Hatena::Groupneo

pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2008-01-08

[] 近いようで遠いようで 14:34  近いようで遠いようで - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  近いようで遠いようで - pour away

そんな恋愛だったな



朝の喧騒

早足の人達

7時45分

立ち止まって左手のケータイ

リダイヤルの履歴

もう名前の登録のない番号

もう掛ける事のない番号

忘れてしまいたい番号



いつからか癖になっている朝の10分の電話

決して長くはないけど十分な時間

それだけが互いを繋いでいた

もしかしたら今もこのまま親指に力を入れれば・・・

なんて考えてため息をつく

親指をずらしいつも押していたボタンとは逆

「切」を押してケータイを閉じる

何かのドラマやなんかだったら

この小さな玩具を川か海に格好良く投げ捨てるんだろうか

でもだめできないよ

そんな事

確かにあなたとしたメールは全て削除しちゃったけど

まだ予測変換として余韻は残っている

何回もボタンを押した指が覚えている

もしかしたら捨てられないのが自分の弱さなのかもしれない

人の柵の象徴

そんなものを捨てても柵自体は消えるわけない



もう一度ケータイを開く

慣れた手つきでごく自然に

昨日の最愛の人はもう居ないけど

今日の最愛の人に掛ける