2009-01-23アンチノックス賞 結果発表
■ [これが、ファック文芸だ~ッ]破戒!破戒!破戒賞! 
は-かい【破戒】
戒めを破ること。
いましめ【戒め】
過ちのないように、前もって与える注意。
あやまち【過ち】
(1)やりそこなうこと。間違い。失敗。過失。あやまり。
「―を犯す」「若気(わかげ)の―」
(2)してはならないこと。罪。
「―を認める」
人間は、気づかないうちに、さまざまなルールを自分に科して生きています。恐ろしいのは、ルールは自明ではないということ。してはいけないと思うだけでなく、やってもいい、ということに気づかない場合がある、ということです。
誰かがやって、はじめてルールの存在に気づく。今までしてはいけないと思っていた、という自分の思考に気づいたときの恐怖は、自分自身すら信用に値しないというファックな事実を見せ付けてくれます。
アンチノックス賞、改め「破戒賞」にもルールはあります。でもそれはルールに従うことではなく、ルールを破る、ということ。ルールは破られるときに一番輝くのです。
さまざまな方法で、いろんな人々が、ルールを破ってくれました。その中で、もっとも輝いていた破戒者、それは……
id:d_kushino(以後敬称略)による
『アンチノックス殺人事件』です!
http://q.hatena.ne.jp/1232016840#a888688
おめでとうございます!
第一回破戒賞「アンチノックス部門」においてもっともルールを吟味し、誰も思いつかなかったしてはならないことをしたid:d_kushinoには、賞金の200はてなポイント(およそ5億ジンバブエドル)が贈られます!おめでとう!
真面目な講評
ここからぐっとテンションを下げて、普通に感想を書きます。破戒!ばかりだと「本当に読んだのかよ」と思われるかな、と心配になったので。
優勝の『アンチノックス殺人事件』は、コメントにも書きましたが、最初から優勝候補でした。本当に面白く読めましたよ。いきなり始まるのも好感度が高いし、その一言目が「最悪の精神」というのも良かった。補足も含めて破戒王決定です。
id:DocSeriの「中華人民世界帝国に栄光あれ」は、冒頭からの流れでもう嬉しくて、そして「人格暗殺者」で悶えて「一人格だけ逃げる気か」で爆笑した、という後段はコメントに書いたとおり。ひねった挙句逃げ道がなくなって聞いたことない言葉が生まれる過程が人間の美しさって奴じゃないかね? ただ、ラストまわりが私もよくやってしまうのだけど、早足な印象がありました。「別の話」に行かず、もっとブツ切りでも良かったんじゃないかなあ。
他にも「別の話」で終わらせた人がいましたけど、それはもう一人目が書いちゃったんだからルールと化していますよ!ってことですね。それを言ったら「参照」がミスディレクションなんだけど。
そういう意味ではid:garyoの「私にはもうわかったネ」はかなりの破戒ですよ、陰の優勝者といっても過言ではない。ただし主催者を殺したらその時点で大会は終わりですからね、悩ましいところです。
あと蛇足ですが、id:himeichigoさんがダイアリで「ガンダムは見てない」って書いてたので説明すると、ホ・ムズンとかワ・トソンって名前には、ガンダムの登場人物の名前みたいな響きがある、って意味です。
その他の作品については後日追記していくと思われます。ひとまずこれで、ごきげんよう。