さようなら

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2006-02-09 ブログさんは背中で態度を教えるべきだといいました

第四話

「元気になってよかったよ、本当に」

「おう、お陰でピンピンだぜ。あんがとな」

「やだなあ、照れくさい」

「おっ、久しぶりにメッセージが来ているな。どれどれ、『SNSさんとか登場人物をどんどん増やすのを希望します』か」

コメントが書き込まれたんだよ。双方性だね!Web2.0だね」

「……似非原」

「はい」

「歯をくいしばれ」

(拳が骨を砕く音。高く飛ぶ前歯)

「うう、一体何で……」

ブログになってトラックバックだとかコメント如きで双方性とか抜かしやがる!何がWeb2.0だ!テメエはその何分の一かも理解しようとした努力をしたか!なにか考えたか!テメエは一体それで何をしようと思っているんだ!」

「……」

「いいか、よく聞け。お前は忘れてるんだよ。双方性だのそんなもんは関係ないんだよ。トラックバックしたりコメントしたりするってことは、お前の見ているディスプレイの向こうには確かに人がいて、そして人が書き込んでる。そういうことをな、Web2.0とか双方性とかで忘れちゃいけねえんだよ!人の聞いたような知識で一人前をきどってんじゃねえ!」

「!!ブログさん、拳から血が」

「こんなもん、どうってこともねえ!いいか、コメントするとかトラックバックするとかは、この拳のように血を返すこともあるし、また浴びることもあるってことだ。そういうことだ!そこに出たら戦場だなんて厳しいことはいわねえ。だがな、ふとしたことから拳をくらったりするんだよ!」

「……」

「いいか、トラックバックをしたりコメントをしたりするってことはこういうことなんだよ!血で血を抗う戦いなんだよ!テメエとお前が、誰かを傷つけ、そして傷つけられあう可能性を秘めながら、ただ相手の魂と対峙しあうんだよ!テメエがな、どんなに甘いことを考えていてもな、相手がやってくるんだよ!テメエは何がしたいんだ!テメエは何を伝えたいんだ!それに全力でそそがなくちゃならねえんだよ!テメエは一体なにを……」

「(ブログさんの骨が砕ける音)」

「……」

「ごめん、ブログさん、ごめん。だけど、ブログさんの、ブログさんに伝えたいことはこれだったんだよ」

「……」

「…ブログさん、間違ってるよ……ブログさん、ブログには正解がないんだ、って言ったじゃないか、ブログさん、ブログ論になっちゃってるよ……そんなブログさん、みたくない……いろんなブログがあっていいって、ただ首を縦に振ってくれたじゃないか」

「………合格だよ…」

「……」

「だめだ、上手く立てない、支えてくれ」

「はい……」

「お前も、成長したんだな」

ブログさんが、まだまだ子供なんだよ」

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ブログさんは私に言いました

「お前、最近面白がられてるからっていい気になんじゃねえぞ」