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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2008-11-13

[] 本当は知っていたけど気づかない振りをしてきた 18:42  本当は知っていたけど気づかない振りをしてきた - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  本当は知っていたけど気づかない振りをしてきた - pour away

こっそり忍び寄る。仕事が忙しいとちょっとした体調不良に気づかないように、気付かなかった。

小さな事だと思ってた。見て見ぬ振りをした。何度と無く。

二人でよく行ったスノーボード。

深夜に目が覚めて窓の外は新しい雪が積もっていた。

手のひらでは溶けてしまう雪も積もれば家すら押し潰してしまう。

簡単すぎて涙が出る。鼻を啜る。寒い。

窓から入る風が冷たく。現実を突きつける。痛い孤独。

自分の存在が薄くなってく。時計の針がゆっくりと進む。一日、一時間、長い。一秒。


(食べ物の匂いで釣れないかな)

(カレーとか肉じゃがとか好きだったな

(ココアとかも)

(寒くなってきたし指先も冷えたから)

(お湯沸かそ)


窓を閉める。


(なんで)

(あんなこと言ったんだろうな)

(きっと)

(ひとつひとつの台詞が傷つけてたんだろうな)


重かった。忙しさに感けて。言い訳なんて幾らでも出てくるのに、元に戻す方法が思いつかない。

希望のように光るケータイのイルミネーション。

あの人には届かないし、あの人からも掛かってこない。


(もしかしたら)

(ううん)

(掛かってこない)


ケータイなんて無ければよかったのに。

コンロの火が暖かい。