安寿土牢

2009-06-08

[]助手席に? OK、乗りなよ。 助手席に? OK、乗りなよ。 - 安寿土牢 を含むブックマーク はてなブックマーク - 助手席に? OK、乗りなよ。 - 安寿土牢


君を助手席に乗せたいな。 - 備忘録の集積へのお返事。

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カヴァー

640光年離れたオリオン座のベテルギウスからやってきた山田某(もちろん偽名だ)は腕を2本余計に持っている。彼は問う。俺の第二腕に相当する地球人の部位はどこか。そんなものはもとからないと答えても納得してくれない。しまいには、なるほど二本というのは洗練した結果なのか。四本は余計なのかと落ち込む始末。悪手の由縁である。

新奇を見出すブレストのためならいざ知らず森羅万象が相似であると言う<比喩使い>の自信は何処から生じるのか。そのうち全てはフラクタルです一冊で十分ですとか言い出しそうで怖い。言い過ぎました。4つくれ。

それにしても、文学にはカヴァーとかリメイクという言葉はどうにもそぐわないのだなあ。パクリとくるとしっくりくるのは私だけ? 文学という語の中にいつも「焼き直し」の意味を見出してしまう。

だが守備範囲のSFに限ってみれば音楽のカヴァーに相当しそうなものはあるにはある。「○○もの」と呼ばれる作品群がそれにあたる。一番しっくり来るのが「方程式もの」であろう。世にトム・ゴドウィンは唯一人なれど数多の方程式が後進により生みだされている。冷たくなかったり解けなかったり。連立だったり不等式だったりもする。

これらはパクリではない。先行作を踏まえた別解法になっている。また既に他の人が上げているが「翻案」もカヴァー的なものであるだろう。リメイクとしてはガガガ文庫の「跳訳」という挑戦がある。あるにはある。

さて「もしオープンだったら」の話だ。

前回のエントリは何人かに大きく勘違いをされている。ようだ。意図に外れた読みも読解のうちなのでそれはそれでいいのだけれど。オープン執筆が似合うのは未完に終わったからでは、けしてない。なんとなれば俺たちは栗本薫に生前にお別れをしているのだ。そのときから俺たちはみんな「これじゃないサーガ」を抱えてきた。ロボと違って本物より若干出来がいい(はずだ。イメージだから)。たまにその粗筋を2ちゃんねるにアップするやつがいたりして。

一番文句を言う人がもういないから「これらじゃないサーガ」を形に出来るんじゃないかという妄想が前回のエントリーだ。それはあわよくば本物と摩り替えようという邪心だ。リスペクトでも追悼でもない。害意のほうが適切かもしれない。これは相手が完結していようと関係ない。改竄を拒む鎧は完成度の高さであって完結した事実ではない。

いやしかし、文芸ってそもそもオープンソースじゃないか、ああそうか、だからパクリの場であってカヴァーの場ではないのか。

そろそろパクリとカヴァーの違いを例を挙げて説明してほしくなったがそれはまあいい。

文章は(文芸文学と大きく出ると怒られるので譲歩して)ソースなんである。ソースを読んで実行するのは読者の脳。何がオープンかはいまだにわからない。

読者の脳に依存する部分があまりに大きいので、ソースをいじり倒しても読者の作り上げたイメージをコントロールするのが難しい。ソースコードの美しさは時に無意味だ(うん、比喩の罠にかかってる。停止する)

今、個人的な興味は読者を少ない手順で(出来れば意のままに)コントロールする方法にある。絵でやるならたとえばこんな感じ。

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フリーシェアワールド

魔王さまに任せる。ただシェアワールドとは「作品群」なので何処にカタルシスを配置とか聞かれても首を傾げるしかない。

断片テキスト

「千日の瑠璃」という作品を思い出したが、あまりの大部に三日の瑠璃くらいで書店の棚に戻してしまった。面白いらしいのではあるが。


一つの長い何か

人間の情報把握は時間軸に固定されている。文章が能動的に摂取されるしかない以上、一本道のものにならざるを得ない。時系列をいじるだなんだというのは所詮物語構造をいじるだけで、書という形態を脅かすに至らない。文章は今のところ俺たちの不意をついて襲ってきたりはしない。

でもまあ遠い将来には、通りすがりの見知らぬ人が囁いていったフレーズが、明日読むことになっている物語の一部だったりするのかもしれない。

文章が不意に訪れるようになるなら、ただの駄文が天啓になれたりもするだろう。物語はウィルスになる。


蛇足:批評

批評があると盛り上がったり、開けたりするらしいがよくわからない。何でお釈迦様のような人が創作者じゃいけないんだろう。これまで全ての人に開放的に見えた創作空間なんてあっただろうか。なんか嘘つかなきゃ死んじゃう連中が聞き手を求めてのたうっているので、手のあいてる人は聞くといいよ。聞いてもらってるかどうかは割とブクマで判断してるので、最近ブクマカに向けて書いているところは、顧みるとある。

id:extrameganeは新しいおもちゃの予感に震えている段階なので、それから誰に向けて何を突き出してくるかはその後の話。愉しみにしている。


objectOobjectO2009/06/09 01:56アンパンは否汎で「ローカルななにか、マクガフィンですよー」って言うのを思いついたけど、思いついただけ。

2009-01-20

[] 2009-01-20 - 安寿土牢 を含むブックマーク

d:id:north2015さま

「あらかじめ断っておきますが『降臨賞』に対する意見を述べません。それは『俺の読み取ったxx-internet』の開陳に過ぎず、余計な枝葉を増やし『内輪』という印象の強化にしか繋がらないからです」


id:objectOさんの巨乳メイドネタは、そうなのではないか、と愚考する。 (降臨賞に関係して乳メイド賞応募作)否やはない。僕はid:objectOさんのファンであり、楽しく読ませてもらった。書かれているような言いがかりの側面を、id:north2015の話した内容は確かに含んでいる。それは滑稽である。

http://d.hatena.ne.jp/north2015/20090118/1232235559#20090118f6

「嗤ったのは―嗤わざるを得なかったのは、いちゃもんそのものではありません。抗議の間にさしはさまれる予防線の数々に対してでした。そのあたりを誇張して『乳メイド賞』に書いたので特に例を挙げるということはしませんがわかっていただけるものと考えています」

DIS書評を良しとし、萌理賞に愚痴を呟いた私に、『抗議が笑える』などという資格もつもりもありません。ですが表現に難がありとみたのと、徒党を過剰に避けたためか公開で抗議する意義が見当たらなくなっているのにはつい口を出したくなりました。結果、ああいう表現になりましたが、申し訳なくは思っていません」

「真剣に馬鹿をやる」と見られがちですが「真剣だが残念ながら馬鹿」が本当の私です。

http://twitter.com/objectO/status/1126321022

「それなりにg:neoで書いてきてわかったのは、保身を考えない馬鹿はときに好評価をえるということでした。DQN的評価基準にも思えますが。逆方向の存在は私のような馬鹿どもにとって嘲笑の対象になります」


「どうも違和感を感じないではいられないのは、『自分の背景』に『自分の主張』の説明をさせるという行為についてです。賞周りの状況を読み解くd:id:y_arim氏にも別件で言ったことなのですが『あなたの経歴に興味はありません。主張単体で評価させてください』」

「普段、人に『主張を生むに至った背景』を読み取ることを要求するから、背景の読み取れない他者をまとめて内輪や一枚岩とみるのではないでしょうか。y_arim氏にファ文でなくobjectOとして個別認識してもらうためには、喧嘩を売らねばなりませんでした。north2015さんにファ文ではなくobjectOとしてみてもらうことができているでしょうか」


「それはそれとして『降臨賞』の『少女N』は読んでいただけたでしょうか?そちらのほうが本腰はいっているので読んで欲しいんですが」

「では、私選降臨賞選評に期待しています。いかなる評価基準でどう読み解くのかとても楽しみです」


追記:御指摘に従い抜けてた鍵括弧追加しました。ありがとうございました。

objectOobjectO2009/01/20 18:29スタッフクレジット氏に思うところはありません。

xx-internetxx-internet2009/01/20 23:02普段、人に~の最初に括弧開始がないですね。

2006-12-05

[] 2006-12-05 - 安寿土牢 を含むブックマーク

風邪は万病の元といいます。ご自愛ください。かくいう私も時折乾いた咳をします。

 そりゃWebでしかできないことはあるけどまさかそれを指して「何で」とは言わないだろうという前提条件を提示し忘れたので注釈。

http://neo.g.hatena.ne.jp/screammachine/20061204/p1

「何で」と銃口を向けた先とその理由が今ひとつわからなかったので自分語りが過ぎたようです。お恥ずかしい。

ところで神林を読み始められたとか。薦めたほうとしては胸をなでおろしております。推薦本を求めた際の反応としてCOCOさんは

試しにSF者に「P・K・ディックで何か面白い本貸して」とでも言ってみるといいよ。絶対翌日10冊くらい持ってきて読書ガイドまで垂れ流すから。

http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/20061121#p1

と仰ってますが、2ちゃんねるSF板で

○○な本教えて→ぽつぽつ推薦本レスがでる→読まずに感想ぐぐってくさされる

コンボを食らい続けたので、基本的に求める人に何かを差し出すという行為は慎んでいました。例外は神林長平『七胴落し』でこれは受験生、特に浪人生に薦めることにしています。そんなわけで打ち上げのときも薦めたというより「神林は何をしているか」の話に過ぎなかったわけですが、幸福な結果に終わって本当によかった。

いま、山田風太郎魔界転生」を読み終わりました。