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2011-02-11

「影響力を考えろ」って何?

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あんのじょう、おっぱいを揉ませてくださいと懇願している夢を見た。頼むならリアルにミートしている時に頼めよ俺。あと、女子は自分のエロ響力を自覚してください。そして存分に見せつければいい。

五月雨や 影響力を 考えろ

「影響力を考えろ」も、外法和歌の世界でいう万能の下の句に匹敵するフレーズなんじゃないかと俺は思っているし、感性が死んでいるときでも季語とこれだけで十分俳句になる。

しかしネットでやらかして大量の悪セスをくらった人やそのシンパが言う「影響力を考えろ」はカエルの面に小便もいいところで、「高密度の意志を相手に叩き込む」というコミュニケーションの本義に則るなら、自分の頭蓋骨に「怨」と彫って憎い相手に「オ、ナイスデザイン」とか言われておけばいいのではないか。どちらも、何をしたいのかわからないという意味で等価だ。

だいぶ昔の話だが、「何のリスクも負っていない個人サイト主が自分の影響力を自覚するなんて無理だよ」という別角度からのDISもあった。こちらは納得がいく。Web以前の社会で影響力を手にした人から見れば、個人サイトの有名人は「影響力」のいいとこどりをしているようにしか見えないだろうし、きつい衝突を経験しなければ自分の質量と速度を知ることは難しいというのも理の当然だ。

しかし実際、Twitter以後は「影響力のいいとこどり」もあらゆるジャンルの有名人におよんだ。有名人・嫉妬するワナビー・ファンという三者の関係は、『男一匹ガキ大将』でいうところの富士の裾野状態。多少の暴牌も今なら通る。有名税とやらは大幅減税とみて間違いない。古代の日本ではごく少数の人にしか許されなかった「眺めて呟けば為るように為る」という政治の醍醐味を、現代の有名人も体感しつつある。

こうなるとワリをくうのは、血を吐くように「影響力を考えろ」という側、つまり影響力のババをつかまされた側だ。

もともと、インテルネッチャーの世界に限ったことではない。大衆化以後の言論の世界では、「影響力」≒悪意を先導できる能力(あるいは立場)だった。影響力とは、善き力にも悪しき力にもなりうる危うい力、なんてものではなく、100%ハエだけを集めるウンコのようなものだった。「影響力を考えろ」に「おまえ臭いからこっちくんな」の響きがあるのも祇園精舎の鐘の声だ。このあたりを律儀に追っていくと、憑き物筋の話を掘り起こすことにもなるのでたいへん厄い。

だからこそ重要なのです。影響力が愛される社会を築いていくことは。

影響力のある人が花を讃え星を愛し夢を支え「金くれ」をRT。そのことを誰も不自然に思わない社会。そんな社会を夢想してしまうのは、ぼくがシャブをやっていないからです。やっていたら、こんな寝言は書けませんよ。OとIを押し間違えて、おっぱいがいっぱいになるはずではないですか? なぜ犯人でもないのにそんなことを御存知なるですか?

真面目に聞いてください。そして、影響力について考えてください。「わたしの誕生日も個展の告知も世間は無視するのに、ちょっと口をすべらせたらフルボッコかよ」という理不尽な思いがつのれば、通報者を憎み有名人を呪い「神死ね」という気分になってくるのも無理はないじゃありませんか。ぼくも神のはしくれなので、そういうお便りがたくさん届いています。勘弁してください。