■ 2007-09-05
カッターで切り抜いたような月の下で眠れない私はあおみどり
■ 2007-09-03
しかるべき道を選んだ人たちの背中を見つつ米を炊く朝
頑張ればどうにかなると思いつつ学生服を捨てに行く朝
順番を間違えたまま夜になりいつの間にか手をつないでた
■ 2007-09-01
右腕を振り上げたまま目を閉じてメリーゴーラウンドの中心に住む
また夜を終わらせる朝がやってきて瞼を開けたままで途切れた
「改札で立ち止まる時いつもいつも犬を連れてる気分になるの」
申し訳なさそうな目で青色の筆を走らす女子中学生
布団からはみ出している右足の上にタンポポを載せる仕事です
■ 2007-08-24
再開を喜ぶ人とその蔭で走る子供を蹴飛ばす男
■ 2007-05-23
ランダムに光る眼球を持ち寄って標的を決める会議をしよう
大げさに物音を立てて帰宅する君が連れてきてしまった運命
■ 2007-02-07
珍しい生き物を見るような目で俺のギアーをまさぐる彼女
■ 2007-02-03
西の空が綺麗に割れてこんなにも私好みの終末となる
赤い気持ち黒い気持ちを抱えつつ自動改札を無事通り過ぐ
真っ直ぐに進んで行くと金色の狸に会って撲殺される
■ 2007-1-30
歩きながら考え事をする秋も君を犯して君を殺そう
君の眼が饒舌だから 落ちてゆく焙煎珈琲のひとしずく
手を振ってプロムナードを歩いてゆく背の高い君とその素顔