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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2005-12-22

[] 妖艶香水 02:46  妖艶香水 - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  妖艶香水 - pour away

赤い蛇が体を這いずり廻る

鼻をつく水と香の匂いが篭った部屋



這いずり廻った後には光の筋が

朦朧としたアタマに触れる



初めからその獲物を狙っていたかのように

それを絡め取る

嬉しそうに濡らし続ける



そのぬるりと絡みつく感覚に眼を向ける

薄暗い部屋に浮かぶ碧い瞳と紅い唇



妖しい微笑み

景色が歪む

瞳に呑まれる

波が押し寄せる

カラダを突き刺す視線

貫かれ赤い飛沫を上げる

恐怖とも畏怖とも取れる感情に

動けなくなる

カラダの奥が凍る



香の匂いと混ざる獣の匂い

体が波に合わせて震える

ガラクタのような構造

何も見えないから明らかになる

存在を確かめるように



漆黒の髪を掻きあげ

淡く光る肢体を揺らす

光る波が残像を作り

肢体のヌメリがそこに繋がる

赤い蛇がその間を貫く

付けられる標



薄く開いた口に注がれる

喉を焼き尽くす水

思考は奪われ

波が支配する

赤い蛇になる

光の海に沈む



静と動

善と悪

光と闇

目に映るのはぼやけているのに

はっきりと感じられる色調



悪夢の夜が明け

傷痕だけが赤く疼き

闇を待ち焦がれる