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ファッキンガム殺人事件 RSSフィード

2009-05-17

恋の目がラバ

| 恋の目がラバ - ファッキンガム殺人事件 を含むブックマーク はてなブックマーク - 恋の目がラバ - ファッキンガム殺人事件

ラバ星どうだったって? うん、楽しかったよ。友達もね、できた。地球と交流始まってから時間経ってないから、みんな知らないかもね。ラバ星の人はね、ネコから進化してるの。街中が銀河鉄道の夜状態。そう、すごいもっふもっふしてるの。向こうの人にも毛皮とか触らせてもらった。もおちょうもっふもっふ。でも大きいネコってトラに似てるからね、ちょっと怖いっちゃ怖い。あと話してても、やっぱり肉食獣から進化した人たちは違うと思った。どんな話したかって? そうねえ……

『地球のネコっていうと、ずっと寝てて、気が向いたときに起きて、動くものを見たら追いかけずにはいられないっていう感じ』
『いいせいかツ! ぼくもそんな暮らししたイ。ラバ星、けっこ忙しイ。ずっと寝てルだめ。』
『地球人もみんなそう思ってるよ。ネコいいよね』
『あ、でも、狩猟ほんのウはちょっとあル』
『ネズミ追いかけたり?』
『ネズミなニ? わからなイ』
『あーと、ネズミはね。小動物。害獣ね。食べ物を荒らしたりするから、それを捕まえるのが昔の地球のネコの仕事』
『ハントおしごト! 優雅! ぼくもハントして暮らしたイ! 地球行くかラ、きみ、ぼく飼っテ!』
『ヒハハ、きみは大きすぎるから無理』
『ケチ! ウヒャヒャヒャ』
『でもラバ星の人も狩りなんてするんだ』
『すルすル、ちょうすル。いちばん人気あル娯楽』
『銃とか使って?』
『うんニャ。ラバ星のにんげン牙あル。爪もあル。健康のためニ自分の体デ狩る、これ大事』
『へえすごい。さすがネコの人たち。どのくらいの大きさのを狩るの? ウサギくらい?』
『うんニャ。ぼくらヤきみと同じくらイ。いちばん人気あるはヒトガた』
『え? 人間?』
『ニャウニャウ。代用せいぶツ。知能なイ。狩り専用のくろーンね』
『……へえ』
『原っぱニ代用せいぶツ離して、みんなで追いかけル。これ。ちょうエキサイティンぐ。めっちゃ楽しイ。飛びかかっテまず爪で足の腱切ル。そしたらあと逃げられなイ。バタバタもがク、すごい笑けル。ウヒャヒャヒャヒャヒャ。ここで暴れさせテ血出させル、あとでお肉おいしくいただクコツ』
『……食べるんだね』
『ナマいけル。ナマベリーぐ』
『……ほお』
『あんまリ狩り楽しかラって、他の星から来たひト襲っちゃウのもいるネ。困ったちゃン。あいつら変態。"知能あルさいこウ"だって。完全ニ法律いはン。見つかたラ即逮捕。ウヒャヒャヒャヒャヒャ』
『……』
『ぼくラいつもあいつらのこト馬鹿だって言ってル。チョッと食べテ逮捕なんテお肉好きすギ。お肉大好きにんげン。ウヒャヒャヒャヒャヒャ。しかもあいつラ隠そうとしテ旅行者殺しちゃうノ。馬鹿だよネ、片足くらイなら捕まってモ死刑ならなイのに。食べかタ汚いからバレる。アホ丸出シ。ウヒャヒャヒャヒャヒャ』
『そういう事件ってどのくらいあるの?』
『少なイ少なイ。年にたった 3 万件くらイだから全然だいじょブ。それよりネコインフルエンザに気をつけテ……、あレ? なんで離れるノ? なニその銃?』
『うん、まあ気にしないで。とりあえず 3 メートル離れようか』
『ニャオ! なにそレ!! ともだちニ銃向けル、それチキュの礼儀!? イッツシリアスプロブレムヨ!』
『それがねー、銃大事。ちょう大事。きみとぼくとが友達であるためにいま銃がないことこそシリアスプロブレムなのね』
『ひドいよ! ボクきみを愛してるのニ!』
『愛イコール理解って昔の人は言っててね、そして理解には時間が必要だよね。だから愛に時間をって言うんだよ。素敵な言葉だよね』
『マイニャ! ねエ、きみホンとにぼくがきみ食べルと思てル?』
『正直言うとよくわからないな』
『食べなイよぉー!! 絶対食べなイ!! だいじょブだかラ。超だいじょブヨ。全然だいじょブ。全然全然だいじょブだかラ』
『うんうん、ぼくもきみのこと好きだけど、でもぼくら知り合ったばかりだし。まずお互いを知るためにも適切な時間と適切な距離は重要だよね。割り切った大人のお付き合いがしたいな。だいじょぶだいじょぶ、全然だいじょぶだから。ぼくもきみのことちょう信じてるから。きみはそんな人じゃないから』
『全然信じテくれてなーいヨ!! 銃おろせヨ!! ホワイ? ぼく文明人。食べていイお肉と食べちゃダメお肉ちゃんと分かるヨ。だいいちぼくお肉大好きにんげン違ウ。むしろグレイとフる草食系。全然きみ食べたイなイ』
『んー、どうやって食べちゃう人と食べちゃわない人を見分ければいいの? 情熱が抑えきれない人は顔に刺青とか入れられるの?』
『ないヨそんなノ!! ジョシキで考えてヨ!! ラバ星法治国家、みんな普通のにんげン!!』
『ほんと?』
『リアリィほんト。リアリィリアリィほんト』
『じゃその牙折って、手足の腱切って、ぼくは銃持ったままでそばに座ろうか? そこまでしてくれるなら絶対きみいいやつ。愛ってほんと厳しいよね』
『ごめんなさイ、ぼくウソついてまーしタ。きみ食べたくなイ、これウソ。きみの名誉ニかけてきみおいしそウ。ほんとはチョッとだけ食べたイ。あ、ダイジョブダイジョブ!! 全然チョッとヨ? 我慢するかラオールオッケー。ぼく怖くなイ。文明人ウソつかなイ。だいじょブだいじょブ、全然だいじょブ、コズミックワンダフルだいじょブね。ウヒャヒャヒャヒャヒャ』
『ヒハハハハハハハ。あ、そのソファからこっち来ないで。ヒハハハハハハハ』
『ウヒャヒャヒャヒャヒャ』

……ていう感じだったかな。うん、ジョークがわかるいいやつだよ。文明人だし。明日も夜からチャットするの。ラバ星いいところだよ。きみも行かない? まあぼくは二度と行かないけどね。

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