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掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2008-04-01

[] 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ感想がうちもこんなんだったなぁ…以外何も浮かばなかった 14:59  「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ感想がうちもこんなんだったなぁ…以外何も浮かばなかった - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ感想がうちもこんなんだったなぁ…以外何も浮かばなかった - pour away

きみから借りた本だった

返すときにこんな事を言ったらきみは目を丸くして「へ?」と言った

間の抜けた顔が面白くて僕はくすりと笑った

たまにはフィクションを書くつもりで自分の事を書き殴るのもいいのかもしれない

書き出すとスッキリするときみは言った

脳には限りがあるからWebに記録して忘れるんだと

その通りにきみはWebに書いたことをすっぱり忘れるようになっていった

そもそもどうでもいいような事を書いてるだけなのかもしれない

幼い頃に家族が目の前で強盗にメッタ刺しにされて殺されてその後親戚の家をたらい回しにされて邪魔者扱いされて施設に入れられ中卒で働きだした職場のロッカーで財布がなくなって犯人にされて首になって世の中に絶望した!

って事はなかったけれど

家庭内は程よく壊れていた父は僕をサンドバックのように扱ったし母は僕を性の奴隷とした抗いようの無い暴力は常に自分に降りかかってきて程よく歪んだ心は自分より弱いものに自分の力を振るう事で解消しそのうち足りなくなって自分の恐怖の対象だった両親をかつての両親がそうしたように暴力で返してやがては殺してしまった直接的にせよ間接的にせよ…だ

家庭というのはそういうものだと思っていた彼らはある日から目を覚まさなくなっただけだったし葬儀や手続きは面倒だなとしか思わなかったああ面倒だな人が死ぬのにも手続きが要るのかと

彼らが死んで彼らが本当の夫婦じゃないという事がわかった

彼らは誕生日から名前まで嘘だった

僕は医者に促されてカルテのようなものを眺めてなんて簡単なんだろうと思った僕は彼らが死んだという事にサインをして彼らを殺した

それぞれにその時付き合っているか結婚しているかわからないけれど互いのパートナーを名乗る人達が病院へ来た

彼らはまるで何回も練習したかのように大袈裟な動きでもう動かない彼らに寄り泣き出した

ああ見たことあるよこのシーン…テレビで

人の感情ってなんて滑稽なんだろう

また色々面倒だったそれでももう誰とも一緒に暮らしたくはなかった僕は僕の玩具の弟さえいればよかった

彼らの死から僕の中の暴力というイメージがすっと憑き物が落ちたように消えた

過去というテキストを選択してDeleteキーを押せばいい

僕の体には火傷の痕や切り傷が無数に目立たない所にある

と或る内臓は機能を落としているし色の違う左目は何も見ることができないし右耳も聴こえない

けれども日常生活に不便は無いしそれを誰かに気付かれる事もない

目立たないように着飾ればいい

僕は正直誰かと付き合って行く事が怖い

生きる事に精一杯だった日々は狂っていたしいつまでも色が褪せる事も思い出になる事もない

僕は僕の愛しいものを壊してしまいたくなるんじゃないだろうか

僕はいままでも誰かの所有物であったしこれからもそうだろう

きみと幸せそうに微笑む僕も僕だけれど同時に僕には僕を所有する人が必要で僕が生きて行く為に僕に痛みを恐怖を愉悦を与えてくれる絶対的な主人が

もしきみのモノにしてくれるなら今までの何よりも深い傷を僕につけてマーキングみたいに

きみは僕の話をうんうんと聞いた後に冗談でしょう?と言った

うん冗談なんだだってエイプリルフールだし

左目から涙が流れた

目にゴミが入っただけで泣けるのに