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胡乱 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011年05月31日 火曜日

[]一○ホウシ 03:44 一○ホウシ - 胡乱 を含むブックマーク

男「うわああーついに親方を殺してしもうた、人殺しになってしもた!わしは一体なんということをーーー」

女「何を抜かすかボケナスが。実にいい気味じゃ、毎夜毎夜ヒイヒイせめたてられておったら仕舞いにはガバガバになってまう上にポンポコポンにはらんでしまうところであった、早めにこの腐れ田舎泥棒のヒヒジジイを殺してくれて実にありがたいことじゃ」

男「えええなんということを言うのじゃ姫様、わしもたいがいな奴じゃが人殺しなどということをしでかしてしもうてはもうこの世におれん仏様におすがりするしか

女「やかましいわ、お前がわらわの屋敷にクソガキのころから遊び相手としてすんどる時から、はよにわらわを貫通姦通しくさったおかげで、わらわはこうなってしもたんやないけ。父上があまりの痴態にあきれ返って、わしは屋敷を追い出されるわ、拾われたところがこのような盗賊だかなんだか知らんがクソ小悪党だとは!しかも、エエイちくしょうめ、キエーーーッはらわたが煮えくり返りよるわ、毎日毎日なぶりおってからぐぬぬぬぬ」グリグリグリグリ

男「おおお、えらい柄がわろうなってしまわれて…!!なんとおいたわしや姫様」

女「ナニイーッ!お前のせいやないか、父上に何回言われても毎夜毎夜忍んできよってからに!恥ずかしい奴め!おっ立てよってからに!」

男「ええええ姫様が来いとおっしゃるからですがな」

女「うるさいわ、わしはお前に最初に無理やりメチョメチョにされてからお前のことを、チクショウ、一生愛して離さん、それがわしの復讐じゃ、愛情じゃ、一生離しませぬぞ」

男「おおなんという恐ろしい!!ううう若気の至り

女「まあでもお前がわらわを助けにこの盗賊だかに弟子入りしてきてくれたのは感謝しておる」

男「それはまあ」

女「ふーむ…そうだな、お前はついに人殺しになったんじゃのう」

男「…」

女「わらわはもちろん誰にも話さぬ。これからもお前はいっそうわらわに仕えるように、のう?」

男「ヒイイイ!!」

女「とりあえずこのジジイの貯めた金銀財宝はわらわのものじゃ、ちょうどよい、こやつは鬼であったということにしようガッポガッポじゃ」

男「姫様あんた最悪やな」

女「そして捕らわれておった不幸なわらわは金とともに家に帰る」

男「安心いたしました

女「何を言うておるか、お前はそうだな、どっか知らんが適当な家の三男ということをこの金でねじ込んでやる。その後はわらわと暮らせ、結婚できるだろう」

男「か、通い婚…」

女「あ?お前は人殺しだかくされ盗賊の下っ端のままでいたいのか?アアン?後ろ盾にわらわの家があるし出世も安泰じゃ」

男「姫様の言うとおりにいたしますウエーン超怖い」

あんまりめでたくない



参考文献

一寸法師 楠山正雄

http://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/43457_23938.html

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2009年01月19日 月曜日

[]牡丹燈記 23:27 牡丹燈記 - 胡乱 を含むブックマーク

元の時代の至正二十年の正月、鎮明嶺と言うところの下に住んでいる喬生という男がおった。この地方では正月の間は城内に燈籠をかけつらねて、諸人に見物を許すことにしていた。

しかし喬生の心は暗く寂しく、煌びやかな灯籠を見ても晴れることはなかった。喬生には麗卿と言う好きな娘がいたのであるが身分違いの恋で、麗卿の親に会わせて貰えなくなっていた。自宅の前でぼんやりと、往来を通る人たちから切り離されたような心持で佇んでいた。夜もふけて、人通りも途切れた頃、髪を結んだ召仕い風の少女牡丹灯籠をかかげて立ち、その後から一人の年頃の女を案内してくるのが見えた。女は十七、八で、蒼い袖、紅い裙の衣を着ていた。女は麗卿であった。

喬生が驚いていると、麗卿は「親に婿を取れ、と言われたのですが、私が頑として聞き入れなかったのでとうとう勘当同然となってしまい、今ではこの金蓮と二人、月湖の西で仮住まいをして暮らしています」と言った。

召使いの金蓮が、喬生に「お嬢様は例え勘当になろうとも、お父様に殺されようとも、喬生様にお会いしたい、と仰られております」と言った。喬生はそれを聞いて麗卿を家に招いた。金蓮は恥ずかしがっている麗卿を促して、家に入った。そして夜が更ける頃に、二人は愛を交わした。

その日は麗卿と金蓮は夜が明ける前に、人に見つからぬ時間に帰ったが、その日から毎晩、喬生の家に訪ねてくるようになった。

ちょうど七日目の夜。喬生の隣の家に住む男とその妻が、毎晩の睦みあう声と煌々とした明かりを怪しく思い、そっと隣の声を壁際で盗み聞きした。若い女の声がする。若い女の声は「喬生様、もし私が勘当されましたら、金蓮と私をお宅において下さいませんか」と話した。喬生の声は「もちろんです、でもあなたは一人娘でおられますし勘当されるような事は無いかと思います、むしろ、後々に連れ戻されやしないか、と言うことのほうが私は心配ですよ」と答えていた。女の声はそれに答えて「ありがとうございます、私は勘当になろうともお父様に殺されようと、あなた様のそばにいたいだけです、でも、あなた様に見捨てられることだけは嫌です」

隣の男は、一体どこの娘だろう、と思って壁の亀裂から部屋を覗くと、喬生と、結った髪を振り乱している骨と皮ばかりの青白い、紅を差した骸骨のような女が仲良く抱き合っていた。その傍に、これまた同様に骨と皮ばかりの少女が控えていた。

隣の男と妻はがたがた震えながら夜があけるのを待ち、待ちきれずに法師の所に駆け込んで、一部始終を話した。

話を聞いた法師は昼に喬生の家をたずねて、話をした。喬生は、自分の元を尋ねてきてくれている麗卿を死人呼ばわりされて大変不愉快に思ったが、法師の真面目な様子をみて段々と薄気味悪くなってきたらしく、それならば、と麗卿が棲んでいると言っていた、月湖の西を訪ねて行った。

しかし周囲の人に聞いてもそれらしい女はおらず、探し回って疲れタために近くの寺で休んでいると、寺のとある墓の前に麗卿と金蓮がいつもたずねてくる時にさげて歩いている牡丹灯籠が置かれていた。呆然とそれを見ていると、墓守が、墓の主は父親の怒りにふれて殺された麗卿と金蓮だ、と教えてくれた。

喬生はあまりの怖さに家に帰るに帰れず、その日は隣の男に頼み込んで家に泊めてもらった。次の日に男と連れ立って法師のところに行き「あの二人が来ないようにしてください」と頼みに行った。法師は二枚の朱い符をくれて、その一枚は門に貼れ、他の一枚は寝台に貼りなさい、そして今後は月湖の西の寺のあたりには近寄るな、と喬生に強く言い聞かせた。そして家に帰り、隣の男に手伝ってもらい札を貼った。

その夜、喬生が寝台でガタガタ震えていると、カラン、コロン、と下駄の音がした。

自分の家の前で女の声がする。

お嬢様、喬生様はどうやら心変わりされたようです、私達が入れなくしてあるようですよ」

「あれほどまでにお約束をしたのに…金蓮、どうか喬生様に逢わせて…逢わせて…逢うまでは帰りません…」

それからすすり泣く声が聞こえ、裏口、家の横、と家の周りを泣きながらぐるぐる、ぐるぐると一晩中歩き回っていた。カラン、コロンと言う下駄の澄んだ音が悲しげに響き渡っていた。



二三日した夜に、隣の男の妻がどうも自分の夫の様子がおかしいことに気付いた。

問いただすと、毎日毎日、女の声だけが枕元に訪れ「どうかあのお札をはがしてくれないか」と頼み込んでくると言う。男は毎晩「うっかりはがし忘れた」といい続けていたのだが、声のせいで「おそろしくて眠れない」「いつか殺されるのではないか」と妻に言った。妻は「じゃあ、その幽霊に、はがすお礼に金の塊を持って来て欲しい、とでも言えばいいよ」と答えた。

男はその夜に、また枕元で聞こえる声に、金のことを話すとしばらくしてから頭の上にドスンと音がして、枕元に金があった。

それから心底、胆の冷えるような声で「きっとですよ、はがしてくださいね」と聞こえた。


朝になって隣の男の妻が、喬生の家をたずね「今回は大変だったでしょう、食べ物や何やかやの世話をしてこいとうちの夫が言いまして」と言ってすっかり弱っている喬生に食事を食べさせたり、風呂を沸かしたり掃除をした。そして喬生の目が離れた時に寝台と門の札をはがして家に帰った。

カラン、コロン。二人は締め切ってある扉をものともせずに中に入っていった。

その夜は男のおそろしげな悲鳴があたりに響き渡った。



朝に隣の男と妻が喬生の家に様子を見に行くと、喬生は激しく苦しみ悶えた様子で死んでいた。

喬生の首には細い手の骨の跡がくっきりとついていた。

ノックスの十戒*1

1. 犯人物語の当初に登場していなければならない (二回目の殺人の間接的な犯人は隣の男の妻、直接的な犯人は麗卿さん)(一回目の殺人、麗卿さん死亡時はお父さん)

2. 探偵方法に超自然能力を用いてはならない (法師のありがたい法力とかを一部使用)

3. 犯行現場秘密の抜け穴・通路があってはならない (お札をはがしたら道が出来ました)

4. 未発見毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない (恋の毒で麗卿さんは死にました)

5. 中国人を登場させてはならない(登場人物は全部中国人

6. 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない (探偵役その一の隣の男と妻は何となく覗いた)(ありがたい法師のシックスセンス)(一回目の殺人の時の犯人?はいきなりお寺で聞きました)

7. 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない (隣の妻が間接的な犯人

8. 探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない (突如出てきた法師さまが解決(?))

9. “ワトスン役”は自分の判断を全て読者に知らせねばならない (隣の男の妻がワトソン君で死ぬかなーとは思っていたような感じだけどシミツ)

10. 双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない(麗卿さんと金蓮さんが一人二役、美人とホネホネを使い分けた)

http://q.hatena.ne.jp/1232016840 アンチノックス

参考

中国怪奇小説集 剪燈新話 岡本綺堂

http://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/2241_11904.html

円朝の牡丹燈籠 田中貢太郎

http://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/4950_16630.html

SondiSondi2011/09/07 05:57That saves me. Thanks for being so sneiblse!

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2009年01月17日 土曜日

[]おうさまとあくま 21:12 おうさまとあくま - 胡乱 を含むブックマーク

むかしむかし、ずっとむかし、そのまたむかしに、恋するお年頃の王様がいました。

王様はぽてぽてぽっちゃりのぽよぽよお顔の、当時の価値観で言いますとたいへんかっこわるく、またそのお顔や体のせいなのか、とっても気が弱くいつも大臣の言いなりになっていました。なので、貴族お姫様たちにいつもコバカにされていました。

貴族お姫様たちはみな、王様お金土地や地位を目当てにお后様になろうと媚びて、コバカにしている事を王様に隠していました。でもコバカにされている方は何となくそう言うことは解ってしまうものなのです。

王様はいつもシクシクと一人でお部屋で泣いていました。しくしく。結婚やだ。貴族の娘は特に嫌いだ。お金目当てで、贅沢で、身勝手で、綺麗で、怖くて、洗練されている嫌味を見につけて心をグリグリを傷つけてきて、強いからきらい。こわい。

でも一人もいやだ。どこかに純真であどけなくて可愛らしい娘さんはいないかしら。平民の娘も、貴族の娘とそう変わらないと思う。むしろ、お金にはもっとうるさそう。こわい。ふくすんふくすん。

でも王様の所に魔法使いはやってこないものなのです。だって王様だし。王様を助けになんて魔法使いは来てくれません。多分、数年後には良くわかんない貴族の娘さんと結婚させられちゃって錠前なんか作りやがってこのクサレトンチキオタクキングめだっせーっていわれまくって、んでどこぞのイケメン浮気されちゃってそいでもって革命が起こっちゃったりするとか考えると王様はもう。かなしくてしょうがありません。

魔法使いさん助けてください。魔法使いさん助けてください。魔法使いさん助けてください!必死に祈りましたが魔法使いさんはやっぱり来てくれません。ぐぬぬ!なんということだ!!

そこで王様は持ち前の読書癖と研究癖とのめり込む癖と生真面目さで、魔法使いになる方法を勉強しました。必死に必死に勉強しました。「ぷろとこる」も「あいぴー」も今では解ります。そして三十歳になった時に、王様魔法が使えるようになりました。すばらしい。王様努力の人なのです。

結婚はひたすら頑張って断り続けていました。だって結婚したら魔法研究する理由が消えてしまうでは有りませんか。目的と手段が入れ替わることは時間を経て生きる人間には得てしてよくあることなのです。

王様魔法研究を通して、周囲の家来や民達に頼られるようになり、また学究の徒となり学者と対等な立場で関わるようになりました。学問を通して物の考え方も学びましたし、考える、と言うこと自体も学びました。そして、年をとるにつれ、自信と過敏な感受性の減少につれて気弱なところも減っていきました。見た目はぽよぽよのままでしたが、逆にそれであなどってくるものを逆手にとるくらいになっていました。

魔法研究の最終目的として、王様悪魔を呼び出して、自分の願いを叶えてもらおうと思っていました。可愛くて純真な女の子が一人欲しい、という願いです。王様はまあ魔法使いになって今はそんなに寂しくは無いし結婚しようと思えば出来るだろうと思うくらいに「大人」になってはいたのですが、呼び出して自分の中でけじめをつけようと思いました。儀式に必要な道具と服装をそろえ、手順どおりにきちんとします。TPOです。

「ほんにゃかほんにゃかほいほほいー!」

そうするとぼよーんと言うけむりがモクモクとたちました。そして王様の脳天めがけて一人の悪魔が凄い速さで、上空から落下してきました。確か儀式の間には天井があったはずなのですが、天井なぞ悪魔には関係ないのです。王様は呼び出されて即タマとったるスピードが極まっている悪魔に肝を冷やしましたが魔法使いなので見た目は平静に避けました。悪魔は地面に豪快に激突して床を破壊したのち瓦礫から飛び出してきました。

悪魔は、赤いツリ目の、黒い髪を頭のてっぺんで縛って下にたらしている、八重歯の生えた可愛らしい女の子でした。大きな鈍く光る鎌を担いでいます。

「私を呼び出したのは王様ッすか、お金、命、ちから、なんでもお望みを叶えるッすよー」

悪魔はぞんざいな喋り方でニカニカしながら言ってきました。明るい感じです。



ちょっと考えてから、「結婚してくれ」と王様

悪魔はうげーっと音が出そうなゲロゲロな顔をしながら「いやです」と答えました。

王様はすぐさま「なぜに」と聞きました。

悪魔自分の個人的な恋愛についての考えを延べて、それに王様は納得しました。「そうか、出会ったばっかりで結婚と言うのは自分の考え方からはダメだ、ましては結婚には愛が必要だと思っている、と」「そうです」「悪魔の癖に…」「んーそうッスか?」「じゃあ恋人から」「さっきと同じ理由でだめッスね」

「じゃあ、友達からはじめましょう」「きもいッスー」

王様は以前散々隠れて言われていたであろう、キモいと言う言葉を聞いてさわやかに笑いました。

それから悪魔王様の願いを聞いたのかどうか解りませんが、時間がある時に王様のところに来て時々一緒にお話をするようになりました。それか、王様が建てた悪魔のためのヘンテコお菓子で出来ている小屋で、王様が本を読んだり一人でチェスをして待っているといつの間にか悪魔が以前のように天井をカッ飛ばしてから落っこちてやってくるようになりました「あめえもん嫌いなんスけど」


王様悪魔結婚とか悪魔の恋バナを聞いたり、質問したりしています。魔法使いなので魔法の話もします。悪魔は「キモイっすー」といいながら王様の所に来てくれます。

でも相手はかわいい顔でも悪魔なので、王様は「油断しないでおこう…」とも思っています。いつ魂を取られてしまうかわかりませんもの。王様は、その日をちょっと待っていますし、もう半分魂を取られているようにも思っています。

とくにめでたくはない。


おしまらない

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