安寿土牢

2006-11-02

機械仕掛け神様だって苦労してないわけじゃない 機械仕掛けの神様だって苦労してないわけじゃない - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 機械仕掛けの神様だって苦労してないわけじゃない - 安寿土牢

On your mark:ジブリ実験劇場」を時間から自由であるデウスエクスマキナの試行錯誤過程と考えてみる。

作中、車両が火を噴いて飛び上がっても視聴者が納得するのは、一回落下しているのを見ているからである。通常だとデウスエクスマキナによる介入は結果のみを観測することになるので、落下する車両が唐突に理由もなくロケット噴射して、視聴者はなんじゃそりゃとちゃぶ台をひっくり返す。だがこのデウスエクスマキナは一階梯降りてきて、姿を見せないながらも彼の作為を披露する。このときやはりシナリオレベルではロケット噴射の理由はない。これに違和感を抱かない視聴者はデウスエクスマキナと視点を共有しているのである。登場人物タイムトラベル等で神様能力を持たせて試行錯誤させる話はそれなりにあるが*1、作中人物に仮託せずに神の視点を獲得する作品はまれなのではなかろうか。

しかし、上書きされて認識してないとはいえ何度も死んだり殺したりするチャゲアスと少女は不憫である。


など

*1:構造上ゲームに多いように思われる