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pour away このページをアンテナに追加 RSSフィード

掴めそうで掴めない情景、淡く、うっすらと。

記憶の中にぼんやり灯る物語。

2006-02-13

[] 約束の地 16:25  約束の地 - pour away を含むブックマーク はてなブックマーク -  約束の地 - pour away

捻じ曲げられた形で吐き出される浅黒い欲

この国のありとあらゆる工場とかスラムとか

そういう所から出された汚水を浄化して

その浄化に使われるパイプにこびりついた汚れ

そんなものが寄せ集められて

造られた掃き溜めのような夢の世界

着色料のような色の皮膚感覚の無い風景

灰色の空気が覆う街から見たこの世界は刺激に溢れていた

手にとった不思議な光を放つ実に舌を濡らし

その異形の者の息遣いに神経を張り巡らす

握り締めた柄は自らの命を守る力と誰かの命を消す力

それを示すような重さで

偽りの一体感と達成感に吐き気すら覚える



ここでの「死」なんて最も簡単なはずなのに

生まれ変わる事すら思い描くままなのに

その殻で居続ける私

数値化される情報には限りがあって

伝えたいのに伝わらないものに埋もれる



確かにそこに在って

感じられるのに触れられないあの人

あの人を守りたくて剣を振るい盾となれど

戦う為の手はその手を繋ぐことは叶わなくて

もどかしさに声を上げて剣と血に踊る夜は続く

疲れ果てた殻を落として鮮やかな夜が明け

薄暗い霧に包まれた朝がまた