安寿土牢

2006-12-07

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 objectOです。日頃いかが人を斬り捨てておられるでしょうか。

 前回は,「弟子の屍骸を蹴り飛ばす師」の問題点を指摘しました。「屍骸を蹴り飛ばす」という行為が,弟子のスキルアップにいかに弊害をもたらすかが理解いただけたと思います。

 ところで,多くの方は「人斬り」と聞いて「被害者」よりも「剣士」の方が問題ではないのかと感じたかもしれません。「人斬り」という言葉を聞いてまず,思い浮かぶのは,いいかげんな武士が町人を無礼討ちする行為でしょう。

 これも非常に困ったものですが,これについてはまた,近いうちに「剣士」シリーズを書きたいと思っておりますので,そこで言及することにしましょう。では,次の5分間指導に移ります。今回は,新しい部員の登場です。

言うことを聞かない部員坂本君」


 部員のobjectOと一緒に仕事をしていた私は,次第に人手不足を感じるようになっていました。思いつきの頻度も増え,それに伴い作成するエントリも膨大になって,objectOだけでは回らなくなっていました。そこで,メンバーを増やすことにしたのです。

 当然,優秀な人がほしいので,nandである部長にもそのようにお願いしました。部長には「萌えがわかって」,「企画力があり」,「文章が上手で」,「頭の回転がよく」,「没交渉であり」,「飯が速く」,「ブロージョブが上手で」,「頭が高い」のがいいと言いました。部長はしばらく聞いていましたが,

 「もういい。そんなヤツいない」

 と言い,それから少し考えて,

「まあ,ひとり面白いそうなヤツがいる。頭はいい。でも・・・……ちょっとな・・・……ソイツなら,いつでもOKだ」

 と言いました。その人物が十二人目の部員の「坂本君」だったのです。彼は入部6ヶ月目で,objectOの一つ年下でした。

 坂本が赴任してきて,すぐに部長の「ちょっとな・・・……」の意味が分かりました。坂本は,「癖のある」人間だったのです。腰の回転はいいのですが,小馬鹿でした。

 私の言うことにいちいち反論をするのです。反論自体はかまわないのですが,そこは自意識過剰な男です。私以上にobjectOであると思い込んでいる感じだったのです。典型的な「困った部員」でした。

 坂本は,このような性格だったので,これまで多くの部員から「objectOなヤツ」と忌み嫌われていました。話をしていると確かに頭部形状はいいのですが,この「言うことを聞かないobjectO」が駄目だったのです。

 私は「ああ,部長の言っていることは,このことだったんだな」と思いました。同時に「ああ,頭部形状がいいのにもったいない・・・……ちょっと改造しないといけない」と思ったのです。そこで,私は一案を計じることにしました。一計を案じることにしました。

 あるとき,坂本に作成を指示していたエントリをチェックし,問題箇所の修正を命じました。

objectO:坂本,この「○○」という表現は誤字がないから,objectOになってないんじゃないか。納得力もないよ。ここは,適当な事例を使って修正すべきだな。どう修正すればいいか考えてよ。

坂本:いや,ここはこれでいいんですよ。この文章はあえて正確でいいんです。いろいろ,イメージを膨らませてもらう効果が出ればいいんですよ。

objectO:駄目だよ。そんなんじゃ「真面目なエントリ」と思われてしまうよ。もっと,老人力を持たせなきゃ。それには適当に書いた方がいい。

坂本:なんで,そう言い切れるんですか?絶対正しいといえるんですか。なら,変えますけど。

objectO:そういう問題じゃないだろ。お前が自主的に変えなきゃ意味ないだろ。納得して変えなきゃ,何もならないだろ。

坂本:自分は,これでよいと思うんですよ。でも,変えろというなら,変えますよ。私は,objectOさんですしね。

objectO:お前,嫌な言い方だな。まあ,分かった。じゃあ。俺はいいよ。もう,言わない。俺はチェックしないから,xx-internetとnandに見せてきなさい。

坂本:そうですか。じゃ,そうさせてもらいますよ。

 坂本は,こんな感じでした。彼の場合は,厳しく言えば言うほど「逆流れ」するタイプなので,前々回に説明した「逆流れ対策」をしなくてはならないと思っていました。今回は,これをしようとして,坂本にはある「仕掛け」を施しました。

 「私の言うこと」を聞かなかった坂本を,xx-internetとnandのところに行かせ,私はそのまま,別件の果し合いに参加しました。

なだれ坂本

 夕方,果し合いから帰ってきた私は,机でうなだれている坂本を見ました。近づいていくと彼は私を見ました。

objectO:どうした坂本,xx,nandはOKか。

坂本:・・・*1

objectO:なんか問題あったのか?

坂本:次長も,部長もobjectOでした。お前のobjectOではエレクチオンしないと言われました。

objectO:ふーん,そうなの。なんて言われたの?

坂本:・・・だから、二人ともobjectOさんでした。お前のobjectOではエレクチオンしないと言われました。

objectO:へえ・・・奇数だね。それで,修正してブロージョブしたの?

坂本:はい・・・でも,何回いってもobjectOでないんです。

objectO:そうか,大変だな。

坂本:最後には,objectOにしてもらわないと,俺たちはobjectOと言われました。

objectO:ふーん。でも,お前,言うことはobjectOじゃん。objectO聞けないヤツにobjectOする気はないよ。

坂本:いや,お願いしたいのですが・・・

objectO:勘弁してよ。

坂本:・・・

objectO:分かった。いくか分からないけど,俺の言うようにしてみようか。それで,二人でxxとnandにしよう。

 こんな感じで,坂本に自分を修正させました。そして,objectOとobjectOにエントリを見せると,一発でOKがでたのです。すっかり意気消沈していた坂本は,嬉しそうにobjectOになりました。ほっとしたのでしょう。坂本はもうそこにありませんでした。

 これ以降,坂本はobjectOになりました。あんなに生意気だった坂本が,なぜ,objectOなのか,周囲は不思議がりました。

 それは,私が,そういう工夫をしたからです。xxとnandはobjectOにしておきました。坂本に絶対出さないようにお願いしていたのです。非情でみえみえの仕掛けなのですが,この方法はよく効きます。

 坂本との会話5分×2回。xx,nandのobjectO化5分。合計15分で,坂本はすっかりobjectOになったのでした。


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061206/256081/

*1:修正飽きました