞いてくる

それは男性だったり女性だったり子供だったりお年寄りだったりする

深夜にしか会えないなんだか不思議で秘密めいた出会い



きみと寝る夜

呼吸するようにゆっくりと瞬きを繰り返すきみの瞳

感情をあまりださない夜の冷たさみたいなきみの表情

まばたきのタイミングが支配するシーツの上

互いに目を見ながらまばたきしかしないまま

穏やかそうなきみのまばたき

二人では大きすぎるベッド

朝になると大抵きみは遠くで背中を向けて眠りこけている

肌を合わせて寝ているきみをこっちへ向ける

眠ったまま腕を絡ませてくるきみ



バンクしたカーヴ

100kmから120km位で気持ちよく曲がれるカーヴ

タイヤから伝わる路面の感触

吸い付くようなタイヤ

走る喜びがタイヤから伝わる

膝の上にある右手でハンドルを僅かに動かす

車体に加重されフレームがぎしっと音をたてる

それは苦しげな音ではなくて

むしろこれ位が丁度良いと言わんばかり

そして車体と一体になった僕は思い描いたそのままの

速度で

ラインで

気持ちで

その大好きなカーヴを走り抜ける