2006-12-17
■ [手帳]網でも穴でも柱でも
価値を生み出したいかつユニークな人間になりたい。
手っ取り早く、メジャーでも巻尺でも携帯して片っ端から物の長さを測りつづけて暮らしていれば、価値もユニークもついてくると思った。そうじゃなくたって定規と名のつくものでも集めてればユニークな人間なんて呼べる。これ以上簡単には表さないけど、簡単すぎるそんなのなんて、ただ深い穴なだけ。(ただ暮らしている以上、入り口はどんどん広がっているけど。)
求めているのは大多数を陥れるような広大で予想外の穴。意識が完璧に持っていかれるような、蜘蛛の巣につかまった蝶が喜ぶみたいな、そんな網でも穴でも柱でも持っていたい。私はあなたを捕食して私の体の一部にするけどそれを喜んでねって話。
でもこんなこと考えるのってバカみたい。そんな網があったら私が引っかかりにいくもの。こんなことで立ち止まってる暇なんてない。
2006-12-15
■ [old]脳2
脳はCPUなんかじゃない。脳はハードディスクでもない。脳はメモリとバスの集合体である。
電気信号ではなく興奮信号である。記憶素子は興奮状態を記録している。とてつもない数のバスが記憶素子を関係付けている。(パワーソースがないと記憶は保持できないのはご愛嬌。その意味では私達は興奮の元を食べているんだね。)
私達が行う演算は十進数の演算結果記録を記録し、ただ反映させているだけである。(反映させているだけという点において、CPUの演算は常に原則を用いており論理的で究極だ!)体のバランスも経験からの予測である。予測のためのメモリとバスだ。感覚器はデバイスでインターフェースだ。予測の学習は、常に予測し予測からの誤差がフィードバックされ次の予測のための経験となる。サッカーのトラップができないのはその予測が未熟すぎる故だ。
大きすぎるギャップはとても印象に残る。冷たいと思ってた人が急に(本当に急に!)朗らかになると、深く印象付けされる。その人のことをとても気にしてしまう。
2006-12-13
■ [ガカゲモリ][八日前]八日前2
入り口の階段に少女が座る。
「崖しかないのね。」
「・・・」
二人は崖を見る。少女は反省をしているように大人しくなる。
しばらくして、青年より二段下に座った少女が唇を滑らせる。
「一晩中こうしていなきゃいけない?」
「近づかなければ何をしたっていいさ。」(帰るかい?)
「あなたは何をするの?」
「見張るだけ。でも君、サニと話してたっていい。」
「いいわ。ごめんなさい。好きに呼んで構わない、です。」
「いいさ。」
「見続けるだけ?」
青年の隣に少女は腰を下ろす。
「一晩中。一年中。ただし交代でだけど。」
「私には見えないものを?」
「多分、今はね。」
「わからないだらけで嫌になるな。何にも知らないのね。」
「知りたいかい?」
「何がどうして見続けなきゃいけないの?」
「崖影から人を守って、崖影を人から守るために。」
■ [old]脳
なんだかサーバーのファンの音が、音から音楽に聞こえてくるときがあります。もっとも、自分にはこの体感はとても重要な要素なのです。体験に基づいた補間が行われている証拠。蓄積されたリズムやメロディのパターンが特定の雑音に刺激され、その刺激に対して補間(予測)が行われている。で、その認識をすることで、好きだーって論理的に分かるのがまた少しだけ嬉しく。脳が割れたみたいな感覚。今割れた。
■ [ガカゲモリ][九日前]九日前1
ストーブ小屋に聞いたこともない足音がやってくる。軽快で繊細、深さ知らずの足音。
「ごめんください。シヒの頼みでやってきました。」
ドアの前には大人になりきれていない顔立ちの、もしくは頼りない体躯の少女が革のバッグを両手で持ち上げて立っている。薄い唇から白い息が漏れている。
「君が、そうか。とりあえず入って荷物を置いて、コーヒーでも飲もう。」
「あ、ごめんなさい。その前にお水を少しだけお願いします。」
「ああ、失礼。さあどうぞ。」
バッグを置き、ゴツゴツした皮のオーバーを脱ぐと肉付きの悪いシルエットが顕わになる。(今にも壊れそうなトルソーだな。)首周りの骨に、グラスから体へと水が通る振動が響く。
「ありがとうございます。あ、はじめましてこんばんは。」
「こんばんは。はじめまして。ニシです。」
「シヒの叔父から少しだけニシさんのはな、お、お話を伺ってます。サニです。」
「ニシで良いよ。それに改まらなくても良いからね。じゃあ、コーヒーでも淹れるからそこにかけてて。」
「あ、あの、わたしはいいです。」
「僕が飲みたいの。だから少し待っててね。」(あわてんぼう、か?)
Chelsia2011/05/04 10:01Youve got it in one. Couldnt have put it bteetr.
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2006-12-12
■ [ガカゲモリ][十日前]十日前1
一年で一番よるが濃くなる十日前。
崖影守の仕事をしに街外れのストーブ小屋に向かう青年は肩をすぼめながら、時には空が黒くなるコントラストを見上げながら歩く。
(夜が厳しい季節か。冬は虫が鳴かないからそれはそれはそれで静かで良いか。)
ストーブ小屋はほど良く暖められている。崖影守のもう一人が先にココアをすでに作り終えていた。
「遅かったね?」
「コーヒー・・・淹れてたから。」
「道中で冷めてるよね。こっちにしなよ。」
ありがとうと言いながら持ってきたコーヒーポッドをストーブに乗せ、滑らかなココアが入ったマグを両手で受け取り、指を暖める。
■ [ガカゲモリ][八日前]八日前1
「それ以上、崖に近寄っちゃいけないよ。危ないよ。」
「下がどうなってるか見たいの。」
「何も見えないから、お願いだから下がってくれ。」
軽やかに少女は振り返る。薄い肩が諦めの表情を浮かべていない。
「何も見えないのに、あなたは何を見張っているの?」
「影が見えるじゃないか。」
「何を言ってるの?真っ暗で影も何もないじゃない。」
「それは違う。崖がどこまでかってなんとか分かるぐらいの明かりはあるだろ?」
「じゃあ、見えるじゃない。」
「それも違う。崖の下も向こうも何も、君には見えないよ。君に見えるのは崖があるところまでだ。」
「君、君、じゃなくてちゃんと名前で呼んでよ。」
「サニ。お願いだからここまで来て。」
KairiiGood point. I hadn't thoguht about it quite that way. :)
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