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ファッキンガム殺人事件 RSSフィード

2006-06-17

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小説『マインスイーパ』

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手が止まっておるぞ、カイジ君……。ククククッ、そうよなあ、運否天賦に命を賭けるわけにはいくまい……。どうかね、この限定マインスイーパは面白かろう? たかが 9x9 …、達人なら十秒そこそこで解いてしまうパズルに一時間っ……。この破格の時間制限の意味がわかったじゃろう……。クゥクゥクククク……。押せんのだっ……! 己の命が掛かっているとなれば、人はそうそう運否天賦になど身を委ねられぬっ……!

とはいえ、このままでは少々退屈じゃ……。ここはひとつ、カイジ君に面白い情報プレゼントしよう……。

このゲームの一時間という時間制限…、にもかかわらず、まだ右上のタイマーが動き始めていないのは何故だと思うね?

ククククッ……、実はの、マインスイーパというゲームは、最初の一手は決して地雷を踏まぬように設計されておるのだ……。

カカカカカッ……。クハハハハッ……、愉快愉快っ! いやいや、すまんのうカイジ君、少々カイジ君の器を試したかったのだ…。クククッ、心配せんでもよい、タイマーが開始するのは最初の一手からじゃ……。今までの時間は言わば小手調べ……、アイドリング……、クククク、ここからが本番っ……。頭脳を灼き、身を削り、命を賭ける勝負の開始っ……。

ククク……、とはいえ押せぬか……。押せぬだろう…。それが正常っ……。最初の一歩が保証されたからといって、地雷原に好き好んで踏み込む者はおらぬ……。迂闊な進み方をすれば、たちまち行き詰まり、今度こそ運否天賦に命を賭ける羽目に陥るっ……。カイジ君ほどの者がやすやすとそんな状況に踏み込むはずがない……。

フフフ……、それでこそ面白いっ……。我々としても、下らぬ運否天賦で兵を失うのは望ましくない……。ゲームはあくまで公明正大でなければならぬっ……。そこで、この限定マインスイーパでは一つの救済策を用意した……。もう一度確認しておこう……。事前に申告することで、指定した 1 マスに限り、地雷を取り除くことが許される……。

カカカカッ……、そう睨まんでもよい……。もちろん代償はある……。命を救う切り札が、そうそう易々と使えるはずもない……。地雷を取り除く場合、リスクとして、

指一本か、眼球一つを提供してもらう……。

破格であろう? こんな親切なマインスイーパは通常ありえぬ……。これは儂の慈悲じゃよ。ゲームに挑む者へのささやかな救いっ……。命を失うリスクと引き換えに指一本か目一つ……、なんとカイジ君は 22 回も生き死にの選択を回避できるのだ……。まさにボーナスステージっ……、濡れ手で粟っ……。カッカッカッカッカ……。さあカイジ君、安心して進むがよい……。クゥ、クゥフフフフフ……。

| 2006-06-17 - ファッキンガム殺人事件 を含むブックマーク

ファック文芸部の言説の信憑性を保証するために、此処で断っておきたいことがある。柳生十兵衛二人説が荒山徹氏の創見でないように、小説マインスイーパ』のアイディアも、実は筆者の独創ではない。これを最初に唱えたのは、北日本在住のエム氏である。」

「エム氏と筆者とは、数年ぶりの再会において『スーパー藤子不二雄大戦』の素案で盛り上がる等、互いにイマジネーションを切磋琢磨する良好な関係である。この場を借りてアイディアを拝借したことを感謝しておく次第である。」

「なお、エム氏の構想では小説マインスイーパ』は全 8 巻の海洋軍事小説になる予定であったが、筆者はあくまでマインスイーパを高度な精神戦に基づくメタゲームと思いたい。マインスイーパ画面の上部中央に位置するスマイルマークは、ゲームを監視する超越者の存在を暗喩しているのではないか。ゲームクリア時、スマイルが装着するサングラスは盲人の証であろう。これは身を削り命賭ける戦いを勝ち抜いた者の消耗を示す、あからさまにすぎるほど直截な表現とはいえないだろうか。」