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ファッキンガム殺人事件 RSSフィード

2007-01-21

ぼくらの二万五千五百六十七日間戦争

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虚ろな音楽の中、顔のない二人がぼそぼそと話し出す。

「どうも」
「どうも」
本日はアレで」
「そうですね。琥珀色の戯言 - 「匿名で書き続けること」の難しさ (d:id:fujipon:20070112#p1)について」
脳内会議はいいんですけど、ペルソナが同じだと議論が深まらない気がするんですが」
「いいんじゃないですか。議論というか感想というか、たぶん無駄に長くなりますから」
「そうですね。誰かと話したければファック文芸部裁判にでもかけりゃいいし」
「あるんですかそんなの」
「もちろんないです」


金は才能を引き出すか問題

「基本から確認しますけど、何が気に入らないんですか」
「気に入らないわけじゃないんですよね。基本スタンスid:fujipon さんと一緒だし」
ネット匿名でぼちぼち書くのが楽しいっていうね」
「ただ、敢えて言うならこの辺に違和感があってね」

彼らが進んで行く道筋としては、

(1)そのまま死ぬまでネット上でHNで書き続ける(アフィリエイトなどでの収入なし)。
(2)そのまま死ぬまでネット上でHNで書き続ける(アフィリエイトなどでの収入あり)。
(3)どこかで実名(あるいは作家としてのペンネーム)をさらして、ネット外へと飛び出していく。
(4)書くことそのものをやめる。

 この3通りしかありません。そして、(1)の選択肢は、いちばん普通のようでいて、いちばん選ばれにくいものではあるのです。だって、「匿名」でいるかぎり、書いても書いても「どうだこんなにアクセスがたくさんあるんだぞ」とか「こんなに反応が来るところはウチくらいだろ」なんていうような限られた自己満足の世界から出ることはできないのだから。

琥珀色の戯言 - 「匿名で書き続けること」の難しさ

「はい。『ネット外へ飛び出す』とか『自己満足』のくだりね」
「そうそう。特に自己満足。それを言っちゃうと実収入だとか出版業界での評価にしても、結局は自己満足でしかないから」
「その収入で生きてるような人は文字通り死活問題ですけどね」
「でも id:fujipon さんのスタンスは「社会人で食うに困らない」ってことを前提にしてるでしょう。ならなおさら収入は形を変えた自己満足以上じゃないのかなと。もちろん金額がそれ相応に大きければ別ですけど」
小説がヒットして印税収入がドカンのモデルですね」
「率直に言っちゃうと、そんな収入来ないでしょ」
「多分、とかしか言えないですね。アフィリエイトもやってないし、投げ銭もそんなに受け取ったことがないし」
「イン殺として文章で得た収入ってどのくらいでしたっけ」
原稿料とかはもらったことないし、はてなポイントは 1000 行かないくらいかな。あと献本とかソフトをもらったのを合わせても 10,000 円行かないでしょう」
「だからアクセス数とか反応の数に自尊心の根拠を持つのは確かにそうなんだけど、それと創作意欲は違うかなと」
「必ずしも一致しない、くらいの言い方がいいんじゃないですか。やっぱり桁が上がると『こりゃ助かる、もっと書いてやろう』って思うのかもしれないし」
「その場合のモデルなんですけど、ネット匿名である程度書いた上で、収入を得るための賞は賞でガツンと応募するってパターンもありですよね」
ネットで文章修行モデルですね。ありなんだけど、そのメリットってどうなんでしょう」
「めんどくさそうなのでまた別の物語?」
「そうですね。先に収入なしでも匿名創作モチベーションは保てるって話からしましょう」

ネット創作で儲ける方法は人類最大の敵問題

「何を創作の動機とするかって人それぞれではあるんですが」
「自分の話からする?」
「まあ枕はそのへんですかね」
「じゃ自分語り。一番大きいのは、読者の脳に考えたこともないことをインストールしたいって欲望かな」
「世界がもっと混沌として面白くなりますからね。前に「電人かお前は」ってツッコまれましたね」
「あと[俺は頭がいい]とか[俺はセンスがいい]を示したいってのもあるよね」
「それは仕方ないでしょ。自己顕示欲を満たして、なにが悪い!!!って奴で」
blogger として生まれ創作者として生まれたからには、誰だって一度はネット最強を志すッってなものでね」
アルファブロガーを夢見たことが一度もない者など以下略って話で」
ネタは心の棚に上げておくとして、自分の思考ウイルス的に拡散させたいって前提に立つと、ネット外って発想は根本的にコストに見合わないんですよね」
「そう。もちろんマスに展開するにはマスメディアにやってもらうのが一番いいんだけど、そのために努力して賞に応募したりするかっていうとね。ネット不特定多数にバラまくのが拡散速度も影響範囲も最強なんですよ」
「そこに金が絡む余地はない?」
「なくはないけど、遠いですよね。一年間遊べる金があったら柳生関係の歴史書買い込んで家に引きこもって伝奇小説を書き始めるかもしれないかな程度」
「承認欲求がメインで、なおかつ金と承認が可換な人はネット外というか、本屋で売られる小説向きなんですかね」
普通は両方欲しがるし、バランスが崩れたらもう片方で補完しませんか。『俺は叩かれてるけどそれでも売れてる』っていうあかほりさとるタイプと『俺は売れてないけどそれでも読んでくれる人はいる』っていう零細作家タイプというか」
他人事のように言うと反感買いますよ」
「そうですね。もちろんくれると言うなら頂くことにやぶさかではないです。ネットは第二のふるさとでまだ鞄には若干の余裕がございます」
「じゃあなんで金は欲しくない的なスタンスなんですか」
「難しいところですけど、アカギが捨てろって言ってたからっていう自分内サイレントマジョリティーを考慮しないなら、単にめんどくさいからですかね」
ネットで金を稼ぐのが?」
ネットの外でもめんどくさいし内でもめんどくさい。『g.neo』で文章売ることがどの程度大変かを初めて目の当たりにしたですよ」
「あれは最初から儲ける気がなかったですけど」
小説に限らず、創作物を換金する一番手っ取り早い手段って同人誌として売ることなんですかね。やっぱり」
「知らないなあ。投げ銭とか Adsense が大したことなさそうって偏見はありますけど」
創作アフィリエイトやるのも難しいし。評論ならアリだけど、それも採算が取れるのは一握りでしょ」
「でもネットで書いてる人の場合、投げ銭その他で収入を得た後で出版物としても出すって手がありますよ」
「そうですね。別に両方で出しちゃいけないって決まりはないから。ただその場合『ネットでタダで読める物に金を出すのか問題』が」
「ああ。それはでも『Youtube で観られるアニメDVD も売れてる』話や『雑誌買ってるけど単行本も買ってる』話と混ざってややこしくなるので」
「いやグレーゾーンと作者に還元される正規ルートを混同するのは」
「いやそれも『グレーゾーンイノベーションWin-Win を呼ぶ』言説とかと混ざってもっと混沌としちゃうので」
「やっぱりまた別の物語ですか」
「そうですね」

負けても払わない優越感ゲーム最強問題

「何の話だっけ。えーと、匿名創作モチベーションの話か」
「はい。総論で言っちゃうと、ネット創作でも収入は得られなくはないけど、めんどくさいから別のメリットに目を向けたほうがいいんじゃないかと」
「その観点があまり言われてないですね。個人的にはネットこそがホーリーランドだと思ってるんですが」
「ええ。メリットとしてはコストの低さ?」
「第一にそれかな。とにかく時間以外に失うものがない。持たざる者にこれほど優しい場はないです」
炎上したり DIS られたりのリスクは?」
「それも極端な話、閉じて逃げちゃえばいいわけでしょ。それに創作で叩かれるケースは少ないと思う。嘲笑されることはあるでしょうけど」
「優越感稼ぎ的にはそれは NG なんでは」
「あー、そういう意味だと DIS られても経験だと思える人じゃないと続けるのは大変ですね」
「だから、既に名のある人がわざわざネットに入ってくるメリットは少ないかと」
作家 blogコメント許可してるところがあんまりないのはそうことですね。ただどうなんだろ、本当に箸にも棒にもかからないレベルの創作って、そもそも DIS られもしないんじゃないかな」
「ああ、それはあるかも。 DIS るのも疲れるから、 DIS られる事自体がその人の創作に何か凄い点があるって話ですか」
「『マヒケンのあれは個性なんや』って奴ですね。『犬・犬・犬』ってあんまり有名じゃないけど傑作ですよ」
さそうあきら面白いですよね。そういえば『トトの世界』の感想も書いてないじゃないですか」
「あれは凄いね。最終巻読んだときの多幸感といったら。まあいずれプッシュしときます」
「で、話を戻しますけど、 DIS られてやめちゃう人ってやっぱりいるんですかね」
創作の場合は、議論なんかと違って正解がないから、一方的に無茶苦茶叩かれることってあんまりないんじゃないですか。あるとしたら逆に見たいかも」
ネットマジョリティ逆鱗を思い切り逆撫でするような話とか」
「誰からも満遍なく否定されるのって相当難しいですよ。坂東眞砂子の猫の話くらいじゃないですか」
「あれが小説だったらあそこまで叩かれなかっただろうしね。叩いてない人もいたし」
「叩いてませんでしたね」
筒井康隆も言ってましたけど、ネットにはいろんな気違いがいるんで、どんな創作にもそれなりの信者とそれなりのアンチが付きますよ」
アンチに叩かれて優越感が削られる割合の方が多ければやめる、信者にちやほやされて優越感が溜まっていくなら続ける?」
「その損得で考えるなら、ダメだったら本当に何も反ってこない文学賞はバクチですね」
ダメ出しすらしてもらえませんからね。作家になりたいと思い続けてずっとダメ小説を投稿し続けるような人っているのかな」
「さあ。いるんじゃないかとしか」
「やるせないですね……」
「そうですね」

ロビンマスクを生んだプライドでご飯何杯いけますか問題

「もっとネット創作の方が有利だって点はないですか。ブックマークコメントで書いてたじゃないですか」

# 2007年01月14日 xx-internet xx-internet 小説 あとで言及。ネット内/外と匿名/実名と優越感の最大化は直交する概念だし、どれも並列にできる。その上でネットでの創作が最も効率的と言える理由もある。

はてなブックマーク - 琥珀色の戯言 - 「匿名で書き続けること」の難しさ
「書きましたね。ありますよ、ネットの方が有利な点。価値があるものが勝手に増殖していくところ」
「というと」
「今のところ創作というより技術文書なんかがメインですけど、ネットフリーの文書って、多くの人に価値があるものは黙ってても多国語翻訳されていくんですよ。これは出版ベースじゃありえないメリットだと思います」
「そうですね。一度翻訳されれば海外もちゃんと出回るけど、そこまでの壁がものすごい。どのくらいだと翻訳されるんですかね」
森博嗣の本は英語とか韓国語になってましたね。殊能将之も『子ども王様』の中国語版が出てたはず。ミステリで言うとあのレベル?」
「かなり上の方ですね。ライトノベル時代小説はまた事情が違うのかな。個人的にはハングル荒山徹なんて出たら読めもしないのに全部買いますけど」
「飾りますね。それアートですよ。飛行機に乗ったミッキーマウスビルに突っ込むオブジェくらいロックだ」
「まあいろんな意味で絶対出ませんけどね」
「もし出て叩かれたら呟きますけどね。『先生のは違う…、荒山先生のはファンタジーなのに……』って。スティーブン・スティールばりに」
「それはそれとして、フリー創作翻訳された例ってあるんですか」
小説は見たことないなあ。有名な blog の記事はたぶん翻訳されてるはず。あと、漫画アニメ著作権無視でガンガン訳されてますね」
エロ漫画の台詞を翻訳するプロジェクトがあったり、 Youtube に転がってるアニメ主題歌英語字幕が付いてたりしますね。『創世のアクエリオン』の電波歌詞を外人一生懸命翻訳してるサイトがあって笑いましたけど」
「そういう意味だと、下手したら芥川賞作家よりエロ漫画家の方が世界的には名が売れてたりするのかも」
パレスチナ人がハルヒプラカード持ってる時代ですからね」
小説は面白いつまらないの評価が難しいからなあ。翻訳者の技量にも依存するし」
一生懸命読んでみてつまんなかったらダメージが大きいから、それよりは絵で見てわかる漫画アニメから訳されてくのは自然ですね」
「今ふと『海外の人は朝目新聞見てるのか問題』を思いついたんですが」
「面白いですけど、それもまた別の物語で。まあ海外でなくても著作権フリーテキストは生き残りやすいですよね」
「観てないですけど『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』って名作映画がありまして。思考ミームを残すならネットでの創作は最適解じゃないかな」
「『ドグラ・マグラ』の校正が半分終わった(d:id:imagaco:20070115#p1)らしいですよ。『黒死館殺人事件』はもう青空文庫にあるから、三大奇書はもう半分ネットにある」
時間が経てば経つほど作品はネットに集まってくるし、分析も引用も改変もやりやすくなりますね。同じネタをやってる人がいないかも検索できるし」
デメリットって言ったら、広がっちゃうと自分の意志で公開が止められないとか?」
「公開は商業出版でも止めにくいと思うんですよね。物理媒体依存してるのが最大のポイントだと思うんですけど、広げにくいし、広がっちゃうと今度は回収できない。だからそこは創作者の意志に反してネットに挙げられたケース以外はネットの方がむしろ扱いやすいんじゃないかと」
「あとやっぱり収入に結びつかない」
「結局そこなのかなあ。価値観としてはもうちょっと極端なのもあって、完全に無名で創作しても優越感を得られなくはないんですよね」
2ch新ジャンルとかの話?」
「それもあるし、あと前に友人との間で話題になったのが、ロビンマスク。あれを最初に投稿した人ってたぶん何の見返りも得てないんですよ」
「未だに動いてるキャラクターなのにね。去年はまたフィギュアにもなったし」
「あのミクロマンがまた出来がよくてですね。今もモニタの横で無明逆流れの体勢で、虎眼流簾牙を構えたラーメンマンと一触即発の睨み合いを」
「はいはい。要は自分の中だけに隠し持つプライドがあればやっていける人もいると」
「いるんじゃないですかね。見返りは確かに薄いけど。あと、完全無名だと創作物の評価が作者に依存しないから、完全な実力主義になるんですよ。そこでみんなに認められたっていう優越感は凄いんじゃないかと」
ファック文芸部杯を考えた人らしい意見ありがとうございます」
自己満足ですよねえ」
「そりゃもう、この上なく」

まとめ。そうねえ。

「まとまんないですね」
ツッコミ待ちポイントがいっぱいあるから、また別の物語を立てるしかないんじゃないですか」
「そんなことしてる間に一つでも短篇を書けって話もありますけど」
「こんにちは。ネット匿名創作テーマにした小説を書きませんか」
「そうですね」
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2006-12-29

まとめ。そうねえ。

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「いつのまにか年末です。こないだ朝から走ってる女性を見かけて反射的に"先生?"と思いました。それはそれとして、今年のファック文芸部活動を適当に振り返ります。」

2006-01

2006-02

2006-03

  • blogger 狩り』 (id:xx-internet:20060311:p1)がうける。
    • 続きは寝かせてます。
      • この辺で『夢は時間を裏切らないし、時間も夢を裏切らない』というのが意外に真実だと気づく。仕事じゃないので、続きを思いつくまで寝かせておけばそれなりに何とかなります。

2006-04

2006-05

2006-06

2006-07

2006-08

2006-09

2006-10

2006-11

2006-12

まとめ。そうねえ。

「ファック丸出しですね」
「ファ文だからね」
来年に向けての抱負とかは」
「ありません。時間に規定されるような夢は夢じゃありません」
「そうですね」

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2006-12-18

オフェンスに定評のある断片の blogger

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「いきなり新入部員にこんなことを言うのも何ですが、

ジェイムズ君、今僕らいそがしいんだから
ジェイムズ君、今僕 laiso が死いんだから

に見えたので断片部の人たちは相互 DIS リテラシーが高いなあと思いました。」

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