いっさいは初めのすがたにもどり このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2007-02-16

仔猫 20:30 仔猫 - いっさいは初めのすがたにもどり を含むブックマーク はてなブックマーク - 仔猫 - いっさいは初めのすがたにもどり 仔猫 - いっさいは初めのすがたにもどり のブックマークコメント

目眩がするのはいつも金曜日だった。洗濯機の渦の中に放り込まれた仔猫を乾かしている間に一日は終わってしまう。石畳の硬さが靴の底から這い上がってきて僕の性器に絡みつくので外を歩くときはいつもソフトクリームを舐めながら歩かなければならなかった。オートバイにのっている奴は全員敵だ。日本刀を持っている奴は全員友達だ。ドアをノックするのはいつも創価学会だった。プロパンガスの臭いを嗅ぎながらいつも考えるのは力士のことだ。前日人知れず土俵に仕掛けられた地雷によって砂埃を上げて飛び散る力士。バラバラになって千切れた力士。そんな力士の安らかな死に顔だけが僕の錆びついた心を癒してくれるだろうと思った。