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ファッキンガム殺人事件 RSSフィード

2006-05-10

きみとぼくの疲れる世界

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「退屈ですか」
「いえ、楽しいですよ?」
「それはよかった、と言えばいいんでしょうか」
「そうですね」
「……しつこいかもしれませんが、もう一度訊かせてください」
「? どうぞ?」
「あなたはわたしが嫌いなんですよね?」
「ええ。あなたがどれだけわたしを愛しても、わたしは絶対にあなたのものにはなりません」
「……」
「ふふふ。嬉しいですか」
「嬉しいはずがないでしょう」
「嘘。あなたの被虐的な性格はよく知っていますよ」
「いい加減なことを言わないでください。わたしは普通です」
「自分のことを普通だなんて言う人が普通なわけないじゃありませんか。この変態。あはははは」
「あなたはわたしに殺されると思ったことはないのですか」
「ありますよ。しかし、そうなったら結局あなたは破滅します。わたしの目的が果たされることに変わりはありません」
「それほどわたしが嫌いですか」
「大嫌いですねえ」
「……はははは」
「ふふふふふ」
「でもあなたはこうしてわたしと会って話してくれる。それはわたしに対するいやがらせですか」
「そのとおりです。わかってくれますか」
「"真に人を破滅させるものは絶望ではなく希望である"…、誰の言葉でしたかね。わたしはいま、心からあなたを殺したくて仕方ありませんよ」
「やってみればいいのに」
「……」
「ふふふふふ」
「もしかして、あなたはわたしを愛しているのではありませんか」
「そうかもしれませんね」
「本当ですか」
「そんなわけないじゃありませんか」
「……」
「ふふふ。あはははは。あなたと話すのは本当に楽しい。退屈なんかするわけないじゃないですか。バカじゃないの。あははは。そうですね、わたしはあなたを愛しているのかもしれませんね。あははははは」
「…わたしがこの苦しみから逃れるには、どうすればいいんですか」
「そんなことわたしが教えると思いますか」
「……」
「ふふ、そうですね、死ねばいいんじゃないでしょうか」
「……」
「ああ、でもそんなことはお止めになって! あなたが死んだらわたしも生きては……く、あはははははは」
「…帰ります」
「あはははは。また誘ってくださいね、お待ちしています。あははははは」