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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2006-01-28

[] 静けさという時の中で眠り続ける森 15:33  静けさという時の中で眠り続ける森 - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  静けさという時の中で眠り続ける森 - pour away

どうやら迷ったみたいだ



僕らが生まれる前からここに生えていた木々

今の僕の目にはとても大きく恐ろしく見える

太陽の光を遮ってこの森に悠久の夜を与える



紫色水晶が岩肌から突き出している

冷たい光を灯しながら

それは自然が産み出した結晶

神々しいほどの儚い美しさ

それに比例するような畏怖の輝き

触れるとその明かりは消えてしまい

何も見えなくなるかもしれない

触れると僕の光は吸い取られて

何も見えなくなるかもしれない



蓄積された腐葉土を踏みしめる

少し先の生さえ不確かなまま

何もかもが握った手のひらから零れ落ちる砂のような



永らく忘れていた感覚を思い出す

生きているという実感

生きようとする意思



少し先の木々の間から零れる暖かな陽射し

思い出したかのように色彩を取り戻す景色