嫉妬する雑種犬 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-01-06

[]死についての覚え書き 死についての覚え書き - 嫉妬する雑種犬 を含むブックマーク はてなブックマーク - 死についての覚え書き - 嫉妬する雑種犬 死についての覚え書き - 嫉妬する雑種犬 のブックマークコメント


ところで不吉な予感というのは誰にだってあるものなんだろうか。

あのとき誰もいないはずの部屋の中で、ラジオの音量を下げたのは誰だったのか?

風の音が耳の中を吹き抜けていた。


人は、自分自身の死に際を意識できるのだろうか。ただひとつ世界の中で、世界の終わりを見ることが人間にできるのだろうか?言葉のない脳が存在することを僕は知った。いや、むしろ、言葉のない人格というものが存在しえることを。しかし脳は人格なのか?僕は心臓に砲弾を浴びた。鍋の中で煮えているおぼろげな胎児の姿。これは、普段いつも親しんでいる吐き気。折り重なって眠る麝香鼠のような重々しい夢々。これからどうする?夢の中で、誰かに向かって思いっきり叫んでいた。それは誰が望んだことだったのか?

たとえば、目覚める瞬間は誰が決めているのだろうか。意識は、無意識依存している提灯鮟鱇の雄に過ぎないのか?そんなことは、脳の中の幻に過ぎないのだろうか。問題は、この問題の核心は、いま考えている僕の脳。ところで、人は、自分がこの世から離れる瞬間を自分で決めているのだろうか。多分、無意識の海底から湧き上がってくる泡が。真の支配者とは、誰なのか?鯖の群の閃く銀の腹は、太陽の光よりまぶしい。流氷は、僕に最後の一瞥をくれた。たったひとつの沈船から流出した重油は、この心の海面に広大な油原をつくる。言葉のない視線は、意味を持っているのだろうか。その視線は、何を理解し何を理解しないのか。肉体に触れてもそこには何もない。僕たちははりぼてなのか?言葉のなくなった脳は、一ヶ月、二ヶ月、どの時点で力尽きるのか?それは誰が望んだことだったのか?世界には潮流というものがあると僕は信じる。一ヶ月、二ヶ月、それとも三ヶ月?いったいどの地点で、登山客たちは判断を間違えるのか?何が彼らの生死を分けたのか。正確に何が。僕は、驚くほど、何も知らない。知ろうとしたところで、何が。


僕の目の前の庭で、凍った洗濯物がぎこちなくはためいていた。

熱帯魚までが氷の中に閉じ込められて…

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