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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2006-01-16

[] 白(1) - 君の居た夢 01:30  白(1) - 君の居た夢 - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  白(1) - 君の居た夢 - pour away

見た事の無い場所だった

乾いて割れた大地

裂け目から噴出す炎の柱

巻き起こる砂嵐は肌を切り裂いて

ボロボロになった布のようなもので体を包んでた

体中に傷があるみたい

けれど痛みは無い



向こうから君が

よく見ると瞳の色が瑠璃のようだった

その君に似た人が

君の甘ったるい声そっくりに言うんだ

これを落としましたよって

手には血塗れの白い大きな羽根が握られていて

戸惑っていると唇をそっと重ねてきたんだ

体中の力が抜けて行き

それはとても気持ちよかった

快楽の波が唇から押し寄せて

僕の存在を押し流してしまうほどに

立ち尽くしている彼女を抱きしめた

とてもやわらかくて

背徳の果実を噛み締めるように力を込めた



微笑む彼女

それを見て

例えそれが

神に逆らおうとも

悪魔に魂を売ろうとも

二度と空に帰れなくても

翼を失ったとしても

彼女の傍に居ようと決めた

力の限り叫び続けた

消え行く意識の中で

背中に僅かに残った根は燃え尽き

罪深き体に生まれ変わった僕

君の居る世界で目を覚ます