安寿土牢

2006-12-25

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冷蔵庫2.0

はてなに追加された「冷蔵庫2.0」機能は「日常的なTODOリストあるいは備忘録の公開」という枠を超え、「誰でもいいからやってほしいちょっとしたお願い」の集積所と化した。これは冷蔵庫の扉のメモが「おなかが減ったら中の桜肉を食べなさい」等の家族への行為を促すものも含むことを考えれば当然の帰結である。行為に対しては原則無報酬であるので、当然ながら搾取のみを考えるユーザーの望みは、たいてい行為者の負荷が高いことから忌避された。

やがてオープンライフハックの場となった冷蔵庫2.0は、行為者と行為、さらには記述者と受益者すら完全に分離するシステムを構築したことで、従来では考えられない異様な発展を遂げた。

このシステムの原理である「情けは人のためならず」をモットーとし、金銭は社会を巡るものであるという哲学から生まれた、古来のキャラクターを象徴にして、もはや冷蔵庫2.0とは呼びがたいこのシステム日本を中心に世界に広まった。

そして一見資本主義と縁遠いように見えるこのシステムは体制の目に留まり、それが新たな事件を引き起こすことになる。


続き

ブルース・スターリング招き猫

タクラマカン (ハヤカワ文庫SF)


言い訳言い訳

http://clipping.g.hatena.ne.jp/narukami/20061225/p5

DVの定義にそれに到る心理は含まれただろうか?(単なる疑問)。だとすればこちらの言葉の使い方が拙かった。最後の一文で読後感が緩和された場合、それは主として何によるものなのかという話にしたかった。

最後で「結局おふざけじゃん」という空気を感じてだというのであれば、それは全て書き手の未熟ゆえで読者に責任はないことになる。

# 2006年12月24日 fhvbwx 小説, ネタ ボクッ娘のボクは撲殺の撲ですよね?

その発想はなかったわ。というか、また駄洒落脳か!誰がう


常識の差分としての注釈

古典翻訳書など一行ごとに注釈のある書籍は珍しくはないが、古典古典でなかったころ、翻訳書が原文によって読まれる場所では著者によらない注釈は無い。それは注釈の内容が読者に共有されていたからであり、それはその場における常識である。注釈は彼我の常識に差異があるがゆえに付けられると考えることができる。

そして差分のあるところにはFucktorの混入する余地が生まれる。

どこかで読んだ「士郎正宗の読み方」に

  1. 全体のストーリーを読む
  2. 欄外の注釈を読む
  3. ストーリーと注釈をあわせて読む

という三段階読書法があるとあった。これに「正しい描写探し」など個々の楽しみ方が加わるが、上記読み方は公約数として適切であろう。全体のストーリーが頭に入った上で注釈のみを読む方法は古典翻訳書に対しても有効で、膨大な注釈の参照先が頭の中であれば正しいページをめくる手間が省ける。参照先を探すことに対する手間はHTMLでは問題にならないが、読者の頭の中に直接参照先を求めることができるのであれば、本文を書く手間が省ける。

このような形式を思いついたとき、先人として思い浮かんだのはもちろんスタニスワフ・レムであるが、レムは序文、書評の形で全体像を想起させようとしたのに対し、こちらが意図するところは既存の記憶の書き換えである。神林長平作品の、登場人物の意図するところのほうがより近い。


操っているのでなければ操られているのだろうさ

fhvbwxfhvbwx2006/12/25 21:31>また駄洒落脳か!
まるで、fhvbwxが重度の駄洒落脳であるかのようじゃないですか!というか、脊髄反射で思いついたので、思いつかれなかったobjectOさんは思考停止に陥っているのではないかと思います。

ボクッ娘はキモイと言われたぐらいで人を撲殺するようなボクッ娘はどう考えても僕ッ娘ではなく、撲ッ娘であり、撲ッ娘の意味でボクッ娘と呼ばれているのだと繰り返し主張しておきます。

>士郎正宗の読み方
私が知ったのはBSマンガ夜話の攻殻機動隊の回だったような。いや、もっと前から知っていたような。

objectOobjectO2006/12/26 02:04>思考停止に陥っているのではないかと思います。
脊髄反射では真に思考しているとは言えまセン。直感は当てにならないと常々肝に銘じておりマス。

>撲ッ娘の意味でボクッ娘と呼ばれているのだと繰り返し主張しておきます。
そういうカテゴリーが既存であるなら異論は差し挟みまセン。作中人物の解釈は読者のものデス。

>士郎正宗の読み方
BS環境を持った覚えがないのでやはり誰かが書いたものだろうと思います。シロマサ論は唸るほど転がっているので特定は不可能ですが。それはさておき電人HALの最後は人形使いの最後には今ひとつ及びませんでしたね。電人HALに対してはいつかまとめて騙らねばならんとはおもうのですが。

narukaminarukami2006/12/26 13:35お邪魔いたします。

>最後の一文で読後感が緩和された場合、それは主として何によるものなのかという話にしたかった。

そもそも言い訳すべきはそこに触れてなかったことの方ですね(何)
中核にあるのは「その発想はなかったわ」感であり、つまりは人称代名詞による固定観念にまんまと踊らされた次第です。
「結局おふざけじゃん」的なものは感じませんでした。逆にボクッ娘という記号にはそんなファニーな意味もあったのか、などと後から思ったり。
自分にとっては「社会が要求する定型化された女性像を提供しない、社会に適応しきれない」女性を想起させるので、どんでん返し感はそれはそれとして、最後の一行まで結構重ための物語でした。

objectOobjectO2006/12/28 14:14>narukamiさん
なるほど、今後の参考にします。
やっぱり読者の頭の中を事前に想像するのは難しいです。

2006-12-22

[] 2006-12-22 - 安寿土牢 を含むブックマーク

言っておくと「沈黙の夜」はドメスティックバイオレンス萌えと、ダブルスタンダードの話である。最後の一文が機能した人はダブルスタンダードを意識したほうがいいかもしれない。そしてそれは私に対しても言える。

2006-12-21

沈黙の夜 沈黙の夜 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 沈黙の夜 - 安寿土牢

僕の前に横たわる君はもう息をしていない。

仰向けに横たわって息絶えている。眺めるだけで嬉しくなれた君の顔は赤黒く膨れ上がっている。白く綺麗だった歯はところどころ欠け、欠けた歯は僕の拳に刺さっている。頭の後ろから血が流れているのは、首を絞めながら何度も何度も硬い床に叩きつけたからだ。

続きを読む

2006-12-19

ケータイ小説版ドグマ(ドグマ07)の提案 ケータイ小説版ドグマ(ドグマ07)の提案 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - ケータイ小説版ドグマ(ドグマ07)の提案 - 安寿土牢

g:kill:id:xx-internet:20061210:p1

  1. 42*42毎に場面を変える
  2. 一場面は次のステップで構成される
    1. 読者にそこがどこかわからせる
    2. 登場人物目的を書く
    3. 目的達成の過程を書く
    4. 達成されたかどうかを明らかにする
    5. 達成の如何によらず事態は悪化する

「非Aの世界」の巻末解説からヴォークトの小説作法を単に書き写してみた。いまいち。しかし、ドグマ95の純潔の誓いのケータイ小説版は有効ではないかと思うのでこの思い付きは誰か持っていって欲しい。

objectOobjectO2006/12/20 00:46萌理学園にファック文芸部設定を提案してみようと思ったが、それはあまりにも粘着ではないかと思えるのでやめてみた今日この頃。

2006-12-18

[]昔の日本人には常に身近に死があった 昔の日本人には常に身近に死があった - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 昔の日本人には常に身近に死があった - 安寿土牢

xx - 続・インターネットの殺人 - 人はなぜ街中で日本刀を持った気違いに追いかけられたくなるのか

# 2006年12月15日 shirokuma_x (0゚・∀・) 俄然、逢いたくなりました。ネオ辻斬り。ターゲットさえ私と無関係の人ならば。流れ斬り(?)がこっちに来なければ。映像化したらあるいは素晴らしい作品が出来るかもしれませんよ。もちろん東京でロケ敢行。

# 2006年12月15日 keshiki ネタ その問いが有効な人ってどれくらいいるんだ

昔の日本人、つまり俺やお前等の幼少のみぎりだ。当時、俺等のようなガキはよく死んでいた。下校の途中で路石を踏み外しては死に、横断歩道の白いラインが踏めなくて死に、同級生に見つかっては死に、缶を蹴られては死んでいた。毎日のようにげらげらと哄笑する人外に追い立てられ叫びながら全力で逃走しただろう。汗にまみれ狂ったように人の群れを追い立てなかったか。

俺たちはよく死んで沢山殺してそしてたまに生き返った。群れのなかで年少のものは不死ですらあったが、殺すものは殺されねばならぬという不文律をまだ体得できない彼等は常に不満顔だ。危機回避能力を認められて初めて、死の危険と引き換えにこの小さな殺戮ゲームに真に参加できる。肉体と頭脳のすべてを使って命をチップに興じるゲームはとても充実していた。


それに比べ、今の日本人はなかなか死ななくなった。無論、年を食った俺やお前等のことだ。

昔の日本人より力があるので、並大抵のものでは反撃可能性が生じてしまう。逆襲可能な危険は対応の幅を広げる替わりに高揚を奪う。それでもたまに死んだりするが、残業でじわじわと死んだり、恋人に攻められてだったり、搾り取られてだったりで境目もはっきりしない。そんな今の日本人に直死を予感させ、行動をとらせるには異物を、それも圧倒的なものをもってしかない。

日本刀を持った狂人は、昔の日本人にとっての鬼と同じものだ。ちなみに、アメリカ人にとっての同様の事物である何処までも追ってくるトレーラーやヴィンテージカーが日本で機能しないのは、道路事情が逃走を許さないからであろう。

# 2006年12月15日 jituzon ネタ 日本刀は目立つから持ち歩きませんが、カッターは常に携帯しています。辻斬りにはカッターでも十分です。

そういったわけで辻斬られにはカッターでは不十分なのだ。

蛇足:上記を踏まえると"Catch Me~"→"Cut Me If You Can"の改変がいかに優れているかわかる。でも本当の動機は二つ名の"Fuck Me If You Can"を返上したかったからに違いない。

蛇足:何で逃走で高揚するかは進化論創作の得意な人々に任せたい。

objectOobjectO2006/12/18 18:09奈須きのこ語は極力使うまいと心がけてきたが、つい適当な語が思いつかず使ってしまった。

2006-12-14

性的な意味性的な意味で - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 性的な意味で - 安寿土牢

ファック文芸部という「はてな規約的にどうなの?ってゆーかどうなの?」と品格面から問われかねない部に所属していると、世間の人々の隠された欲求が検索ワードに形を変えて飛び込んでくるのです。今日はその一部をご紹介。

  • 「ファック」と一緒に検索されて微妙な雰囲気をかもし出したもの
    • 外人
    • 中国人 (こんなんでgoogleトップでもしょうがない)
    • 女子高生
    • 挿入
    • 縛って (ヤフーに出てる拙頁の抜粋は『身体を縄で縛って力自慢の弟子に振り回させた』いろいろごめんなさい)
    • 水中 (ハヤカワSF「遙かな地平(1)」所収の「誘惑」がお勧め。あと田中光二が何か書いてたはず)
    • スカイ (どうやって?)
    • リスト
    • 自動 (ものぐさはいけないとおもいます)
    • 発射
    • 砂まみれ
    • ライ麦畑でつかまえて
    • 里帰り (ええぇ?)
    • 卵管 (いやまあ)

2006-12-13

[][][]接触(第三回) 接触(第三回) - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 接触(第三回) - 安寿土牢

炎の中で茂吉がのたうっている。耳障りな高周波は彼奴の断末魔ではない。産声だ。

茂吉は山火事と共に現れる。後に火と雷を司る荒ぶる神に姿を変え、今も茂吉信仰として一部地域に残っているが、それは故なきことではない。茂吉は火によって生じ野火のように広がる。

業火に踊る茂吉にまっしぐらに迫る影は三つ。石布に包まれた狐の面。貞吉五番、十八番、そして二十八番であった。ちりちりと衣の表を焦がす火を潜り抜けた三人は三発の砲声で茂吉を沈黙させた。代償に十八番が腹を貫かれて絶命した。

「あれが茂吉か」

高みからすり鉢状の窪地の底を見下ろしていた男がつぶやく。その声は冷淡で、だがかすかに震えていた。男の脇にはもう一人狐面が控えていたが応えはない。

「しかし、無様だ。一人一殺などとうそぶく余裕などないのだぞ」

「……存じております」

「ふん、水野様によると天文方が数多の茂吉の襲来を予想したそうじゃ。その数見当もつかぬと」

「当方にも土御門様よりそのような警告が御座いました」

「禁裏に通じておると申すか」

「我ら、狐狸の類に御座いますれば」

人外の化生ゆえ政事とは関わりを持たぬ。そのように男は理解した。

「では行くか。案内せい」

「は」

未読者にありがちな疑問 未読者にありがちな疑問 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 未読者にありがちな疑問 - 安寿土牢

何でデスノートルールがあるんだっけ?

2006-12-08

*1:原題「シロマサ・オーバーライト

*2:このタイプ移民船も播種船と呼ばれる

*3:多数の既得権益を侵害する決定を民主的に行うのは不可能

*4:テラフォームにおいて生命の基礎デザイン人類遺伝子に求めることは、既にバクスターがジーリークロニクルにおいて行っている。ところで、正直バクスターイーガンは状況をイメージしにくい

*5:生態系を構成するのに必要十分な種の数はさほど多くない。エビと藻のみでも不安定な系ならできる

*6:繭と変容のイメージは多くの作品に見られる

*7:失われた第一期移民のこと。第二期移民には失われた十氏族同様の陰謀論だと考えられている

*8:小規模な都市国家が散在しているところから第二期移民歴史は浅いとわかる。散在してるのは環境リスクの分散のため

*9変態を機能に含まないので携帯できるサイズにまで小型化できた

*10携帯繭(ボール)が行うのは実体→データデータ→実体の変換だが、彼らに人権はないので変換時の魂の在り処などは気にされない

*11:彼らが異種間でコミュニケーション可能なのは進化論的スケールよりずっと短い過去で同根だからである。コミュニケーション手段を種によって変更することも考えたが、材料・時間の限られた万能でない生態系デザイナーにそんな余裕はなかっただろう。ところで話の通じる相手を食ったり食われたり……この場合もカニバリズムになるのか

*12:惚れっぽいという設定に隠されたアブノーマル性向に留意。彼女らはいわゆるフェラーリより高いアレ。特定サービスを行うレプリカントであるので容姿バリエーションが少ない。というより無い。

*13大木戸は生物学者ではありえない

*14:繭を簡略小型化したボール突然変異のリペアも行っていると考えて不思議は無い。大木戸は元医療エンジニア

*15:Rの鏡像はrestorationの意か。Rocket&Restorationで地球回帰運動なのかもしれない

*16:彼らに保護されている『変容した第一世代の子孫』が人語を操るのは先祖がえり。能力を維持しようとするならボールには入れられない

*17:以上、元ネタはどこかで目にした水玉螢之丞説に拠った……はず

2006-12-07

5分で狂人を育てる技術 5分で狂人を育てる技術 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 5分で狂人を育てる技術 - 安寿土牢

 objectOです。日頃いかが人を斬り捨てておられるでしょうか。

 前回は,「弟子の屍骸を蹴り飛ばす師」の問題点を指摘しました。「屍骸を蹴り飛ばす」という行為が,弟子のスキルアップにいかに弊害をもたらすかが理解いただけたと思います。

 ところで,多くの方は「人斬り」と聞いて「被害者」よりも「剣士」の方が問題ではないのかと感じたかもしれません。「人斬り」という言葉を聞いてまず,思い浮かぶのは,いいかげんな武士が町人を無礼討ちする行為でしょう。

 これも非常に困ったものですが,これについてはまた,近いうちに「剣士」シリーズを書きたいと思っておりますので,そこで言及することにしましょう。では,次の5分間指導に移ります。今回は,新しい部員の登場です。

言うことを聞かない部員坂本君」

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2006-12-05

[] 2006-12-05 - 安寿土牢 を含むブックマーク

風邪は万病の元といいます。ご自愛ください。かくいう私も時折乾いた咳をします。

 そりゃWebでしかできないことはあるけどまさかそれを指して「何で」とは言わないだろうという前提条件を提示し忘れたので注釈。

http://neo.g.hatena.ne.jp/screammachine/20061204/p1

「何で」と銃口を向けた先とその理由が今ひとつわからなかったので自分語りが過ぎたようです。お恥ずかしい。

ところで神林を読み始められたとか。薦めたほうとしては胸をなでおろしております。推薦本を求めた際の反応としてCOCOさんは

試しにSF者に「P・K・ディックで何か面白い本貸して」とでも言ってみるといいよ。絶対翌日10冊くらい持ってきて読書ガイドまで垂れ流すから。

http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20061121#p1

と仰ってますが、2ちゃんねるSF板で

○○な本教えて→ぽつぽつ推薦本レスがでる→読まずに感想ぐぐってくさされる

コンボを食らい続けたので、基本的に求める人に何かを差し出すという行為は慎んでいました。例外は神林長平『七胴落し』でこれは受験生、特に浪人生に薦めることにしています。そんなわけで打ち上げのときも薦めたというより「神林は何をしているか」の話に過ぎなかったわけですが、幸福な結果に終わって本当によかった。

いま、山田風太郎魔界転生」を読み終わりました。

2006-12-04

[]納得力ガジェット 納得力ガジェット - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 納得力ガジェット - 安寿土牢

理由の欠如の話ではない。現象があって理由が提示されるが、その間がどこかで断絶しているものの話である。

水からの伝言」話は収まる様子を見せない。それは既に信じ込んでしまった人の目が覚めたりしないからであるが、この蒙昧を強固にしているものはなんだろうか。彼らは「信じた」のではなく「理解した」と考えている。菊池誠氏はこれを『納得力』で説明しようとした。

『納得力』とは話者の論理に開いた穴を聴く側で補填する能力である。十分に科学的に訓練された人の納得力によるパッチは正しい論理で構築されているので情報の伝達を容易にするだけであるが、そうでない人の場合、そのパッチに欠陥があることが多い。これが誤解や盲信を生み出すのだが、自分の内部から生じたものであるので自分には欠陥が見つかりにくく、他者から指摘されると場合によっては人格否定されたかのような反応を返すことがある。

さて、この似非科学撲滅には非常に厄介な性向は、虚構構築には有為な材料となりうる。大抵、人は理由があって現象があればその間が繋がっていなくても納得する。いや、むしろ間を説明しないほうが納得しやすい。「風が吹くと砂埃が舞い人の目に入ったりするので盲人が増えその盲人は三味線をひいて生計を立てるので三味線に張る皮のために猫が乱獲されて猫に狩られるはずだった鼠が増えて鼠は桶を齧った結果桶屋が儲かる」と記述するより「大家さんが、風が吹くと桶屋が儲かるといった」の方がより納得する。検証が不可能であるど真ん中の大穴は大抵「大家さんは俺より頭がいい」といった程度のパッチで補填されている。このときの「大家さん」は納得力を強化するためのガジェット、納得力ガジェットである。聞き手は「大家さん」をコアに論理的欠損を埋めるパッチを構築する。このような道具を獲得した虚構は強固になりうる。

整理すると、現象と理由があってその間が繋がっていないとき、受け手がその空隙を勝手に埋めるためのパッチの核となるものが納得力ガジェットであり、現在もっとも有名な納得力ガジェットは「ミノフスキー粒子」である。

類例

(参考)

納得力発動の例

1. NONAME 2004/05/26 17:04:41 [RES↓] [TOP↑]

まぁ、冷静に考えればあれほど多種多様な種類が居るんだから当然と言えば当然っぽい

47. YAS 2004/05/26 22:13:01 [RES↓] [TOP↑]

DNAの特徴を洗い出していくと、現代の形態からは想像も付かないような意外な動物と共通の祖先を持つってのは割と昔から言われてた事だったと思う。DNAデータ統計学的に調べなおすと、クジラ祖先とラクダの祖先が共通っていう研究結果もあるくらいだし、別におかしな話ではないのでは?

72. NONAME 2004/05/27 00:14:50 [RES↓] [TOP↑]

マジレスしていい雰囲気かどうか不安だったが、一応。

この記事は鳩→ヨークシャーテリアじゃなくて、遺伝子的系統図を辿っていくと、鳩とヨークシャーは近しい祖先を持つってことだろ。「ヨークシャー&鳩の先祖」と「犬の先祖」がまず分岐し、その後にヨークシャーと鳩が分岐ってわけだ。まだ哺乳類と鳥類の境が明確でない時代なら、環境地理的要因でこういうことは簡単に起きるよ。

104. spooky 2004/05/27 10:46:39 [RES↓] [TOP↑]

ホニュウ類と鳥類の分化の時期がどうこうじゃなしに、ヨークシャー&鳩の祖先から独自の進化を辿っていったヨークシャーテリアがホニュウ類に近くなり現代でいうホニュウ類の定義におさまっていると考えられなくもないだろ

183. NONAME 2004/05/28 00:26:45 [RES↓] [TOP↑]

まあ、『哺乳類だろうが鳥類だろうが、アメーバだろうが植物だろうが、元を正せば同じじゃん』って話に行き着いてしまいそうで不毛チック。

ヨークシャーテリアの直接のご先祖様は鳩です!』って云ってるワケではなく、『ヨークシャーテリアには比較的“鳩(鳥)と別れる前の共通の祖先”の遺伝子が残ってたよ』ってことでね?

…↑の記事ではそうは読み取れないですがw

要はワンダーなんだよ。ワンダー。

取り敢えず、モノを知らないのにしったかぶりで書き込むのもよろしくないですが、少しモノを知ってるからといってジマンゲに書き込むのもカンベンな!

269. NONAME 2004/05/30 20:46:17 [RES↓] [TOP↑]

はぁ~私、中学教師をやっておりますが。この記事の訂正を見る前に、生徒達に話してしまった・・・・

2006-12-01

或る植木職人~クリリンのことか~ 或る植木職人~クリリンのことか~ - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 或る植木職人~クリリンのことか~ - 安寿土牢

腕の悪い植木職人がいる。

彼は植木を散髪のようなものだと考えている節がある。自由気ままに樹の望むように伸ばしておいて、あるとき唐突に刈り込み始める。不恰好だったり、全体のバランスを損なっている枝葉を容赦なく切り捨てていく。そのくせ気の弱いところがあって枝に小鳥が巣をかけていたりすると、植木の全体像を無視してそこだけぽつんと残したりする。そんなわけで彼の植木職人としての評判は最低である。

植木職人の評判は良くないので庭園の樹を一本しか任せてもらえていない。他の職人による樹はどれも統一性があって優れており、それゆえ彼の樹ひとつで調和を崩している。彼はそれがわかるのだけど、樹の生長をコントロールすることに思い至らないのでやはり腕が悪いままなのだった。

さて、そんな植木職人に刈られる樹のほうはというと、これは当然のことながら全体の見てくれなど気にしておらず、成長の為に一時的に栄養がほしいときは好き勝手に枝葉をつけ、用が足りれば切り捨てられても別に文句は言わない。いわないけれど、生長をコントロールしようとするなら立ち枯れてやるとプレッシャーをかける用意がある。そんな樹にとって彼は実に都合のいい管理者なのであった。

俯瞰視線を持っているくせに長期計画を持たないこの植木職人は、たまに先輩に揶揄されたりするが、上達のコツが、というより何を持って上達とするのかが理解できないので、庭園内にいつまでも不恰好な枝ぶりをさらしているのだった。


[]それはまた別のお話。 それはまた別のお話。 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - それはまた別のお話。 - 安寿土牢

http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20061201#p2

「批判が怖いんだろう」はそれほど外れてはいないし、自己評価の結果「それが売れるマーケットを想像できない」のだけれどそれだけでもない。批判は別にWEBでも無いことはないし*1

いまWEBで満足してるとても大きな要因がひとつ。下記のような話はWEBじゃなきゃ出来ないってことだ。

http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20061101/p1

http://chaosroute.g.hatena.ne.jp/nekoprotocol/20061101/1162347856

とか

http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20060928/p1

など

随分昔夢想していた、「はてしない物語」にある物語が次の物語を生む世界の雛形がここにはある。私は小さなヨグ=ソトースの一部になりつつある。

http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20060518/p2


  • 参照関係という武器を封じられたのでg:neoではあれほど苦しんだのかと、いま思う。
  • 「甘えてるんじゃないか」だけは他のどんな創作者をみてもなんか違うと思う。
    • 「甘えてる」って具体的にどういう
    • 金貰ってなくて甘えてなにが
    • などと、道義的ないちゃもんに関してはいろんな反論の仕方がありますが、元の文脈次第かも。

(おまけ)関係ないけどネット非公開案に反対した理由

  • 自作品のコントロールを他人に握られたくなかった。
  • g:neoをPDF等で公開しないことに反対しなかったのは同じく他作品のコントロールを握りたくなかったから。
  • 300円の価値はまとめて読めることとマテリアルにあるだろうと思ったし、実物を見たらマテリアルには十分以上の価値があった。
  • 増刷にさくっと踏み出せてないのを見ると自分の考えは間違ってなかったと思う。
  • 値上げするなら早めに公表したほうが皆が幸せになれると思う。50冊リクエスト集まる前に。
    • 持ち出しあるなら送金する。
  • そういえば私も市民じゃない。2冊ほしい。

*1:WEB公開作品を批判・批評するのはいろんな意味で大変そうだけど