pha::短歌置き場

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2007-09-05

カッターで切り抜いたような月の下で眠れない私はあおみどり


2007-09-03

しかるべき道を選んだ人たちの背中を見つつ米を炊く朝

頑張ればどうにかなると思いつつ学生服を捨てに行く朝

順番を間違えたまま夜になりいつの間にか手をつないでた


2007-09-01

右腕を振り上げたまま目を閉じてメリーゴーラウンドの中心に住む

また夜を終わらせる朝がやってきて瞼を開けたままで途切れた

「改札で立ち止まる時いつもいつも犬を連れてる気分になるの」

申し訳なさそうな目で青色の筆を走らす女子中学生

布団からはみ出している右足の上にタンポポを載せる仕事です


2007-08-24

再開を喜ぶ人とその蔭で走る子供を蹴飛ばす男


2007-05-23

ランダムに光る眼球を持ち寄って標的を決める会議をしよう

大げさに物音を立てて帰宅する君が連れてきてしまった運命


2007-02-07

珍しい生き物を見るような目で俺のギアーをまさぐる彼女


2007-02-03

西の空が綺麗に割れてこんなにも私好みの終末となる

赤い気持ち黒い気持ちを抱えつつ自動改札を無事通り過ぐ

真っ直ぐに進んで行くと金色の狸に会って撲殺される