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07年10月17日 水曜日

[]人類最後の日。 13:48 人類最後の日。 - 書くこととみつけたり。 を含むブックマーク はてなブックマーク - 人類最後の日。 - 書くこととみつけたり。 人類最後の日。 - 書くこととみつけたり。 のブックマークコメント

俺はもうやめる。

何度口にしただろうか、この言葉を。


足が止まる。


もう、この足は動かない。

それでもいい、と皆は言った。

あなたがいてくれればいいのだと。


膝が落ちる。


既にこの目は強い光に耐えられない。

だが、あなたがやめるはずはないと。

皆の思いはひとつだった。

燦然と光を浴び、常に聳え立つ無敵の鉄人。


口が戦慄く。


やめるんですか?

そう問われるたび答える言葉は軽く。

いつもと変わらぬ態度に、皆は信頼を深める。

ああ、この人は不死身だと。


肘が笑う。


行く手を遮る鋼鉄の門扉を開くこと能わず、彼はついに地に伏した。


翌日。

変わらぬ日常。

多くのひとびとが彼を一目見ようとつめかけ、彼を照らす照明を待ちわびる。

常の座には彼の姿はない。

ただ、声が響くだけ。


「ではゲストですが。えーと60年振りか! 加護亜依さんですどーぞー」

下手からしずしずと現れた老婆は、そっと定位置にくまのぬいぐるみを置いた。

鼻のボタンを押すと、誰もが待ち望んだ声が流れる。

その瞬間、彼は皆の神として、確かに復活していた。


「来週もまた、見てくれるかな?」


「えー」

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07年10月03日 水曜日三度目の正直といいまして。

[]「食人百物語」 16:46 「食人百物語」 - 書くこととみつけたり。 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「食人百物語」 - 書くこととみつけたり。 「食人百物語」 - 書くこととみつけたり。 のブックマークコメント

えーでは毎度馬鹿馬鹿しいお笑いでご機嫌を伺います。

最近とみに暑うございますなあ。暑い日といやぁ、暑さで頭がやられたもんでしょうか、おかしな連中がおるもんでして。

おい熊さん、なんだい八っつぁん。いやね、最近暑いねおい。8月でこんなに暑いと、12月にゃ50度くらいになるんじゃねえのか。

おいおい馬鹿なこと言っちゃあいけねえ、いいかいお前さん、季節ってもんは春夏秋冬、暑くなったり寒くなったりを繰り返すもんなんだよ。だいいち今までの12月で暑くて暑くて困ったことがあったかい。そいつぁ道理だ。ありがとよ熊さん、じゃあお代を払うから数えておくれよ。よしきた、1文、2文、3文、4文、5文。

ときに熊さん、今何かおかしなことがなかったかい。なんだい薮から棒に。おまえさんが一番ここいらじゃあ変なおひとだよ。へへ、そいつはどうも。褒めちゃいないよまったくおかしな野郎だね。まあ言われてみれば確かに、どことなく寒気がするなあ。妙だね、こんな真夏のよふけに。嫌だねおまえさん、もしかして幽霊でも見たんじゃないだろうね。馬鹿いっちゃいけねえ。そんなことよりお代を払ってくんな。わかったわかった、それじゃあ、4文、3文。

おいおい八っつあん、なんでおあしを引っ込めるんだい。まさかおまえさん、おれが幽霊なんで、幽霊だけにおあしがない、おあとがよろしいようで、なんてやるんじゃないだろうね。馬鹿いっちゃいけねえ、お天道様に誓ってそんなみっともねえ真似はしねえよ。ただ、

ただ、なんだってんだい。どうしたってんだ、そんな人を食ったような顔をして。

いやね、だって、死んでいくやつが銭持ってても、しょうがないじゃない。

おあとがよろしいようで、そう下げた顔、鼻の先からたちまち汗が流れ落ちる。

周囲はもうもうと熱気が立ち込めていたが、この汗は暑さによるものではなかっただろう。

客席に顔を上げることもできず、落語家は頭を床にこすりつけんばかり。


この寄席唯一の客は、豪奢な金無垢の玉座から身を起こすと、腰に佩いた黄金造りの偃月刀を抜き放った。

「確か、そちは百日でも一千日でも余を楽しませてくれると、そう放言したよう記憶しておるが……」


肉切包丁にも似た大刀が、落語家の首筋に触れた。


おあとが、よろしいようで。


食人賞

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07年09月30日 日曜日

[]昔話「SchoolDays」。 04:47 昔話「SchoolDays」。 - 書くこととみつけたり。 を含むブックマーク はてなブックマーク - 昔話「SchoolDays」。 - 書くこととみつけたり。 昔話「SchoolDays」。 - 書くこととみつけたり。 のブックマークコメント

むかしむかし、あるところに人魚の王子様がおりまして、地上の姫に恋をしました。

人魚はそのままでは地上に上がることができないと、ひれを足に変える薬を魔女に作ってもらい、地上に上がると、見事姫と結ばれることができました。なぜなら、姫も海中にいた王子のことを憎からず思っていたからです。

めでたしめでたし。

むかしむかし’、あるところに人魚の姫がおりまして、地上の王子様に恋をしました。

人魚はそのままでは地上に上がることができないと、ひれを足に変える薬を魔女に作ってもらい、地上に上がると、見事王子と結ばれることができました。なぜなら、王子も海中にいた姫のことを憎からず思っていたからです。

めでたしめでたし。

むかしむかし’’、あるところに人魚の姫がおりまして、地上の王子様に恋をしました。

人魚はそのままでは地上に上がることができないと、ひれを足に変える薬を魔女に作ってもらい、地上に上がると、見事王子と結ばれることができました。なぜなら、王子も海中にいた姫のことを憎からず思っていたからです。

めでたしめでたし。

むかしむかし’’’、あるところに人魚の姫がおりまして、地上の王子様に恋をしました。

人魚はそのままでは地上に上がることができないと、ひれを足に変える薬を魔女に作ってもらい、地上に上がると、見事王子と結ばれることができました。なぜなら、王子も海中にいた姫のことを憎からず思っていたからです。

めでたしめでたし。

むかしむかし’’’’、あるところに魔女がおりまして、地上の王子様に恋をしました。

魔女は惚れ薬を作り、地上に上がると、見事王子と結ばれることができました。なぜなら、委細構わぬ惚れ薬だからです。

めでたしめでたし。

むかしむかし、あるところに人魚の王子様がおりまして、地上の姫に恋をしました。

人魚はそのままでは地上に上がることができないと、ひれを足に変える薬を魔女に作ってもらい、地上に上がると、見事姫と結ばれることができました。なぜなら、姫も海中にいた王子のことを憎からず思っていたからです。


王子は姫と結婚し、王となりました。

王となったからには子孫を残すことで王統の継承を図ることが義務なのですが、二人の間にはなかなか子供ができません。種族の違いでしょうか。

仕方がないので王はもともと同じ種族である人魚の姫を地上に招き、側室にしました。


うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ。

それでも子供はできません。


仕方がないのでもうひとり側室を増やします。


うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ。

まだまだ子供はできません。


仕方がないのでもうひとり側室を増やします。


うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ。

まだまだ子供はできません。


仕方がないのでもうひとり側室を増やします。


うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ。

わあ、できたできた!


めでたしめでたし。


正室の姫はお城のテラスから海へ身を投げました。

姫の体は、泡になって海へ溶けてゆきました。


インスパイア元:

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20070928/p1

http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20070929#p1

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