Hatena::Groupneo

書くこととみつけたり。 このページをアンテナに追加 RSSフィード

07年09月19日 水曜日

[][]LifeHackerせいら。 14:22 LifeHackerせいら。 - 書くこととみつけたり。 を含むブックマーク はてなブックマーク - LifeHackerせいら。 - 書くこととみつけたり。 LifeHackerせいら。 - 書くこととみつけたり。 のブックマークコメント

ジリリリリリ

朝よ裂けよとばかりにけたたましい目覚まし時計。

ふっくらした羽毛布団の中から、目覚まし時計のゲリラ活動を止めるべく、白い腕がにゅっきりと伸びる……が、その手は空をきりっぱなし。

「うー……、あー、もぅ、最悪……」

布団の中から這いずり出し、いつの間にやらタンスの上に設置された目覚ましを掴み取る。

そこからが、勝負だ。

ようやく轟音が収まったのは、目覚ましに仕掛けられた16パズルが完成した後だった。


「らいふ!」

「おはようございます、せいら様。本日もよいお目覚めで」

「アンタでしょう、またこんな手の込んだ目覚まし時計を……」

大きな白梟の形をした我が家の執事、らいふ。

「らいふ流、毎日をいきいきと過ごすためのライフハック、その1『お目覚め直後のパズルで脳を活発に』、でございます」

「うるさいったらありゃしない……そもそもねえ!」

「せいら様、毎朝のライフハックをお忘れですよ?」

「……はいはい、わかったわよ」


我が白魔(はくま)家では代々、当主は生涯をかけて10の生きる知恵を生み出し、後代に伝えていくという使命がある。それが「ライフハック」。年若い私はまだひとつしか見つけられていないんだけど、もちろんそれも自分で実践していかなくちゃいけない。

「せいらの元気に生きるためのライフハック、その1『毎朝鏡に向かってにっこり笑顔』!」


だって、自分が実践していないものを、自信を持って伝えていけるわけないじゃない。

「おはよう~、せいらちゃん」

「おはようございます。比卯伊郷さん」

学校に向かう途中、普段はのんびりおっとりの比卯伊郷行子*1さんに追い抜かされた。

「どうしたの? そんなに急いで」

「え~、知らないの~? 最近このあたりで、『吸血鬼』が出たんだって~」

吸血鬼? って、ドラキュラみたいな?」

「そう~。若い女の子ばかり狙って、血を吸うんですって~」

「はい、白魔でございます……、あ、どうも、いつもお世話に……え、比卯伊郷さんが、行方不明!?」

比卯伊郷家からの電話。一人娘の行子がまだ帰らないと、心配する母からの電話。

「はい、わかりました、ではこちらでも心当たりをあたってみます、はい、それでは失礼いたします」

まさか、『吸血鬼』を探しに? ううん、あり得ない話ではない。ああ見えて比卯伊郷さん、とりあえずいっちゃえで行動する人だから。

「しょうがないわね……。らいふ、『お散歩』しますわよ!」

「はっ、マスター。直ちに装束を」

「せいらのライフハック、その2・素案を実地検証しに参りますわ」

「待ちなさい!」

「むっ、何奴!?」

「本来であれば名乗る名前は持ち合わせておりませんが……、『お手軽に正義を行う際のライフハック10の方法』その3の習いにより、名乗りましょう」

満月を背に、純白の人影が吸血鬼を見下ろす。

「人の生活にささやかな幸福を。LifeHacker・セイラ!」

「フフフ……ハハハ! LifeHackerとはな! ここで会ったが百年目だな白ライフハック使い!」

「な、なぜその呼び名を……? もしやあなた、闇ライフハック使い!?」

「その通りだ、俺の極めし闇ライフハック『永遠の命を保つための10の方法』の餌食となるがいい……」

「強いものが勝ち、弱いものを食らい、生き延びる。それが弱肉強食、この世の中唯一にして絶対のルールなのだよ」

「そんなの、おかしい!」

傷つき、膝をつきながらも、セイラは抗った。

「ううん、弱肉強食は確かなのかもしれない……。でも、そうじゃない! 力では弱い人間が、一所懸命、知恵を絞ってよりよく、より過ごしやすく暮らしたいって、そう願ってきたお陰で今の私たちがあるんだもん! その知恵の結晶こそが『Lifehack』。あなたの闇ライフハックのような、人を傷つけて、その代わりに自分が得をしようなんて、そんなもの、ライフハックとして認めるわけには……いかないっ!」

「な、なんだとっ、なんだこの光は」

「当家に代々伝わる白魔LifeHackLibraryより一節に曰く、『吸血鬼に襲われたときのための10のTips』!」

「ぐわぁーーっ」

「今よ、ライフ! Lifehack、ディスオーダー!」

吸血鬼の体から数枚の紙片が飛び出し、使い魔ライフの口へと吸い込まれる。

セイラ様、闇ライフハック『永遠の命を保つための10の方法』、廃棄完了でございます!」

「よっし!」

「らいふ……、吸血鬼っていったい、なんだったのかな?」

「永遠の命という、誰もが憧れる夢のような生活を望んだあまり、暗黒の力に取り込まれてしまったのでしょう。分かりやすい結果を性急に求める余り、安易な方法に逃れてしまう……」

「でも、永遠の命を手に入れて、どうするつもりだったのかな?」

「さあ……、せいら様は、永遠の命を手に入れたいと思いますか?」

「えー!? 私は、パスかな。だって、永遠ってことはいつまでも生きてるんでしょ? そんなの、いついつまでにやらないと、っていう理由があるから頑張れるんじゃない? ご先祖様のライフハックに曰く、『締め切りはこまめに設けなさい』。いつやってもいいなって思ったら、いまのうちになにかしたい、っていうやる気がなくなっちゃうじゃない」

「ホッホ。そうですな。なにしろせいら様は期限ギリギリまで宿題もテスト勉強もなさりませんからな」

「ぐっ……それは、まあ、善処、したいと」

ひとりと一匹。白魔家の食卓に、笑いの華が咲いた。


せいらのライフハック、その1の裏。『夜寝る前に、今日は笑顔で終わる一日だった、って日記をつけること』。

*1:ひぅぃごう・いくこ

トラックバック - http://neo.g.hatena.ne.jp/masapguin/20070919

07年09月18日 火曜日

[]ネットワーク小説。 16:11 ネットワーク小説。 - 書くこととみつけたり。 を含むブックマーク はてなブックマーク - ネットワーク小説。 - 書くこととみつけたり。 ネットワーク小説。 - 書くこととみつけたり。 のブックマークコメント

二人が出会ったのは、何の変哲もないどこにでもあるような、ヨドバシカメラの2階。

「ごらんになって? あのXPS様がこんな下々の者が通うヨドバシなんかにお出でになるなんて」

XPS様といえば、ごく一部のブランドショップにしかお出でにならない、サラブレッドなんですよ」


きゅっ……ん(目に星が飛ぶアレです)


なんてスマートなお姿なのかしら。それにちょっと斜に構えたあの態度……きっと繊細な内面をお持ちなのね

そんな二人は卒業後、仕事上の関係として再会することになるのです……とおもったらこれ百合じゃん。ダメじゃん。おしまい。


ELECOM 簡易包装仕様イーサネットLANケーブル(灰)3m LD-CT/LG3E

ELECOM 簡易包装仕様イーサネットLANケーブル(灰)3m LD-CT/LG3E


双頭なのはよくないとおもいます!