安寿土牢

2006-12-01

或る植木職人~クリリンのことか~ 或る植木職人~クリリンのことか~ - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 或る植木職人~クリリンのことか~ - 安寿土牢

腕の悪い植木職人がいる。

彼は植木を散髪のようなものだと考えている節がある。自由気ままに樹の望むように伸ばしておいて、あるとき唐突に刈り込み始める。不恰好だったり、全体のバランスを損なっている枝葉を容赦なく切り捨てていく。そのくせ気の弱いところがあって枝に小鳥が巣をかけていたりすると、植木の全体像を無視してそこだけぽつんと残したりする。そんなわけで彼の植木職人としての評判は最低である。

植木職人の評判は良くないので庭園の樹を一本しか任せてもらえていない。他の職人による樹はどれも統一性があって優れており、それゆえ彼の樹ひとつで調和を崩している。彼はそれがわかるのだけど、樹の生長をコントロールすることに思い至らないのでやはり腕が悪いままなのだった。

さて、そんな植木職人に刈られる樹のほうはというと、これは当然のことながら全体の見てくれなど気にしておらず、成長の為に一時的に栄養がほしいときは好き勝手に枝葉をつけ、用が足りれば切り捨てられても別に文句は言わない。いわないけれど、生長をコントロールしようとするなら立ち枯れてやるとプレッシャーをかける用意がある。そんな樹にとって彼は実に都合のいい管理者なのであった。

俯瞰視線を持っているくせに長期計画を持たないこの植木職人は、たまに先輩に揶揄されたりするが、上達のコツが、というより何を持って上達とするのかが理解できないので、庭園内にいつまでも不恰好な枝ぶりをさらしているのだった。


[]それはまた別のお話。 それはまた別のお話。 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - それはまた別のお話。 - 安寿土牢

http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20061201#p2

「批判が怖いんだろう」はそれほど外れてはいないし、自己評価の結果「それが売れるマーケットを想像できない」のだけれどそれだけでもない。批判は別にWEBでも無いことはないし*1

いまWEBで満足してるとても大きな要因がひとつ。下記のような話はWEBじゃなきゃ出来ないってことだ。

http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20061101/p1

http://chaosroute.g.hatena.ne.jp/nekoprotocol/20061101/1162347856

とか

http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20060928/p1

など

随分昔夢想していた、「はてしない物語」にある物語が次の物語を生む世界の雛形がここにはある。私は小さなヨグ=ソトースの一部になりつつある。

http://neo.g.hatena.ne.jp/objectO/20060518/p2


  • 参照関係という武器を封じられたのでg:neoではあれほど苦しんだのかと、いま思う。
  • 「甘えてるんじゃないか」だけは他のどんな創作者をみてもなんか違うと思う。
    • 「甘えてる」って具体的にどういう
    • 金貰ってなくて甘えてなにが
    • などと、道義的ないちゃもんに関してはいろんな反論の仕方がありますが、元の文脈次第かも。

(おまけ)関係ないけどネット非公開案に反対した理由

  • 自作品のコントロールを他人に握られたくなかった。
  • g:neoをPDF等で公開しないことに反対しなかったのは同じく他作品のコントロールを握りたくなかったから。
  • 300円の価値はまとめて読めることとマテリアルにあるだろうと思ったし、実物を見たらマテリアルには十分以上の価値があった。
  • 増刷にさくっと踏み出せてないのを見ると自分の考えは間違ってなかったと思う。
  • 値上げするなら早めに公表したほうが皆が幸せになれると思う。50冊リクエスト集まる前に。
    • 持ち出しあるなら送金する。
  • そういえば私も市民じゃない。2冊ほしい。

*1:WEB公開作品を批判・批評するのはいろんな意味で大変そうだけど